【倉敷市】I NEED CAFE ~ kawaiiと美味しいの追求!心も体も喜ぶグルテンフリーのカフェ
倉敷市西田にある白い壁と青い扉が印象的なカフェ「I NEED CAFE(アイ ニード カフェ)」。
店主の清水じゅんこさんは、「岡山県内におしゃれでわくわくできる場所を作りたい」とカフェをオープンしました。おしゃれなインテリアが並ぶ店内では、米粉を使ったグルテンフリーのスイーツが食べられます。
2023年8月にオープンしたI NEED CAFEを取材しました。
かわいいが詰まった、心ときめく店内
店舗は白い壁が印象的な一軒家。
くすんだ青色のドアと窓がアクセントとなり、思わず目を引くかわいらしい外観が印象的です。
店内に入ると、丸い照明とこだわりの家具が置かれた居心地の良い空間が広がります。まるで自分だけの秘密のお店に来たかのよう。
グルテンフリーのスイーツとドリンク
カフェではグルテンフリーのスイーツやドリンク、フードメニューのカレーやトーストが注文できます。素材にこだわって作られている商品は、どれもがおいしそうで目移りしてしまいます。
取材時は人気商品のいちごクリームソーダとプレーンマフィンを注文しました。
甘さのバランスが絶妙!いちごクリームソーダ
いちごクリームソーダにはあらかじめストローがさしてあります。氷の上にアイスクリームをのせ、ストローで固定することでアイスクリームが溶けにくくなるそう。クリームソーダが崩れないようにとの配慮がうれしいですね。
2層のコントラストが美しく、見ているだけでうっとりしてしまいます。
自家製いちごソースの上に注がれているのは、さっぱりとしたソーダ。シュワっとした爽快感が心地良く、甘さもちょうど良い。
いちごアイスクリームにはいちごの果肉が含まれていて、甘酸っぱさが良いアクセントになっています。
グルテンフリースイーツ、米粉マフィン
米粉で作られたプレーンマフィンは甘すぎない生地に、クリームとチェリーがトッピングされています。
一口食べてみるとほんのり温かいことに驚きました。「おいしく食べてもらいたい」と注文ごとに温め直して提供しているそうです。
甘さはちょうど良く、飽きのこない味わい。キノコ型のぷっくりとした形も人気理由の一つだそう。
プレーンの他にもチョコチップ&バナナ、ブルーベリー&クリームチーズや抹茶&ホワイトチョコのフレーバマフィンがあります。トッピングがない分、生地は甘めに仕上げられていて、それぞれ違った味わいが楽しめます。
店主の想いが詰まったメニューは、どれもがヘルシーなのにかわいくておいしい。
カフェをオープンした清水じゅんこさんに、カフェの誕生秘話や商品へのこだわりを聞きました。
かわいいものが大好きな店主が叶えた夢
──カフェをオープンするまでの経緯を教えてください。
清水(敬称略)──
飲食業をする前は大阪に住んでいて、2019年に岡山へ帰ってました。
そのときに思ったのは、もっと岡山におしゃれをして行きたくなる場所や、わくわくできるような場所があれば良いなということでした。
カフェを開きたいと強く思っていたわけではありません。玉野市の「うのまち珈琲店」にふらっと入ったら、とてもおしゃれな空間で驚いたんです。
ご縁があって「うのまち珈琲店」で働き始め、接客以外にも新人教育や調理を任されるようになり、しだいに自分の店を持つことへの夢を抱くようになりました。
経験を積み、自信がついた4年半後の2023年に「I NEED CAFE」をオープンしました。
追求したのは「かわいい」だけじゃなく「おいしい」も
──どのような想いでお店を作られたのですか。
清水──
「I NEED CAFE」とういう店名は、「みなさんのたくさんある必要なものの1つになれたら」との想いを込めて命名しました。
かわいくておいしものが食べたい、おしゃれをしてどこかに遊びに行きたい、そんなときに真っ先に思い浮かべていただけるような場所になれたらうれしいです。
7年前(2017年)に訪れた韓国での経験が、お店作りに大きく影響しています。韓国のカフェでは見た目もかわいく、味もおいしいものがたくさんあり、レベルの高さに衝撃を受けました。
見た目も味もどちらも妥協しないものを私も作りたいと思ったんです。
──どのスイーツもおいしそうですね。思い入れのある商品について教えてください。
清水──
一番思い入れがあるのはチーズケーキなんです。
生クリームを使わずに作ろうと決めたものの、なかなか思った通りの味や食感にならなくて。
いかにしてなめらかな食感とコクを持たせるかが課題でした。
配合を変えたり、材料を変えたり。クリームチーズはいろいろなメーカーのものを試しました。
何度も試作を重ねた末、ようやく今のレシピにたどり着いたんです。
食べたもので体と心は作られる
──カフェでは、グルテンフリーのスイーツを提供されていらっしゃるのですね。
清水──
私は、食べたものが体や心に与える影響は大きいと考えています。
お客様には安心して召し上がっていただきたいので、使う材料はできるだけシンプルで体に良いものを選んでいます。
カフェをオープンするときに決めたことが3つありました。
・小麦粉の代わりに米粉を使うこと
・白砂糖の代わりにきび砂糖や黒糖を使うこと
・ベーキングパウダーはアルミフリーを使うこと
限られた材料でスイーツを作るのは難しい部分もあります。
でもここに来てくださるお客様には体に優しいものを食べていただきたいですし、シンプルなものでも「おいしい」って知っていただきたいんですよね。
──グルテンフリーのスイーツ作りの難しいところはどのようなところですか。
清水──
そうですね、米粉と小麦粉とではまったく違うんですよ。
米粉は小麦粉に比べてパサつきやすく、冷めると固くなりやすいという特性があります。
たとえばマフィンを作るとき、大切にしたいのは口にしたときのふわっとしたおいしい食感です。思い描いた食感を出せるまで、配合を何度も調整しました。
その他にも保管時は乾燥に気を付けたり、提供時には少し温めたりと工夫しています。
──今後の目標を教えてください。
清水──
岡山をもっと盛り上げて、お世話になったかたやお客様に少しでも恩返しがしたいという想いがあります。
お店を素敵な場所にすること、おいしいものを作り続けることはもちろんですが、影響力があればできることもたくさんあると思うんですよね。
ですので県内外のかたにもっと知っていただけるよう、発信していくことも大切だと考えています。
実際に発信がきっかけで県外のかたがお店に来てくれたことがありました。多くのかたに店を知っていただき、足を運んでいただくことは街全体の活性化につながりますし、I NEED CAFEに行きたいから倉敷に行こう、岡山に行こうと思ってもらえるような店になれたらと思っています。
みなさんや地域に貢献できることも増えてくると思うんですよね。
今できることは限られていますが、岡山を盛り上げられるような活動を少しずつしていきたいです。
おわりに
「岡山におしゃれでわくわくできる場所を作りたい」とカフェをオープンした清水さん。
一歩足を店内に踏み入れると、目の前に広がる素敵なインテリアや雑貨でコーディネートされた空間にわくわくしました。
そしてかわいいスイーツを目の前にテンションは急上昇。
おしゃれな空間やかわいくておいしいスイーツのパワーをあらためて感じた1日でした。
I NEED CAFEのスイーツはどれも体に優しい素材で作られているので、罪悪感を持たずに食べられるのもうれしいところです。
次回は子どもたちと一緒に来たいと思いました。次は何を注文しようか、今から楽しみです。