【2025富山の初詣】巳に由縁あり運気上昇!? 花火が上がる神社やペット同伴OKであの“デコピン”とおそろいの御守りも
1年の無病息災を祈願して訪れる「初詣」。地域の守り神である氏神様への参拝や毎年訪れる神社、受験や厄払いなどの特別なタイミングで訪れる神社など、さまざまなお参りの形がありそうです。
富山県内には約2200の神社がありますが、その中から今回は干支の蛇に由縁がある神社や花火が打ち上がる神社など、2025年のはじめにお参りしておくと縁起がよさそううな寺社を紹介します。
初詣で運気を呼び込み、2025年が素晴らしい年になりますように…。
※各神社・寺の開門時間はホームページでご確認ください。
ヘビに由緒あり。巳年の参拝で運気上昇!?な神社
2025年の干支は巳。
にょろにょろとした姿形がちょっと苦手という人もいるかもしれませんが、蛇は昔から神の使いと考えられ、知恵や再生、金運の象徴とされてきました。
富山にも蛇にまつわる言い伝えが残る神社がいくつかあります。巳年に訪れるとよりいっそう運気が上昇するかもしれません。
【富山市・志麻神社】
川の化身であるヘビと神様がおだやかに話し合い!?
住 所:富山市向新庄町2丁目4-14
電 話:076-441-8186
志麻神社の祭神・白山比咩命(しらやまひめのみこと)は山の神、いわば農業神で田の神や水の神と関わりがあるとされています。
一方、蛇は日本に限らず世界の多くの国や地方で、曲がりくねって流れる河川と蛇の姿が似ていることから水の神の化身だと考えられてきました。稲作がさかんな日本では、冬になると地下に染み込み、春になると再び地上にあらわれて田を潤し、時には洪水や干ばつももたらす大事な水。このことから、蛇は水を支配する精霊と崇められ、この怒りをなだめることによって豊穣がもたらされると信じられてきたのです。
志麻神社がある新庄地区の郷土史を綴った『続新庄町史』には、神が蛇をなだめる図が登場し、おだやかに話をしているようにも見受けられます。詳しい内容は伝え残りませんが、常願寺川の洪水がないように祈りを込め、産土の神と川の化身の蛇が話し合いをしている様子を描いているのではないかと言われています。
【黒部市・愛本姫社】
大蛇に嫁いだ美女にちなむ浮世絵「花魁」がご神体
住 所:富山県黒部市宇奈月町下立1区
黒部市の愛本姫社は、黒部川にかかる愛本橋の下立地区にある神社。黒部川に棲む大蛇のもとに嫁いだ美しい娘“お光”を祀る祠とされています。
ご神体として祀られているのは、1枚の浮世絵です。江戸後期、お光の悲しい伝説を聞いた浮世絵師の池田英泉の書いた「花魁(おいらん)」で、ゴッホが模写したということで世界的にも知られるもの。毎年6月に行われる愛本姫社祭りの時だけ、一般の人でも拝むことができます。
祭りでは伝説に基づき、大蛇やお光の仮装行列、大蛇の化身の青年とお光の婚礼が行われます。お光が伝えたとされる「ちまき」の販売もあり、富山の祭り100選にも選ばれています。
【砺波市・桑野神社】
白蛇が巻き付いた神石を祀った白蛇伝説
住 所:富山県砺波市野村島270
電 話:0763-32-0054
砺波の散居村の中にある桑野神社は白蛇伝説の由来があり、「越中いさみ太鼓」発祥の神社です。御祭神は「金山彦之神(かなやまひこのかみ)」で鉱山をつかさどる神様。お金や商売繁盛の御利益があるとされています。
桑野神社には、今から約400年前の白蛇伝説が古い言い伝えとして語り継がれています。その言い伝えでは、白蛇が巻き付いた神石を祀り、蛇の災厄を鎮まらせると村が繁栄したんだそう。金山彦之神とともに神の使いである白蛇にと由来があることから、古くから人々が御利益を求めて参拝されています。
桑野神社は自然豊かな場所にあり、晴れた日は境内からは美しい立山連峰を眺めることができます。
年越しの瞬間はちょっとラッキー!?
