いろいろと残念な店にて、客が来たら店員が逃げる「秘密のポテト会」に遭遇【カンバ通信:第397回】
ジャンボ! 今回はポテ活の報告だよ。
行ってみたのは、ナマンガロード沿いのカジアド郡っていう小さな町にある「デリシアホテル」ってお店。
入る前から嫌な予感がしていた。店の入り口の排水溝がドブ臭かったんだ。そして、店の中に入ると、ハエがたくさん飛んでいた。
そして、私が入店するやいなや、店員がみんなドタバタと逃げちゃって、厨房の中に隠れちゃったんだよ。え? なんで?
「?」となりながら席に座ると、やっと1人の店員が私のところに来て「何にしましょうか?」って聞いてきた。
答えはもちろん「ポテトひとつ」だ。価格は100kes(約110円)とのこと。先払いだった。
やがて女性店員がポテトを持ってきた。その時、私は彼女に聞いた。
「私が店に入った時、なぜみんな逃げたんだい?」と。彼女はこう答えた。
「お客さんのポテトを食べていたから逃げたのよ」。
詳しく聞くと、こういうことらしい。
この店では、お客さんからポテトの注文が来た時、少し多めに揚げて、自分たちの分を確保しておくそうな。
そして店がヒマな時に、店員さんたちで食べるのだと。もちろん店のオーナーには内緒で、だ。
仮にオーナーに見つかると、給料からポテト代金を天引きされる。
なので、「秘密のポテト会」をしている時に誰かが来たら、とりあえず逃げ隠れるのが恒例になっているのだと。
そんな秘密を堂々と客に話す店員さんはなかなかの正直者だと思ったけど、肝心のポテトはマズかった。プロ意識0(ゼロ)な味がした。
いろいろと残念な店だった。次は、良い店に巡り会いたい。クワヘリ。
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.