犬に「くせ毛」はある? 犬のくせ毛の原因と毛並みの変化とは
愛犬の毛並みが「ストレート」から「くせ毛」に変わったと感じたことのある飼い主さんもいるようです。
そもそも、犬にもくせ毛ってあるの?
犬の毛質や毛並みって生まれつきのもの?
それとも何か原因があって毛並みが変わるの?
今回は、犬の毛並みに関する疑問についてみていきたいと思います。
「犬のくせ毛の原因と毛並みの変化」について、いぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に話を聞きました。
犬にも生まれつきのくせ毛はある
――人の場合それぞれに毛質があるように、犬にも生まれつきのくせ毛はあるのでしょうか?
原先生:
「はい。犬にも生まれつきのくせ毛はあるといえます。代表的なのは巻き毛や波状毛で、プードルやビション・フリーゼ、エアデール・テリアといった犬種は、この独特の毛質が魅力の一つとなっていますね」
犬の毛質がくせ毛に変わることもある
――なかには、ストレートだった犬の毛質がくせ毛になってきたと感じる飼い主さんもいるようです。これまでくせ毛ではなかった犬にくせ毛がみられるとき、考えられる原因はありますか?
原先生:
「犬の毛質がくせ毛に変わる原因として、加齢や栄養状態の変化、ホルモンバランスの乱れなどが一般的といえるでしょう。また、環境の変化やグルーミング不足、ストレスも毛質に影響を与えうることが考えられます」
シャンプー後に起こる犬のくせ毛を予防する方法
――ストレートの毛質の犬でシャンプー後に起こるくせ毛を直したいという飼い主さんもいるようです。シャンプー後や日頃のお手入れでくせ毛にならないようにする方法はありますか?
原先生:
「くせ毛対策としては、適切なシャンプーとコンディショナーの使用、丁寧なブラッシングなどが挙げられるかと思います。ただ、遺伝子レベルでの変化はいずれも起こせないので、根本的に無くすのは難しいと考えられます」
犬の病気が原因で毛並みが変化することもある
――犬の毛並みが変わる理由はそのほかにもありますか?
原先生:
「犬の毛並みの変化として、甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症などの内分泌疾患で毛質が変化したり脱毛が起こることがあります。
また、アレルギーや皮膚感染症でも体を掻いたり噛みすぎることなどによって毛並みが乱れてしまうこともありますね」
犬の毛は、生まれつきストレートの毛並みのコもいれば、くるくるとした毛並みのコもいて、成長したり年齢を重ねるうちに毛並みが変わることもあります。
そのコの毛の特徴に合わせたケアを考えてあげたいですね。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・原駿太朗先生)
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください