【工場従業員500人超解雇】JSファンダリ(東京都港区)が破産で新潟工場(小千谷市)も閉鎖、地元経済への影響懸念
株式会社JSファンダリ(東京都港区)は2025年7月14日、東京地裁に破産を申請し、破産開始決定を受けた。負債総額は約161億円。
同社は2022年に国内では初となる独立系ファンダリ(必要な設備や技術を持ち、他社から委託を半導体製造に特化した会社)専業会社として、複数のファンドの出資によって設立した。
新潟県小千谷市に工場を置き、パワー半導体ウエハーの製造を手掛けていた。小千谷市の新潟工場(かつて三洋電機の工場だった施設)は、同年12月にオン・セミコンダクター新潟株式会社のパワー半導体製造事業の承継を目的として、同社から新設分割し株式会社JSファンダリ新潟を設立。2023年にJSファンダリが新潟を合併吸収した。新潟県も2023年、同社新潟工場に対し約3億1,000万円の補助金を拠出している。
その一方で、スタート当初から採算面の不安はぬぐえず、2023年12月期で13億7,200万円の最終赤字。窮地を逃れる策として海外企業と資本提携交渉を模索したが、それが破談になったため、破産申請を選択した。
小千谷市の新潟工場では500人を超える従業員を抱えていたが、14日付で全員解雇。地元経済への影響も小さいものでは済まないだろう。
株式会社 大光銀行(長岡市)では、今般の株式会社JSファンダリ破産申立の影響を受けた、またはそのおそれのある事業者・個人の新規融資および既往融資の返済等に関する相談に応えるため、専用の「融資等相談窓口」を設置することを、15日に発表している。
大光銀行 本店
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