否定から入るのNG!「友人関係」を悪化させてしまう“3つのNG行動”
みなさんは、友人との会話で気をつけていることはありますか? Confinkle Business Studio合同会社 石守芽以さんによると、良好な関係を続けていくためには、親しくても意識すべきことがあるとのこと。また、距離を置きたい場合にも工夫が必要なのだそうです。今回は「会話の3つのNG」と「距離を置きたい場合のコミュニケ―ションの取り方」を教えていただきました。
教えてくれたのは……Confinkle Business Studio合同会社 石守芽以さん
オランダ在住の心理カウンセラー&人事コンサルタント。女性と子どものメンタルヘルスの専門家として、様々な企業や学校においてカウンセリングやコミュニケーション研修等を行っている。一児の母であり、仕事と家事・育児の両立に奮闘中。趣味は愛犬の散歩。
良好な友人関係のために、会話の中でやってはいけない「3つのNG」
前回の記事では、「相手のためを思った発言で傷つけてしまったときの適切なフォローの仕方」や「よりよい関係を築くためのコツ」について伺いました。
良好な友人関係を長く続けていくためには、会話の中で「3つのNG」に気をつける必要があるのだと、石守さんは言います。
NG1.表情や声色と一致しない言葉
石守さん:話を聞くことは良好な関係を保つために不可欠ですが、適当に聞き流していれば良いわけではありません。棒読みの相づちなど、表情や声色と一致しない言葉はかえって違和感を強調し、相手を不安にさせることもあります。相手が「話していて楽しい」「話してスッキリした」と思えるかどうかは、あなたがどのように話を聞くか次第です。
NG2.「でも」「それは違うよ」と否定する言葉
石守さん:相手と異なる意見を持っているときの伝え方にも、注意が必要です。「でも」「それは違うよ」など、否定する言葉を安易に使わないようにしましょう。無理に同調させようとすると、相手は説得されているようで居心地が悪くなってしまいます。同じ出来事に対する受け止め方は人それぞれなので、お互いに尊重できると良いですね。
人は、共感や肯定してもらえたと感じると安心します。すべてに同調する必要はありませんが、共感や同意は積極的に言葉や表情で示してくださいね。
NG3.会話中にスマホを見る
石守さん:会話中にスマホを触る必要があるときには、一言断るなどマナーを守ることも大切です。「親しき中にも礼儀あり」を忘れないようにしましょう。
距離を置きたい友人とのコミュニケーションで精神的負担を減らすコツ
関係に悩んでいる友人と、仕事やプライベートでどうしても会わないといけない状況も……。そんなときは、どのように関わるとよいのでしょうか。石守さんに、精神的負担を減らすための工夫を教えていただきました。
石守さん:会うこと自体がストレスになるのなら、仕事や家庭の事情など、相手も「仕方ないね」と思える理由を添えて断ることも選択肢のひとつです。次の約束を提案されそうなら、「○月には落ち着くと思う」とおよその期日を伝えるか、こちらから連絡すると言っておくと催促されにくいです。断れない場合は、会ったときの振る舞い方を考えておきましょう。
「最低限しか話したくない」と思っていると、実際は最低限にも満たない態度をとってしまうことが多いです。特に仕事関連では、コミュニケーションを取るべきか迷ったら、念のため一言でも話すようにすると連携ミスを防ぎやすくなります。苦手な相手と会うときの精神的負担を減らすためには、次のような方法もあります。
1. 第三者を入れる。
2. あとの予定を入れて、終わりの時間を決めておく。
3. 話しかけられたら受け止める程度にとどめ、質問や否定はしない。
このような工夫で、直接話す時間を短くできますよ。無事に対面の時間を乗り越えたら、自分にご褒美をあげるなどセルフケアの時間を取れると良いですね。
shukana/webライター