『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』監督、『インターステラー』の影響語る ─ 「大いに参考にしました」
(MCU)『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は、地球を飛び越えて宇宙にまたがる壮大な物語が見どころだ。彼らは宇宙探索中に“宇宙放射線”を浴びてスーパーパワーが身についたという設定で、劇中では惑星を喰らうコズミック・ビーイングのギャラクタスと、その使者シルバーサーファーとの戦いが描かれる。
彼らはエクセルシオール号に乗って宇宙空間へと旅をする。そこではIMAXのスクリーンたっぷりに壮大な映像が展開。鑑賞者のレビューの中には、同じく宇宙を題材とした監督の名作『インターステラー』(2014)らしさを感じたとの声も見られる。
実際にマット・シャックマン監督は、『インターステラー』を参考にしていたのだろうか?米に尋ねられたシャックマンは「『インターステラー』は大好きです。ノーランも大好きですし、スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』も大好きです」と、複数の金字塔的SF作品から着想を得たと回答。特に、エクセルシオールが光速リングにドッキングする場面は「間違いなく『2001年宇宙の旅』でパンナムのジェット機が宇宙ステーションに向かうシーンへの愛のオマージュです」と認めている。
シャックマンは「優れた芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む」という有名な格言に触れながら「私は大好きな人たちから盗むことを決して恥じません」と説明。「なので、『インターステラー』は大いに参考にさせていただきましたし、『2001年宇宙の旅』や『アポロ13』も同様です」と影響を公言した。
そのほかシャックマンは、アポロ11号の月面着陸50年周年を機に製作された2019年の映画『アポロ11 完全版』も「素晴らしいIMAXのドキュメンタリー作品」と挙げ、「とても素晴らしくて、こちらも大いに参考にさせていただきました」とも加えている。
偉大な先行作品に倣って、『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』はSF映画の伝統への深い敬意に満ちた作品となった。MCUでは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズが宇宙を舞台としたが、レトロフューチャーなデザインでノーランやキューブリックといった名匠たちのビジョンを再解釈したのはシャックマンが唯一。SF映画史にさりげない愛を贈る一作だ。
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