鶴見小学校旧5年3組 「豊かな海を守るために」 ミュージカルで環境保全をPR
鶴見小学校旧5年3組の児童がこのほど、西区の京急ミュージアムでツルスイミュージカル「僕たちの愛」を披露した。
これは、同校5年生が2021年から毎年、鶴見川の環境美化や生態系の情報発信などに取り組む環境保全活動「レッツツルスイ大作戦」の一環で行ったもの。
今回は、これまでの生態調査や展示だけでなく、より多くの人に鶴見川について知ってもらおうとミュージカルに挑戦。劇団四季の元脚本家の協力を得て、児童が脚本原案を作成。魅力と課題を伝えるための稽古に励む一方で、公演記念として市場大和町の「Aliceのパン工房スリーオーブン」の協力のもと、オリジナルのパン作りにも挑戦した。
そして、上演にあたっては区内に多くの駅がある京浜急行電鉄(株)に相談。西区高島にある同社のミュージアムで発表できることになったほか、生麦駅構内でミュージカルのPRやツルスイの活動成果などを展示した。
ごみになりきり熱演
ミュージカルは鶴見川の源流から湧き出た水が海まで旅する中で、ごみ問題を通して川や生き物など自然への愛に気づき環境問題を考える物語。
児童たちが不法投棄されたごみや水中の生物に扮し、「ごみから出るマイクロプラスチックは魚に悪い影響がある」など豊かな海を守るためにどうしたらよいか観客に訴えかけた。
会場には多くの観客や関係者が集まり、児童たちの熱意ある演技に大きな拍手が送られた。参加した児童の1人は「このミュージカルを見て、一人でも多くの人が環境問題に関心を持ってくれたら」と笑顔で語り、京急電鉄の高辻優介さんは「児童ならではの面白い視点で海の大切さを知ることができた。今後も協力できることがあれば力になりたい」と話した。