弥栄中 STEM教育スぺース開設 理数系教育をサポート
市立弥栄中学校にSTEM(科学・技術・工学・数学)教育を支援するためのスペース「AmazonThinkBigSpace」が開設された。Amazonが世界各国の施設にスペースを寄贈する形で開設しているもので、国内では千葉県の小学校に次いで2カ所目。
STEM教育は単に知識を習得するだけでなく、実践的なスキルや問題解決能力を養い、科学技術の発展に貢献できる人材育成を目的としている。同校は小学校と隣接し近隣に文化施設も多い環境にあることから、学びの連続性を深めることを狙い導入が実現した。スペースはパソコン室として使われていた教室を改修して設置され、Amazonが提供した電子黒板や3Dプリンタ、PC、カメラなどが配備されている。
5月20日に行われた寄贈式では、AWS(アマゾンウェブサービス)ジャパン合同会社の白幡晶彦社長から代表生徒の戸来柊斗さん(3年)にレプリカキーが贈呈された。戸来さんは「素晴らしい機会と設備を最大限に活かし、地域を担う若い力として成長していきたい」と語った。白幡社長は「テクノロジーを通じて未来を創造する子どもたちが育っていってほしい」などと話した。
寄贈式に合わせて実施された公開授業では、生徒が「LEGOSPIKE」や3Dプリンタを用いてシステムや部品を制作。技術による問題解決を体験的に学んだ。同校は今後、スペースを活用して教科間での横断的な学びを実現していく意向だという。