アフターコロナで対面増、ジャケット着用が半数超に 夏のビジネス現場や就活に広がる「汗の不安」
マンダムは7月7日、20~59歳の男女を対象に生活者の汗に関連する調査を行い、その結果を発表した。調査の結果、コロナ禍後のオフィス回帰により対面機会が増え、夏場でもビジネスシーンでジャケットを着用する人が多い実態が明らかになった。
また、汗によりパフォーマンスが低下したと感じる人も多く、特に20歳代男性では「ふだんの50%台まで下がる」と感じる人もいるなど、汗とパフォーマンスの関連が浮き彫りとなった。
対面機会の増加により、夏場の装いに変化 約半数がジャケット着用
調査ではまず、コロナ禍(2020年・2021年)と比較して、2024年・2025年はビジネスや就職・転職活動の場面において、出社勤務や対面での商談・面接など、人と対面する機会が増えたかを尋ねた。その結果、約3人に1人にあたる36.5%が「増えた」と回答した。
また、夏場(6〜9月)のビジネスや就職・転職活動における重要な場面での服装について尋ねたところ、約2人に1人にあたる51.6%が「ジャケットを着用する」と回答した。特に新卒や就職活動中の20歳代の男女では、いずれも60%を超えており、若年層における着用傾向の高さがうかがえる。
汗の不安は密接空間で特に強くなる
夏場にジャケットなど、普段よりきちんとした服装を着用する際に、どのような状況・シーンで汗をかくことに不安を感じるかを尋ねたところ、1位が「会議室」(57.3%)、2位が「電車内」(56.6%)、3位が「試験会場」(56.1%)となった。ビジネスパーソンが日常的に利用する会議室や通勤時の電車内など、人との距離が近くなる密接空間で汗に関する悩みが多い傾向が見られた。
大事な場面で汗によって困ったり、失敗した経験について尋ねたところ、60.8%の人が「経験あり」と回答した。具体的には、「自分のにおいや印象が不安になった」(39.3%)、「移動中から汗だくになった」(38.5%)、「汗がつたって不快だった」(34.4%)などの声が上がっている。
汗によってパフォーマンスが低下すると感じる人が多数 「70%台まで下がる」が最多
自分の普段のパフォーマンスを100%とした場合、汗が気になるときのパフォーマンスは何%になると感じるかを尋ねたところ、「70%台になる」と回答した人が最も多く、約3割のパフォーマンス低下につながる傾向が見られた。
特に20歳代男性では、パフォーマンスが50%台以下になると感じる人の割合が49.6%にのぼり、半数近くが大きな影響を実感していることが明らかになった。
暑さと緊張の「二重の汗」に備える 事前対策の取り組みとは
調査結果について同社は、商談や面談といった重要な場面での緊張による発汗と、夏の暑さによる発汗が重なる「二重の汗」への不安が、多くの人にとって本来の実力を発揮できない要因になっていると指摘している。
また、汗の原因となる汗腺に直接作用する新たな制汗技術を開発したことに触れ、汗を根本から抑えることで、「汗をかいてしまうかもしれない」という心理的な不安の軽減につながると分析している。
同社では、汗とにおいに関する研究成果を紹介する特設ページ「汗とにおい総研」を開設し、汗マネジメントに関する最新の知見を発信している。
当メディアでも、グリーンビューティ&コスメ製造専門家の青木恵氏のコラム「においマネジメント」を連載。職場での体臭・口臭対策などについて触れている。
同調査は、3月14~17日にインターネット調査で男女1000人より有効回答を得た。調査の詳細は公式リリース(PR TIMES)より確認できる。