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TikTokバズの仕掛け人ラバーガール・飛永翼「僕の仕事はラバーガールの最適解を見つけること」

求人ボックスジャーナル

TikTokバズの仕掛け人ラバーガール・飛永翼「僕の仕事はラバーガールの最適解を見つけること」【求人ボックスジャーナル】はたらき方やキャリアを考える機会を創出するメディア

お笑い第7世代の台頭、テレビでの仕事減少という危機感。そこから、いかにして TikTokフォロワー約66万人 という新たな活路を見出したのか。ラバーガールの“司令塔”・飛永翼さんが語る、緻密なコンビ戦略とサバイバル術。その裏側には、全てのビジネスパーソンに通じる「ポジショニング戦略」がありました。

連載「肩書+(プラス)」では、 本業の幹を育てる傍らで自分らしい「枝」を伸ばし、自分らしく活躍をする人の仕事観 に迫ります。

前編では、TikTokでの動画投稿を始めた経緯や反響、ラバーガールとしてコンビや自身のポジションについて、マルチに仕事をこなす理由について教えてもらいました。

後編:8月8日(金)公開予定

何もやっていないし何でも屋でもある“芸人”

――俳優業やTikTok、YouTubeなど、幅広く活躍されているイメージがあります。いまのご自身の「肩書」を表すとしたらなんですか?

ラバーガール・飛永翼(以下、飛永) うーん。“なんとか、芸人”ですかね(笑)。芸人ではあるんですけど、最近は芸人じゃない時間も長いので……。周りからは 何もやっていないようにも見えるし、何でも屋でもある 。“芸人”という肩書に本当に助けられているなと思っています。

「このままでは仕事がなくなる」第7世代の波に感じた危機感が、TikTokの原点

――2021年11月に開設したTikTokのショートネタ動画がバズり、いまでは約66万フォロワー。ファン層の変化は感じていますか?

飛永 ライブのお客さんが若返ったのは感じますね。以前は、落ち着いたコートを着た大人しい雰囲気の方が多かったイメージだったんですが(笑)、最近はキャピキャピした若い子たちが前列にいたりしますし。 客層も変わったし、広がりも増えたかなという印象 です。

僕はTikTokには声しか出ていないんですけど、相方の大水さんは街中で“TikTokerですよね?”って声をかけられることが増えたみたいです。

< TikTokアカウント ラバーガール公式@rubbergirl_official>

――TikTokを始めようと思ったきっかけは?

飛永 ちょうどお笑い第7世代の台頭で、バラエティー番組自体の構成がガラッと変わってきていて、僕らが呼ばれるときも“いぶし銀芸人”枠になってしまって……。「これはやばいぞ、仕事がなくなる」という危機感が生まれたんです。そこで 新しいことをしなきゃと思い、TikTokをやってみようかという話になりました 。

でも、大水さんはSNSに全く興味がなくて、過去にいろいろな企画を提案しても乗ってこなかったんです。そもそも大水さんは新しく何かを始めようという人ではないので、そこをうまく乗せていくのは難しい部分でしたね。

ただ、 TikTokの10秒ネタなら元々やっていたワンフレーズのボケを使うだけだった ので、“まぁいいんじゃない?”と乗ってくれたんです。僕らのネタが切り抜き動画で人気になっていたこともあったので、TikTokもすぐに伸びました。

――TikTokやYouTubeは大水さんをフィーチャーする作りになっていますが、そこには飛永さんなりの意図があるのでしょうか?

飛永 元々 うちのコンビのメインは大水さんだと思っていて、ずっと「大水さんを面白く見せること」が僕の役割だと思っていたんですよ 。なので、大水さんのポテンシャルを活かすためにTikTokは大水さんメインでやることにしました。大水さんの人気が出てくれば、コンビとしても注目されるかなと思っています。でも、他の芸人からは僕が引きすぎているという意見をもらうようになってきて、そこは模索しているところです。

コンビの共通認識は「ダサいことはやらない」

――そういったプロデューサー的な目線は、コンビ結成時からあったのでしょうか?

飛永 ありましたね。ラバーガールは収益折半のスタイルにしているので、どちらかがいろんなことに挑戦するのはアリだと思っているんです。ただ、何でもかんでも出ればいいってわけじゃないとも考えていて……。 「これやったらダサいよね」とか「コンビの印象が悪くなるかも」みたいな線引きに関しては、ちゃんと話し合うようにしています 。幸いにもその感覚が似ているので、お金になる仕事でも「何かを失う」と感じたらやらないようにしています。

――TikTokを始めるときは、そこに対して抵抗はなかったのでしょうか?

