山本太郎チヌ釣りスキルアップ実釣教室に密着【三重・丈丸渡船】48cmチヌが堂々浮上!
1月25日、三重県尾鷲市賀田の丈丸渡船で『山本太郎チヌ釣りスキルアップ実釣教室』が開催された。当日は午前6時30分に参加者9人が2便に分かれて出船した。
山本太郎チヌ釣りスキルアップ実釣教室
通称・フグカセ5隻と屋形イカダに渡る。釣り場に到着後、各自タックルを準備し、事前にレクチャーを受けたモーニングのクロダイを狙う。
しかし、開始から20分、30分たってもアワセを入れる様子はない。この時期はエサ取りもいないだろうと海中に手を入れると、予想以上に温かい。これならエサ取りがいてもおかしくないが…。
そんななか、太郎さんは順番にカセを回り一人一人に中切りやタナの取り方、着底後のサオの角度、インターバルなどを丁寧に指導していく。
ゲストが続々とヒット
同地区でも、やはりボラが最大のキーポイントとなる。事前に太郎さんから説明された通り、まずはボラを寄せ、オキアミメインにボケなどのエサをローテーションしながらダンゴ釣りでリズム良く打ち返していく。
午前9時ごろ、航路向きの参加者のサオが大きく曲がった。本命かと全員が見守るなか、姿を見せたのは40cm弱のイナダでがっかり。オキアミの中切りでヒットしたとのこと。続いて同じカセの参加者のサオが曲がったが、残念ながらこれも同型のイナダだった。
その後も時折サシエがかじられたりするが、これというアタリは出ず厳しい状況となった。試行錯誤を重ねるが、小ダイやカサゴ、オオモンハタなどの外道ばかりだ。状況を見て、太郎さんが参加者のタックルを借りて実釣する場面もあった。
48cmの本命クロダイ登場
その後もなかなかアタリは出ず、この時期は夕方が時合いかと思われた午前10時45分、先ほどイナダを釣った参加者のサオが再び曲がった。全員の注目を浴びるなか、姿を見せたのは本命クロダイ。
48cmのきれいな魚体だ。「エサはオキアミ、完全に居食いでした。ほんの少し前からがボラのダンゴアタリが出始めていたのでひょっとしてと思って…」と笑顔でコメントしてくれた。
この1匹で「さあチャンス到来」とサオを持つ手に力が入るが、そんな意気込みとは裏腹に小さなアタリは出るが本命にたどり着けない。
午後からは数カ所で短時間ながらボラの寄りが見られたが、状況に変化はない。それでも、午後3時までにらしいアタリのバラシが3回ほどあり、まだまだ期待が持てそうな予感がした。
2匹目は登場せず
当日の納竿時刻は午後4時40分。残り1時間40分となったが、誰ひとり諦める参加者はいない。納竿時刻までにもう一度時合いがきてほしいと期待したが、残念ながら2匹目のクロダイの姿を見ることはなかった。
冬の釣りはこんなもの。重要なのは釣り場によって自分がどういう組み立てをし、どうやって攻めるかということ。いかにボラを寄せるか、また寄ったボラをいかにサオ下にとどめるが最大のポイントだ。太郎さんの言葉で実釣教室は無事終了となった。
今回の実釣教室によってそれぞれが何かを得て少しずつスキルアップしたはず。これこそが、このサロンの本筋なのだ。
<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年2月7日号に掲載された記事を再編集したものになります。