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「義実家からの第二子への圧、義母の小言が止まりません…」離婚の2文字が頭をよぎる42歳女性【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】

コクハク

もう無理かもしれない(写真:iStock)

 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】

42歳、義母の干渉がウザすぎる

 42歳の加恵さん(仮名)は、同い年の夫・リョウさん(仮名)と結婚7年目。

 ふたりのあいだには娘がひとりいて、これまでは平穏に暮らしてきました。

 しかしコロナ禍が明けた今、リョウさんの母親、つまり加恵さんの義母からの干渉が激しくなり、それを理由に離婚を考えるように。

「結婚後、しばらくしてコロナ禍に入ったので、これまで義実家との付き合いはほとんどなかったのですが、コロナ禍が明けて義実家へ定期的に帰省をするようになったせいなのか、最近になって義母からの干渉が激しくて辟易しているんです」

義母から文句の電話が

第二子の圧がつらい(写真:iStock)

 結婚当初は子どもをもうけずに、お互いに仕事を最優先にしてきたと話す加恵さん。コロナ禍で家で過ごす時間が増えたタイミングで、第一子を授かったと言います。

「結婚当初は孫がいなかったせいもあるかもしれませんが…、コロナ禍以前は義実家から私に対する干渉はなかったんです。

 ところが去年くらいから、何かにつけて電話をしてくるようになったんです。その内容は全て私への文句。

 娘の教育や夫の食生活、あとは第二子がまだいないことへの不満ですね」

 年齢による体力的な理由と経済的な事情から、加恵さんは第二子を考えていないとのこと。ところが義母は「一人っ子はかわいそう」と、加恵さんに第二子の妊娠を強く勧めてくるのです。

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スマホの着信音に怯える日々

まさか、また…(写真:iStock)

「『体力的にも経済的にもそんな余裕はない』と、はっきり義母にも伝えたんです。

 でも義母は私が何を言っても黙らない人。『息子の稼ぎが悪いって言いたいの? あなたがのやりくりが下手なだけでしょ』とか『あなたが息子に精のつく食べ物を作らないから、ダメなんじゃないの?』などとデリカシーのない発言を繰り返してきます。

 聞いているだけでもイライラしますし、電話を切ったあとにはすごく嫌な気持ちがいつまでも残ります」

 夫に不満を伝えても「俺は関係ない」と逃げられてしまうのだとか。最近ではスマホの着信が鳴るたびに「また義母なのでは」と強い不安を覚えるようになった加恵さん。

「このままじゃ精神衛生上よくないので離婚も視野に入れ始めた」と言います。

同居と思い込んでいる?

「それだけで離婚を? と驚く友達もいましたけど、私にとっては大きな問題。

 コロナ禍は色々大変でしたけど、義実家と距離を置けたのは良かったですね…。

 義母はとにかく口が悪いし、性格もキツいんです。

 それに…、義母の口ぶりからは、どうも将来的には長男の息子夫婦である私たちが、無条件に同居をしてくれるものだと思い込んでいるみたい。ぼちぼち義父母も高齢なので、遠い将来の話ではないんですよね。

 同居なんて絶対にしたくないし、夫は頼りにならないし。

 娘ひとりなら、私だけでもなんとか育てられるので、思い切って離婚かなぁ…」

(写真:iStock)

 ◇  ◇  ◇

 義母への嫌悪感が深まるのと比例して、夫への愛情も薄れていると話す加恵さん。では夫であるリョウさんは、妻が義実家に対して抱く不満についてどう捉えているのでしょうか。

 次回に続きます。

(並木まき/ライター・エディター)

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