【相模原市】市消防操法大会 北・第1選抜が最優秀に 小型ポンプの部で県大会へ
地域住民で構成する消防団が日頃鍛えた消防操法技術を競い合う「第6回相模原市消防操法大会」が9月21日、国民生活センター(中央区弥栄)で行われ、小型ポンプ操法の部で北方面隊第1分団選抜(相原・二本松)が最優秀賞を受賞。来年7月に神奈川県消防学校(厚木市)で開催予定の「第56回神奈川県消防操法大会」に相模原市代表として出場する。
災害時の消火や救助、避難誘導のほか、平時の防災活動など地域の消防・防災の要を担う消防団員。操法大会では迅速かつ安全に行動するために定められた消防用機械器具の取り扱いや操作の基本について、その技術を競う。競技は4人または5人1組で実施。消防ホースの延長、接続、放水を行い、標的を倒すまでの時間と各操作の安全性、確実性、チームワークなどが審査される。
今大会には消防ポンプ自動車を使用する「ポンプ車操法の部」に3チーム、持ち運び可能な小型動力ポンプを使用する「小型ポンプ操法の部」に17チームが出場、総勢83人の消防団員が技を競い合った。
「恩返し」には優勝
小型ポンプ操法の部に出場した「北方面隊第1分団選抜(相原・二本松)」は北方面隊第1分団の相原消防団と二本松消防団の団員による選抜チーム。メンバーは指揮者・谷川洋さん、1番員・村松陸さん、2番員・井上恭兵さん、3番員・工藤誠子さんの4人。司令塔として全体をまとめ、自らも操法に加わる指揮者を務めた谷川さんは「毎回の訓練をサポートしてくれた団員たちに恩返しするには優勝しかない、選手一同、最優秀賞を目標として挑んだ」と振り返る。
4月から週2回、6月以降は週3回、合計70回以上の訓練を積んだ結果を堂々と発揮した同チームは41秒、総得点97・5点の高得点で最優秀を手にした。谷川さんは「厳しい訓練で支援、指導してくださった先輩団員の皆さんがいて受賞できた。最優秀賞を獲れたことは素直にうれしい。本番で結果を出せて良かった」と語り、「次の大会は来年7月。また一から訓練が必要。辛く厳しい訓練を乗り越えて県大会も優勝し全国大会に出場したい。また、大会に出場された各団の想いも背負って挑戦していく」と意気込んだ。
区内消防団が上位独占
総得点95・5点で2位となったのは「北方面隊第4分団第3部(原宿)」。メンバーは指揮者・川手康太郎さん、1番員・佐藤邦彦さん、2番員・島村悠樹さん、3番員・藤本暁広さんで、全員30代という若いチーム。川手さんは「雰囲気最高のチームでしたが、最初は正直やれるかどうか不安からのスタートでした。みんなで練習をして勝ち取ったメダルだと思う。正にワンチーム」と喜びをあらわにした。
3位は「相模湖方面隊選抜(与瀬・小原)」で総得点94・5点だった。第一分団と第二分団の合同選抜チームで、メンバーは立候補で選ばれた指揮者・永井悟史さん、1番員・山本信宏さん、2番員・永井雄斗さん、3番員・竹内僚さんの4人。竹内さんは「最優秀賞以外は目指さず訓練を積んできた。非常に悔しい」と口にした。
なお、「ポンプ車操法の部」の最優秀賞は中央方面隊第3分団第1部(淵野辺)だった。
各部門の上位入賞チームは次のとおり。
【ポンプ車】▽最優秀賞/中央方面隊第3分団第1部▽優秀賞/北方面隊第2分団第7部▽優良賞/南方面隊第3分団第5部【小型】▽最優秀賞/北方面隊第1分団選抜▽優秀賞/北方面隊第4分団第3部/相模湖方面隊選抜▽優良賞/北方面隊第6分団選抜/南方面隊第3分団第8部/津久井方面隊第7分団選抜