Yahoo! JAPAN

LINKL PLANET『Color me Happy』インタビュー――「人生下剋上オーディション」を経て新体制始動!

encore

──前代未聞の「人生下剋上オーディション」を経て、新体制をスタートした心境から聞かせてください。

佐藤 咲菜「今、新しい章をめくったという感じがしています。メンバーがガラッと変わって、衣装も曲も以前のLINKL PLANETとは違った雰囲気が出ているので、前のリンプラの良さも生かしながら、また新しいリンプラの顔を見せられるんじゃないかと期待しています」

尾本 侑樹奈「私は「人生下克上オーディション」で候補生から合格して、リンプラメンバーになったんですけど、もう本当に人生かけて挑んだオーディションだったんです。“自分の人生で下剋上を果たすんだ!”、“私の人生はここからだ!”っていう強い思いを持って加入させていただいたので、リンプラの新しい面をしっかり見せていけるように精一杯頑張りたいです」

──「人生下剋上オーディション」はどんな経験になりましたか?

佐藤「とても過酷だったんですけど、過酷だからこそ得られた、吸収できたものがたくさんあって…綺麗な面だけじゃなくて、歯を食いしばって、いろいろなことにしがみついていくという大切な経験をさせてもらいました。正直、大変だったんですけど、その分、大きく成長できたと思っているので、いい経験になりました」

佐藤 咲菜

──佐藤さんはオーディションを追ったドキュメンタリー番組の第6話で“素の自分が嫌いだ”とおっしゃってましたね。

佐藤「そうなんです。今まであまり素の自分が好きになれなかったんですけど、「人生下剋上オーディション」を通して、ファンの方の意見も聞けて、いろんな面で“自分らしくいていいんだよ”っていうのを教えていただきました。私は、周りの目を気にしてしまう癖が昔からあったんですけど、自分が好きなものは好きだっていう芯をしっかりと持って、自分の意見を言えるようにもなったんです。周りの目ばかりを気にせずに、自分の好きなもの大切にしていきたいし、“自分らしさ”を自分の中心にしっかり置いて活動していきたいと思えるようになったので、新生リンプラでは、自分らしさを全開に出して行きたいです!」

尾本 侑樹奈

──一方の尾本さんは?

尾本「私は候補生メンバーの中でも最年長で参加させていただきました。新しくメンバーとして参加するのに年長者っていうのはリスクもあったと思うんですけど、リスクをプラスに変えるような存在になりたくて。候補生のときはグループをまとめるのが難しいって感じていましたし、“最年長だからまとめなきゃ”っていうのが重荷になってしまったりもしたんですけど、天川さんに“まとめるだけがリーダーじゃないよ”って言っていただいて」

──第9話の親睦を深めるバーベキューで天川れみさんに相談しながら、涙を流していましたね。

尾本「もうボロ泣きしてしまって(笑)。“頑張るんだぞ!“って天川さんに言っていただいて。あの言葉がすごく心に残っているので、これからの活動の中でも忘れずにいたいです。“まとめていく”っていうことだけじゃなくて、少しでも頼ってもらえたり、また別の面で支えていけるような、縁の下の力持ちのような存在になりたいです」

──新生リンプラが誕生してまだ1ヶ月ほどですが、お互いはどう見えていますか?

佐藤「さっき、“縁の下の力持ち”って侑樹奈さんが言ってましたけど、縁の下じゃないぐらい支えてくれています。レッスン中も積極的にみんなに声がけをしてくれているし、本当に心強いメンバーが入ってきてくれたなと思って…頼れるお姉さんです!」

尾本「えー! ちょっと泣きそう! 私から見て、咲菜ちゃんは18歳の高校3年生で私とは結構、年が離れているはずなのに、大人っぽさというか、安定感を感じていて。ちょっとあどけなさが残る部分もありつつ、芯はしっかりしています。SNSを見ても、自分がやりたいことをちゃんと発信しているので、ちょっと甘えて頼っていきたいなって思っています」

佐藤「嬉しい! ありがとう」

──尾本さんは加入してみて、グループの雰囲気をどう感じましたか?

尾本「元々いらっしゃったメンバーの方は本当に仲がいいんだなっていうのを改めて感じました。その中でも新メンバーを受け入れてくださる体制をしっかりと整えてくださっていて。練習があったり、レコーディングや撮影があったり、リリースイベントが決まったり、一気にどどっと始まって…正直、新メンバーは4人ともてんやわんやしている中で、1つ1つを丁寧に教えてくれたり、“自主練も兼ねてみんなで集まろうか!?”って、スタジオをとってくださったりもして。本当に頼りにしています。まさに“戦友”みたいな形で切磋琢磨していけたらいいなと思っています」

──尾本さんは今、もし友達に“リンプラってどんなグループなの?”て聞かれたらどう答えますか?

