フランシスコ第三会マリア園 高齢者福祉事業を上越老人福祉協会に無償譲渡
上越市内で特別養護老人ホームなどを運営する上越市西城町の社会福祉法人「フランシスコ第三会マリア園」は来年度からすべての高齢者福祉事業を上越市の社会福祉法人「上越老人福祉協会」に無償で譲渡することになりました。施設は譲渡後もこれまで通り利用できますが、2つあるデイサービスの施設は1つに統合されます。
フランシスコ第三会マリア園は、上越市西城町のカトリック高田教会が68年前の昭和32年に設立した社会福祉法人です。
平成7年から高齢者福祉事業を始め、今は特別養護老人ホーム「さくら聖母の園」など4つの福祉施設と、ケアマネージャーが介護の相談に応じる事業を運営しています。
現在、理事長を務めているのはカトリック高田教会の主任司祭でもある伊能哲大神父です。しかし近年教会の組織が人員不足などによって再編されたため、今後、教会の関係者が理事長を務めることが難しくなったということです。このためマリア園は高齢者福祉事業を別の法人に無償で譲渡することにしました。譲渡先は上越市の社会福祉法人上越老人福祉協会です。
フランシスコ第三会 マリア園 山崎剛理事
「上越老人福祉協会は上越地域で一番最初に高齢者福祉事業に取り組んだ法人。市内でたくさんの高齢者事業を安定的に運営している。マリア園の事業も継続して今後も運営していただけるとお願いした」
施設は譲渡後もこれまで通り利用できますが、デイサービスの施設「さくら聖母の園デイサービスセンター」が「デイホーム金谷」に統合されます。
フランシスコ第三会 マリア園 山崎剛理事
「経営する法人は変わるが、今まで通り施設を利用してもらえる。変わる点があれば丁寧に利用者と話しをしながら進めたい」
上越老人福祉協会の川室優理事長は「永年にわたり地域の皆様のニーズに応え、施設運営を築いてこられたことに敬意を表します。日々、ご利用者のために充実した満足のいく生活ケアに取り組んでまいりたい」とコメントしています。
マリア園では3つの認定こども園や2つの子育て広場、母子家庭の生活を支援する施設の運営は、続けることにしています。