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多ジャンルで交流を 27日から初作品展 宇陀市美術人協会

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来場を呼び掛ける(左から)池田さん、岸本さん、森村さん=宇陀市榛原あかね台で

 地元の作家同士のつながりづくりや美術振興を目的に、今年2月に発足した「宇陀市美術人協会」の第1回作品展が、9月27日から29日まで奈良県宇陀市榛原萩原の榛原総合センターで開催される。入場無料。

 宇陀市展の招待作家に声を掛け、60代から80代までの男女20人が集まった。会長を務める榛原あかね台在住で日展会友の書道家、池田幸子さん(64)は「地元に関わるプロ、向上心や意欲を持って活動する作家たちの作品に触れ、宇陀で趣味や生きがいとして活動できるきっかけになれば」と思いを語る。

 作品展では、山部赤人が宇陀の地で詠んだとされる万葉集の歌を縦2・3メートル、横54センチの紙4枚に書いた作品「足引の」や、アサガオと渡り鳥のキビタキを描いた金胎蒔絵漆箱「夏」、雪の龍王ヶ渕(同市室生向渕)を写した「舞い降りる」など、絵画、彫刻、工芸、書芸、写真など多様なジャンルの作品を約40点展示。「ジュニア展」として市内の児童生徒の作品約20点も並ぶ。

 顧問を務める日本工芸会正会員の漆塗り作家、岸本圭司さん(66)は「地元では展示機会が少なかった漆の世界を知るきっかけに」、副会長の森村弘文さん(77)は「宇陀市にはたくさんの風光明媚な撮影スポットがある。作品を通じて地元の良さを知ってもらえたら」と話した。

 作品展は午前9時半から午後8時(最終日は同4時)まで。

 問い合わせは池田さん(080・5719・4849)へ。

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