【目指せ 円満退社】「正しい退職のしかた」とは? 社労士が教えるトラブル回避術
年末、あるいは年度末のタイミングで仕事を辞めようと思っている方はいるはず。会社は2週間前までに意思表示をすれば辞められますが、わだかまりのない退職をするならマナーも重要です。社労士の小西道代先生が解説します。
【▶画像】小学1・2・3年生の「算数」 ここでつまずく! 親が知るべき教え方のコツ正社員で働いているママだけでなく、派遣や契約、パート、アルバイトなど、どんな形態でも家庭と仕事の両立は大変。そこには問題や困りごとが生じます。社会保険労務士であり、行政書士でもある小西道代先生が、ママたちが持つ仕事周りの疑問や働き方に関する悩みに回答。第8回は、「正しい退職のしかた」について解説します。
─働くママの声─
年末、あるいは年度末のタイミングで仕事を辞めようと思っています。
退職の申し入れは、いつ行うのが正解ですか?
会社を辞めるときは退職マナーも重要
半年や1年など、雇用(契約)期間の決まりがない人の場合、民法では2週間前までに退職の意思を会社側に伝えれば、会社を辞められるとしています。
加えて民法では、意思表示の方法を「文書で」と限定はしていないので、退職の申し入れは口頭でも問題ありません。
しかし、わだかまりのない退職を目指すなら、就業規則に沿った行動をオススメします。就業規則に「退職する場合は、少なくとも1ヵ月前までに退職届を提出し……」と記載されているなら、規定の手続きをとりましょう。
退職日までに余裕があると、引き継ぎがしっかりと行えるだけでなく、お世話になった人たちへの挨拶も十分にできます。大人として、礼儀にかなった行動を心がけてください。
─働くママの声への回答─
民法では、2週間前までに退職の意思を会社側に伝えれば、会社を辞められる。
ただし、わだかまりのない退職をしたいなら、就業規則に沿った行動がオススメ。
「後任が見つかるまで退職は待って!」といわれた場合の対処法
退職を申し入れたけれど、「後任が見つかるまで退職は待ってほしい」と会社からいわれる場合があります。
この言葉に応じるかどうかは退職希望者の判断になりますが、もし応じるときは、退職日を明確にしたうえで受け入れることが肝心です。
また、さまざまな理由で退職を引き延ばしされる場合は、パワハラや退職拒否にあたる可能性があり、違反・違法になることがあります。
会社の態度が強引で、退職したいのにいつまでたっても辞めさせてくれないときは、労働基準監督署に対応を相談しましょう。