かぶせ釣り遠征釣行でヘダイにニザダイと初対面【高知】ムール貝エサにヒット
まだ釣ったことのないアカハタを求めて地元から遠く遥々高知に遠征に来たが、現実は甘くなくあまり釣果には恵まれない。そこで、この遠征のもう一つの本命であるかぶせ釣りで石鯛を釣ってみたいという夢を叶えるべく、持参したムール貝を使ってかぶせ釣りに挑戦してみた。今回は、未知なる海で突然の大物に怯える筆者のかぶせ釣り釣行記をレポートする。
高知でかぶせ釣り
高知県遠征釣行の最優先本命だったアカハタとオオモンハタの小型には出会えたもののその後のサイズアップは望めず。一旦本命を諦めずっとやってみたかった石鯛狙いのかぶせ釣りをしてみることにした。予めマップを見て目星を付け水深があり、周りに根がある石鯛が着いてそうな堤防にやって来た。
堤防際をのぞき込むと、チヌのような魚やフグやベラといった魚が壁際をウロウロしているのが見える。
エサ取りの猛攻
早速準備をしながらエサとなるムール貝を巻きエサとして何個か撒いてみる。底に落ちていくエサをジッと見ていたがそれにたかってくる魚は見えなかった。
そのうち寄ってくるだろうと思いつつ、タックルを組む。今回使うタックルは筏竿に3000番のリールにフロロ5号通しで針は、伊勢尼11号でやってみる。
業務スーパー買った冷凍のムール貝を付け足元に落としてみると、エサを落としている最中コツコツとアタリがあったと思えば一瞬でエサを取られた。
上からでは魚の姿は見えなかったが、水中にはかなりエサ取りがいるようだ。エサ取りとの攻防を何度か繰り返し、埒が明かないので少し場所を休めるためにちょっと離れたところにエサを落としてみた。
突然の強烈な引き
すると、またコツコツとした細かいアタリがあったので、今度こそはエサ取りであろうが掛けてやろうとタイミングを計りスパッとアワセを入れた瞬間、いきなり竿がぶち曲がり強めに締めていたドラグが滑るように出ていく。
慌てて体制を整え堤防の隙間に突っ込もうとする魚を必死にいなしながらこちらも抵抗する。あまりの引き強さについに本命の石鯛かと期待しつつ何とか魚を浮かせてくると姿が見えてきたが石鯛とはちょっと違ったようだ。落ち着いてタモに入れひっぱりあげると……。
強烈な引きの正体はまさかのサンノジ(ニザダイ)だった。初動の強烈な引きから本命を期待していたがこの魚もずっと釣ってみたかったので本命でなくても嬉しい魚だ。
翌日もかぶせ釣りへ
次の日また同じ堤防でかぶせ釣りに挑戦してみることにした。この日は前日の大雨で外洋は大時化で水も若干濁りが入っているので、時化の影響が少なく濁りの少し落ち着いている堤防の内側でやってみることにした。
しかし、この日はエサ取りのアタリすらなく場所を変えてみてもカサゴが1匹釣れたくらいでアタリがない。
初対面のへダイが登場
持ってきていたエサも残り少なくなってきて半ば諦めようとしたとき、今まで全く反応がなかった竿先にゴツゴツとしたアタリが。折角のアタリを逃すまいと落ち着いてタイミングを見計らいアワセを入れる。
するとそこそこな重みが手に伝わり、急に横にあるテトラに向かって走り始めた。前日のサンノジ程の引きはないが根に擦られないよう慎重に浮かせてタモに入れた。
アタリが全くない中ようやく釣れてくれたのは、これもまたずっとかぶせで釣るのを夢見たヘダイだった。その後はエサを使い果たし遠征最終日は手広く色んな釣りに挑戦し、特に目立った釣果なく遠征終了となった。
初めての高知遠征は地元とはかけ離れた環境に触れ釣って見たかった魚にも出会え結構満足できた遠征だった。
<明石健太郎/TSURINEWSライター>