尾本「そうですね…簡潔に言うと、“かっこいいグループだよ!”と言いたいです。アイドルって可愛らしい、清純潔白っていうイメージはあると思うんですけど、本当に美少女戦士みたいな認識です。それぞれカラーも違うし、個性的なので、“美少女戦士たちです”って紹介したいです」

──佐藤さんは最初に“グループの雰囲気も変わった”と言ってましたが、どう変わりましたか?

佐藤「今、すごく覇気があるんです。“みんなで頑張るぞ!”っていう勢いがあります。合宿ですごく大変でしんどいことを乗り越えてきた仲間でもあるので、メンバーみんなのやる気がみなぎっているのが伝わってきて…お互いを高め合える、いい雰囲気が漂っています」

──天川さんを筆頭に、戦う集団みたいになりましたよね。

佐藤「あはははは。そうですね。特に天川は戦闘モードだったんですけど、ライバルだけど、仲間っていう、一番いい形だと思います。あと、グループの雰囲気だけではなく、楽曲のコンセプトも変わったんです。今までは可愛らしくてポップな楽曲が多かったんですけど、新生リンプラはメッセージ性が強くなりました。楽曲を通して、強い気持ちを感じるし、“新生”っていうだけあって、またもう一度組み立て直す雰囲気を私は個人的に感じています」

──では、楽曲について聞かせてください。ニューシングル「Color me Happy」はオーディションの課題曲でもありましたが、お二人にとっては、どんな曲になっていますか?

佐藤「デビュー曲に相応しい曲だと思っていて…」

──デビュー曲っていう認識なんですよね!?

佐藤「新生リンプラとして初めていただいた曲ですし、新生LINKLEPLANET自体がテーマになっている曲なので。オーディションのときから歌わせていただいてる曲で、「人生下剋上オーディション」で戦っている中で勝ち残りたい気持ちがすごく詰まっている曲なので。“自分を彩ろう”って意味のタイトルで、リンプラに入ったら、<イロトリドリな日々>が待っているとか、未来への期待や希望が込められた曲なので、今、勇気が欲しい方に聴いてほしい曲になっています」

尾本「個人的には、歌詞の中の<君>は<リンクプラネット>のことかなと思っています。オーディションに参加するまでは、芸能活動を続けていこうかどうしようかって悩んでいて…。本当に人生どん底みたいな時に、リンプラに出会って、オーディションに参加して、“もう1回頑張ろう!”という気持ちになれました。そんな自分への応援歌と言いますか、“自分たちだけのストーリーを作り上げていこうよ”っていう、背中を押してくれる曲になっていると思います」

──レコーディングはどうでしたか?

尾本「オーディションのときに初めてもらった曲で、私にとっては、まさにデビュー曲なので、正直、手も声も震えるぐらい思い入れが強すぎて…。全ての言葉に意味があって、オーディションの経験もまさに重ね合わせられるような曲なので、気持ちを込めて歌えました」

佐藤「思い入れがあった分、今までのレコーディングとはまた違う印象でした。歌詞一つ一つにすごく力が入りますし、力が入っちゃう分、難しいところもあったんです。でも、ずっと一緒にオーディションを戦ってきた曲なので、気持ちを込めて歌えました」

──佐藤さんはリンプラのオーディションをもう2回経験してることになりますね?

佐藤「いえ、3回です。ちょっとひどいですよね(笑)。でも、オーディションを3回経験してもリンプラに残れたということは、縁があったんだとプラスに考えています」

──特に重なったのはどんな部分ですか? 思い出した風景はありましたか?

佐藤「私自身、この活動しているときに、“このままでいいのかな?”って思っていた部分が正直あって…。何か動き出さないと、このままの状況では駄目だなって思っていたので、<また退屈の繰り返し>とか、退屈な日々を変えていこうとする歌詞がすごく刺さりました。<泣き方だって忘れてたみたい>も本当にそう。がむしゃらにずっとメンバーと走り続けていたんですけど、やっぱり何か一つの目標をみんなで持って頑張るっていうことはあまりできてなかったんです。だから、この歌詞で勉強したというか、教えてもらったというか…。ハッとしたところがたくさんありました」

