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I am the bone of my katsudon（体はカツ丼で出来ている）──。ご飯がそう語りかけてくるようなそば屋のカレーの話をしよう。つゆで伸ばした和風の味に、気楽さと懐かしさがあるそば屋のカレー。多くはシンプルなものだけど、ある立ち食いそば屋のカレーが凄いことになっているのだ。

その立ち食いそば屋とは都内に数店舗を展開する『天かめ』。見かけたら、まずは店外のご飯物メニューに注目して欲しい。カツ丼……分かる。カツカレー……分かる。かつ丼カレー……ハ？　かつ丼カレーってなんじゃい!?

・かつ丼＋カレー

マジで普通の顔して混じってるので見逃している人も多いんじゃないだろうか。でも、見間違いではない。確かに、かつ丼カレーはメニューに存在する。トンカツを乗せただけではなく、ちゃんとご飯の部分がカツ丼になっているのだ。

ところで、かつ丼＋カレーと言えば、富士そばの「カレーかつ丼」が有名である。おそらく、立ち食いそば好きはまずそちらを思い浮かべるんじゃないだろうか。だが、天かめが明確に勝っている点がある。それは量だ。

・ジャンボ

洋風カレー、カツカレー、かつ丼カレーとそろう天かめのカレーには、全てジャンボサイズが存在する。というわけで、「ジャンボかつ丼カレー（税込840円）」を注文してみたところ……

カレーの海！

カツ丼の山!!

そこにはダイナミックなかつ丼カレーの海岸線が描かれていた。ああ、遥かなるかつ丼カレー。

・食べてみた

まず、カツ丼部分はご飯に染みるかつとじの味まで本格的にカツ丼している。肉がしっかりしていて食べごたえがあるのもグッド。

また、カレーもカレーでコクがあって深い味。辛さは中辛くらいで食べやすいストライクゾーンが広そうなウマさがある。150km台ではないけどコントロールは良いみたいなカレーだ。

ゆえに、カツ丼だけで食べてもカレーだけで食べても美味しい。もちろん、一緒に食べても、トロッとした卵とじのまろやかさと甘みが感じられて、マッチングも良かった。

・カツ丼の荒野

若干、食べ方に迷う見た目をしているかと思うけど、片方ずつ食べるのも一緒に食べるのもアリ。海と陸のようにバッチリ分けられた盛り付けがそれを可能にしている。それにしても……

器が大きいだけでなく、深い丼型なので「ジャンボ」という名前に恥じない爆盛りだ。ちょっと食べたくらいでは減らない。これぞまさしく、アンリミテッドかつ丼カレーワークス。

My whole life was “unlimited katsudon works.”(この体は、”無限のカツ丼で出来ていた”)──。

はるかなるカツ丼の荒野。そこにあなたは何を見るだろうか。富士そばのカレーかつ丼では味わえない領域に到達している天かめのジャンボかつ丼カレー。立ち食いそば屋のカレーでその領域は天かめの固有結界と言っても過言ではないかもしれない。いくぞ英雄王、武器の貯蔵は十分か？

・今回紹介した店舗の情報

店名　おそば天かめ 平河町店
住所　東京都千代田区平河町1-1-9
営業時間　平日7:00～19:00 / 土・祝日7:00～15:00
定休日　日曜日

執筆：中澤星児
Photo：Rocketnews24.