飛永 最初は正直、ありました。当時は芸人でTikTokをやっている人がほとんどいなくて「ラバーガールが何か踊るの?」みたいな空気感がありましたから。でも、僕の中で 「ダサいと分かったうえでやっているならギリセーフ」 という自分ルールがあって……。TikTokでも、あえて太い字幕を入れて「これは分かってやっていますよ」という姿勢を出すようにしています。

――活動の軸をバラエティー番組に置いていないことも戦略的な部分ですか?

飛永 それは大水さんが先に気づいたんですけど、「バラエティーは頑張らないと映らない。でもドラマならセリフ言えば絶対に映る」と言っていて、最初は“何言ってんの?”って思っていたんですけど、実際に出てみたら確かにその通りだった(笑)。 無理して頑張るより、自分たちが楽しめて挑戦できる場所を選んだほうが、結果的に仕事も広がったし、ラクな気持ちで動けるようになった 感覚はありますね。

芸人以外の活動を積極的に行う理由

――舞台に立つ以外の活動を増やしている理由はありますか?

飛永 僕らの事務所には劇場がないんです。だからネタだけで食べていくのはすごく難しいし、テレビのネタ番組も減っている。でも、TikTokのショート動画で注目されてテレビに呼ばれることがあって「こういう出方もあるんだな」と感じたことがひとつありますね。

何かをやりたくても待っているだけじゃ何もない 。だからこそ、 より自分たちで表現の場を作るしかない と思うようになりましたね。

――YouTubeのコントチャンネルも人気ですが、どんな戦略で作っているのでしょうか?

飛永 昔は“てにをは”などの言い回しまでこだわっていましたが、今はとにかくスピード重視です。ネタのテーマは、2人で 事務所でワイドショーを見ながら「今これをネタにしたら面白いな」というものをピックアップして、そのまま撮影しています(笑) 。

<第2ラバーガールChannel【公式】>

「僕もやっていますよ」をアピールするための個人チャンネル

――個人でも『ラバーガール飛永チャンネル』というYouTubeチャンネルを運営されていますが、どのような意図があるのでしょうか?

飛永 あるとき、大水さんがドラマに出演すると決まったときに、スケジュールが丸ごと空いたんですよ。僕たちはコンビで給料を折半しているんですけど、やっぱり相乗効果でやっていかないと意味がないじゃないですか。そのなかで、自分のチャンネルを作って「僕もやっていますよ」という場をちゃんと作っておきたかったんです。格差をなるべくなくしておかないと、僕が偉そうにプロデュースしていることの意味が分からなくなりますし(笑)。芸人やいろんな職業の方にインタビューをする企画をアップしているんですが、 自分がもしその職業に就いたら「どうやったらうまくやれるかな」と考えるのが好き ですね。武器として新しい視点を仕入れておくことで、コンビとしての総合力を高められると思っています。

==
自身やコンビの立ち位置を客観的に見ながら、行動力と柔軟な発想を大切にしてきた飛永さん。そのスタンスが、TikTokやYouTubeといった“芸人の枠を超えた場”でも活躍の幅を広げる原動力になっているのかもしれません。後編では、芸人仲間のプロデュースに取り組む理由や、現状の肩書だけでは満足できていないビジネスパーソンへのヒント、最後に改めて自分自身の肩書について掘り下げていきます。

後編:8月8日(金)公開予定

プロフィール

飛永翼(ラバーガール)

1983年2月13日生まれ。静岡県出身。お笑いコンビ・ラバーガールのツッコミ担当。『キングオブコント』で2010年と2014年に決勝進出。近年では、YouTubeやTikTokで配信するネタ動画が若者に支持され、各チャンネルの合計登録者数が120万人超えを果たしている。また、個人でも『ラバーガール飛永チャンネル』を配信するほか、noteでのコラム執筆、お笑いコンビ・ラブレターズ・塚本直毅による活動「塚本ミシン」のプロデュースも行っている。

X(旧Twitter) @tobinaga YouTube ラバーガール Official YouTube Channel 第2ラバーガールChannel【公式】    ラバーガール飛永チャンネル   

取材・文:瀬戸大希
撮影:fort 石原麻里絵
編集:求人ボックスジャーナル編集部 内藤瑠那

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