尾本「私は<完璧じゃなくていい/少しムラがあるくらいが/うちらしくていいよね>のところが、踊っていても歌っていても大好きです。実はオーディションのときに心が折れちゃったことがあって。ダンスもフォーメーションも全然覚えられない…って感じになっていたんです。でも、ステージに立ったときに、お客さんに出すのは自分たちの活力やエネルギー、愛嬌だと思うんです。だから、1つくらい駄目なところがあっても、それで全部駄目だって思い込んじゃうんのはいけないなって。自分の得意分野が誰しも必ず1つはあると思うので、そこをしっかりと心に持ってステージに立っていれば、それは絶対にファンの人に伝わるんだって思えるので、この歌詞の部分が大好きです」

──尾本さんの得意分野はなんですか? 他のメンバーにはここは負けないっていうところは?

尾本「私は年齢もあるので、経験ですね」

佐藤「年齢はそんなに気にしてなくていいですよ!」

尾本「でも、フレッシュさは高3には劣るから(笑)。フレッシュさをカバーするためにも、経験値という点に関しては、正直、負けてられないです!」

──リーダーで同い年のみやなな(宮﨑 菜々)さんとは姉さん会議をしたんですか?

尾本「まだできてないんです。語り合いたいです」

佐藤「今は本当に毎日バタバタしていて。お仕事の隙間時間に雑談して仲を深めているところです」

──そして、「越えよ」はリップシンクにフォーカスしたMVもアップされていますが、佐藤さんはこういう強い曲が似合いますね。

佐藤「私、強い曲が本当に大好きなんです。強い楽曲が増えて、すごく嬉しいですし、とにかく、曲調が大好きなんです。これこそ本当にオーディション曲って言っても過言ではないくらい、感情がぶつけられた曲だなって思います。特にサビの<妬みやひがみの感情/燃えよ燃えよ燃えよ>は本当に私たちにぴったりで。みんな本当にこの気持ちを燃やして、希望を見て頑張っていたんですけど、私は<希望はある>って歌割りを担当していて。オーディション…特に合宿の3日間は希望を見ていないと何かを失ってしまいそうなぐらい、がむしゃらに頑張ってたので、このパートをいただいたときは本当に嬉しかったですし、大切に歌いたいです」

──歌入れの時のことを覚えてますか?

尾本「泣きそうになりました。オーディションの時のことを思い出しながら苦しくなっちゃって。MV撮影のときも目がウルウルしちゃうぐらい、聴くたびに感情が込み上げてしまいます」

佐藤「あと、逆に“これからの活動を頑張ろう!”って勇気もすごく湧いてくるんです。<ここまで来れたんだから/自信持って>という歌詞も“これから”に当てはまります。本当に私たち自身が勇気をもらえる曲なので、レコーディングも燃え上がりながら歌っていました」

尾本「これから長く活動していくと、どうしても初心を忘れちゃうこともあると思うんですけど、この曲を聴いたら、いつでも初心を思い出せるんじゃないかな?」

佐藤「“これまで”もだし、“これから”の意味を込めての最後の<戦えばいい>だと思います」

──さらにもう2曲、新曲が収録されてますが、「Brand New World」はシンセロック〜トランス調のダンスナンバーになっています。

尾本「テンポも速いですし、正直、どんなフリがくるかが不安ではあるんですけども、すごく耳に残る曲だなって感じていて。私は<怖がらないで/踏み出してみよう力一杯/もっと高く/願えばきっと羽ばたける>という歌詞が好きです。“一緒に行こう!”って声をかけているような、誰かの応援歌になれる感じがしていて。羽ばたくような振り付けがついたらいいな…」

佐藤「“大好き”ばかりで申し訳ないんですけど、この曲も本当に大好きなんです(笑)。本当にすごく大好きな歌詞があるんです! 何回聴いても<弱虫で頼りのない私が変われたんだ>ってところが、涙が出てくるぐらい自分に刺さって…。私は昔も今も人前に出ることがあまり得意ではないんですけど、あがり症だった自分を変えたくて、この世界に飛び込みました。そんな自分にぶっ刺さりの歌詞を歌わせていただいているのでぜひ聴いて欲しいです!」

──新しい世界へと飛び出していく曲が並んでいますが、もう1曲の「恋だ!」はタイトル通りのラブソングって言っていいんでしょうか?

