北海道でオフェンス爆発! ニック・メイヨ、ショーン・ロングがタイトル獲得! データで振り返るBリーグ歴代得点王〈第2回〉【バスケ/Bリーグ】
Bリーグ歴代得点王②
開幕9シーズン目を迎えた国内プロバスケットボール・Bリーグ。今やその人気はプロ野球やJリーグといった“メジャースポーツ”にも引けを取らないレベルまで到達し、強豪クラブのチケットは入手困難になるほど。『ラブすぽ』では今回、そんなBリーグの歴史を過去のシーズン得点王とともに振り返ります!
【全3回の第2回】
2019-20シーズン得点王
ダバンテ・ガードナー(シーホース三河)
平均:23.4得点
Bリーグ史上屈指の得点マシンこと、ダバンテ・ガードナー選手が2019‐20シーズン、3年連続で得点王を獲得。新潟から三河に移籍してもなお、絶対的エースとして、試合ごとに多彩なスキルを披露し、相手ディフェンスにとって最大の脅威となりました。
圧倒的なフィジカルを活かしたペイントエリアでの得点力はもちろん、ポストアップからのスムーズなフックショットや、ダブルチームを受けながらも強引に得点する能力は相手マークが集中してもお構いなし。前シーズンに引き続きアウトサイドシュートの精度も高く、相手のディフェンスを引きつけてチームメイトにスペースを作るプレーも要所で魅せました。
得点、リバウンド、パス……「ひとりですべてやれる」タイプのガードナー選手。移籍1シーズン目というむずかしい状況も、その能力の前にはなんら問題なし。3年連続得点王という快挙は、こうして生まれたのです。
2020-21シーズン得点王
ニック・メイヨ (レバンガ北海道 )
平均:21.9得点
ニック・メイヨ選手は220‐21シーズン、Bリーグ史上3人目となる得点王としてその名を刻みました。レバンガ北海道の攻撃の核として、ゲームをコントロールし、安定した得点力を発揮。特に、シーズン中盤以降の接戦が続く局面でのクラッチパフォーマンスはファンの記憶に残るものとなりました。
プレースタイルは、3ポイントシュートの正確性とインサイドでの力強いプレーの両立が最大の特徴。ピック&ポップからのシュートや、相手ディフェンダーとのミスマッチを利用したオフェンスで得点を量産しました。また、フリースロー成功率も高く、ファウルを受けても確実に得点を積み重ねることができました。
レバンガ北海道の中心選手として、チームを支える存在感を発揮したメイヨ選手ですが、チームに在籍したのはこの1シーズンのみ。ただ、日本でのプレーは続けており、2024‐25は広島ドラゴンフライズでプレーしています。
2021-22シーズン得点王
ショーン・ロング (レバンガ北海道)
平均:25.0得点
ショーン・ロング選手は、レバンガ北海道において攻撃の核としてチームを牽引し移籍した前年得点王のニック・メイヨ選手の抜けた穴を見事に埋めて見せました。特に208センチの長身を活かしたインサイドでの存在感は抜群で、リバウンドやペイントエリアでの得点力が試合の流れを左右する重要な要素となりました。彼のパフォーマンスは、チームが困難な状況でも勝利に近づける大きな要因となり、わずか1シーズンで北海道のファンに愛されるスター選手となりました。
最大の魅力は、パワフルなインサイドプレーとミドルレンジからのシュート力です。リバウンド後のセカンドチャンスによる得点や、ピック&ロールでの動きはリーグトップクラスであり、相手ディフェンスを崩す驚異となりました。
攻守両面でチームを支えるオールラウンダーとしてだけでなく、身体能力の高さを活かしたプレー、観客を沸かせるダンクシュートも魅力のひとつでしたが、2022‐23シーズン限りで北海道を退団。現在は韓国リーグでプレーを続けています。
文・花田雪