【南砺市・高瀬神社】 新年を知らせる色つき花火
住 所:南砺市高瀬291電 話:0763-82-0932
鎮座2000年ともいわれる南砺市井波地区にある高瀬神社。縁結びや農耕の神様である大国主大神(おおくにぬしのおおかみ。出雲大社の祭神)が主神で、境内には因幡の白兎神話にちなんだ「なでうさぎ」の像もあります。
新しい年を迎えた元日午前0時には花火が約20発上がります。もともとは時を知らせる音だけの花火でしたが、コロナ禍をきっかけに「参拝客の心が少しでも晴れやかになれば」との想いで色つきの花火に変わりました。
県内では高瀬神社のほか、高岡市の射水神社、魚津市の魚津八幡宮でも年越しの瞬間に10発ほどの花火が上がります。
高瀬神社 無料シャトルバス運行
毎年、県内外から20万人が初詣に訪れる高瀬神社。周辺は大変混雑するため、JR福野駅と神社を往復する無料シャトルバスが運行されます。利用者先着100人には福箸やあめなどが入った福袋をプレゼント。また、井波別院瑞泉寺と高瀬神社をつなぐ無料往復バスも運行されます。
運行時間等はホームページでご確認ください。
運行日:1月1日
運行区間
・高瀬神社 ⇔ JR福野駅
・高瀬神社 ⇔ 井波別院瑞泉寺
問合せ:0763-82-2539(井波観光案内所 ※12/29~1/3休業)
【高岡市・瑞龍寺】大晦日&元日は時間限定で拝観無料
住 所:高岡市関本町35
電 話:0766-22-0179
拝観料:500円
※大晦日22:00~26:00、元日8:00~16:00 無料
高岡の町を開いた前田利長の菩提寺として1663(寛文3)年に建立された曹洞宗の巨刹です。総門と、国宝の山門・仏殿・法堂が一直線に並び、周りを300mの回廊で結んだ典型的な禅宗伽藍形式は参拝者を魅了する美しさです。
拝観料は500円ですが、大晦日から年越しの22:00~26:00は参拝が無料。元日も無料開放され、朝の8:00から夕方16:00まで自由に参拝できます。
かわいくてレアな縁起物!? ペット同伴OKも
【高岡市・射水神社】デコピンもつけてた! ペットお守りが大人気
住 所:富山県高岡市古城1番1号
電 話:0766-22-3104
五穀豊穰や商売繁栄を始め、みちひらきのご利益で知られる「瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)」を祀る高岡市の射水神社。もともとは高岡のまちを見下ろす二上山の山麓に鎮座していましたが、1875(明治8)年に高岡城跡の高岡古城公園に遷座しました。
神社の多くがペットを連れての境内への立ち入りを禁止しているなか、射水神社は〝ペットも大切な家族〟との思いから、ペットと一緒に参拝できる珍しい神社です。イヌやネコ、ウサギと一緒に参拝する人の姿もあり、近年は祈祷でペットの名前を読み上げる機会も増えているんだとか。
「ペットのお守り」もあります。メジャーリーガー・大谷翔平選手の愛犬として知られるデコピンがつけているものと同じで、人気なんだとか。デコピンにあやかって、2025年の初詣は愛犬と一緒に…なんてのもよさそうですね。
【高岡市・高岡関野神社】数量限定!ハローキティの干支お守り
住 所:高岡市末広町9番43号
電 話:0766-25-2491
今から415年前、当時広大な野原だった丘に城を築き、高岡の町を開いた前田利長を主祭神として祀る唯一の神社。
毎年5月1日に行われる例祭の高岡御車山祭も有名で、市民の信仰は厚く、初詣にも多くの参拝客が訪れます。
そんな関野神社で新春の恒例となっているのが、キャラクターの縁起物。2025年もハローキティの干支ぬいぐるみとお守りが数量限定で準備されています。
毎年大人気のため、WEBで数量限定での先行予約を受け付けています。初詣期間内(1/1~7)に神社授与所での受け取りのみ。配送対応はありません。
【富山市・於保多神社】学問の神様を祀り 菅原道真のおみくじも
所在地:富山県富山市於保多町1-32
電 話:076-431-3030
「富山の天神さま」として主祭神に菅原道真を祀る於保多神社。早春には紅梅・白梅が咲いて梅の香りに包まれ、春には桜が参道を彩ります。
学問や芸事にご利益があると言われ、初詣では受験を控える学生やその家族の姿が多く見られます。
於保多神社に参拝したら注目してほしいのが、天神様の姿をかたどったおみくじ。菅原道真の人形の紐を引くと、中からおみくじが出てきます。
この天神様を勉強机に置いておくと、なんだか心強い気もしてきますね。