佐藤「いいです! 実はリンプラには今まで恋系の曲がなくて。こんなにガッツリと可愛らしい曲はあまりやったことがないので、新しいリンプラの姿を見せられるのかな?と思っています。とても恋の曲なので、ファンの方にもキュンキュンしながら聴いていただきたいです」

尾本「かっこいい曲が多い中で一番ラブリーな曲になってるので、一応私達もアイドル…」

佐藤「あははは。ガッツリアイドルですよ!」

尾本「(笑)アイドルなので、そういったアイドルらしい面もちゃんとあるんだぞっていうギャップをしっかり見せられるような楽曲になっています」

佐藤「ギャップ萌えさせましょう!」

──4曲揃って、お二人にとって、どんな1枚になりましたか? 最後に今後の目標も聞かせてください。

佐藤「新生リンプラの初めてのリリースで、これからのLINKL PLANETのいろんな面を知っていただけるシングルになっています。なので、少しでもリンプラのことが気になっている方に聴いていただきたいですし、街中を歩いていても、“ああ、リンクルプラネットね”って、みんなに知ってもらえるぐらい大きな存在になっていきたいです。大きなステージでたくさんの方にペンライトを振っていただけるグループになれるように頑張りたいです」

尾本「それぞれカラーが違う楽曲が集まっているので、“こんな一面あったの?”っていう驚きも感じさせられたらいいなと思っています。私にとっては新生LINKL PLANETとしての本当に初めてのデビューシングルなので、多くの方に好きになってもらいたいです。そして、ファンの人に誇りに思ってもらえるような、“こんな初期の頃から応援していたんだよ”って自慢してもらえるようなグループになりたいです。ぜひ応援をよろしくお願いいたします!」

(おわり)

取材・文/永堀アツオ
写真/中村功

RELEASE INFORMATION

2024年11月20日(水) 発売
① 【天川れみ盤】/SRML-1092
② 【荒井芽依盤】/SRML-1093
③ 【石田悠佳盤】/SRML-1094
④ 【尾本侑樹奈盤】/SRML-1095
⑤ 【佐藤咲菜盤】/SRML-1096
⑥ 【鈴木華凜盤】/SRML-1097
⑦ 【高柳光花盤】/SRML-1098
⑧ 【東恩納瑠花盤】/SRML-1099
⑨ 【宮﨑菜々盤】/SRML-1100
*全9形態/2,600円(税込)
*LPサイズジャケット仕様(31m×31cm)
*メンバーデザインブックレット(全9種)

LINKL PLANET『Color me Happy』

LIVE/EVENT INFORMATION

2024年11月20日(水) 2nd Singleリリースイベント@ヴィレッジヴァンガード渋谷本店
2024年11月21日(木) 2nd Singleリリースイベント@サンシャインシティ 噴水広場
2024年11月22日(金) リミスタ インターネットサイン会@オンライン
2024年11月23日(土) 「ANIMAX MUSIX 2024 FALL ~Lobby Anniversary Stage~」@横浜アリーナ
2024年11月24日(日) 2nd Singleリリースイベント@ダイバーシティ フェスティバル広場
2024年11月30日(土) 2nd Singleリリースイベント@ヴィレッジヴァンガード名古屋パルコ店
2024年12月1日(日) 2nd Singleリリースイベント@ヨドバシマルチメディア梅田

おすすめの記事

新着記事

  1. HAPPY CREATORS[デビューライブレポート]全力パフォーマンスで魅せた多幸感あふれるプロローグ

    Pop’n’Roll
  2. くら寿司「ゆずかれい」に宝塚ファンが熱視線 公式Xも反応「麗しいあの方も食べてくれたら」

    おたくま経済新聞
  3. クリスマスツリーも!梅田スカイビルでグルメや雑貨が並ぶマルシェ開催

    PrettyOnline
  4. 【フランス音楽の午後】フルートとピアノによる近代フランス音楽の名曲コンサート|新潟市中央区駅前

    日刊にいがたWEBタウン情報
  5. ハリー・ポッター最新アトラクション ユニバーサル新パーク魔法省の内部を公開

    あとなびマガジン
  6. スターバックス「ウィキッド」コラボ グリンダ&エルファバのタンブラーを発売

    あとなびマガジン
  7. 「カリカリ」のおかきと「ガリガリ」のおかきはどちらが硬い? 言語学者・秋田喜美さんが日本語のオノマトペを徹底解剖!【NHK俳句】

    NHK出版デジタルマガジン
  8. 「画面に映る自分の顔が嫌い」オンラインミーティング・授業の「顔出し」に対する大学生の本音は?

    マイナビ学生の窓口
  9. 大人女子を救う!顔が大きく見えないショートヘア〜2024年初冬〜

    4MEEE
  10. ReoNa 10枚目のシングル「GG」に込めた思いについて語る 「“叫ぶ”という絶望への寄り添い方もある」

    SPICE