オリックスのドラ1麦谷祐介に漂う大物感…「常熱」を胸にプロ第一歩
新人合同自主トレスタート
オリックスの新人合同自主トレが8日、大阪・舞洲の球団施設で始まり、育成指名を含む計12人がプロとしてスタートを切った。
富士大からドラフト1位で入団した麦谷祐介外野手(22)はアップ、キャッチボールの後、ティー打撃で快音を響かせ、心地良さそうに汗を拭った。フォロースルーの大きなスイングはメジャー移籍した吉田正尚を彷彿とさせる。
「この日を迎えられて嬉しく思います。初日なので飛ばし過ぎないように動きました。(ティー打撃は)6割から7割くらい。思い切りは振ってないです」
宮城県仙台市出身の麦谷は群馬・健大高崎高を中退して宮城・大崎中央高に転校。甲子園出場は果たせなかったが、富士大3年時には先にプロ入りした青山学院大の下村海翔(2023年阪神ドラフト1位)、常廣羽也斗(2023年広島ドラフト1位)から本塁打を放ち、評価を高めた。
遠投110メートル、50メートル5秒8と高い身体能力を誇る俊足強肩強打の左打者。かつて松永浩美や藤井康雄、タフィ・ローズら強打者が背負った背番号8を与えられたのも期待の表れだ。
この日は首脳陣やスカウト陣、マスコミ各社が駆け付け、熱視線を注がれたが、「特に意識することもなく、自分のやるべきことをやりました。しっかり準備してきたんで、いつも通りです」と表情ひとつ変えずに返答。鍛えたい点を聞かれても「怪我なく、良い状態でキャンプに入っていきたい」と落ち着いた口調で答え、大物感を漂わせた。
肉体改造宣言「体重をあと4、5キロ増やしたい」
麦谷は「体重をあと4、5キロ増やして85、86キロくらいにしたい」と肉体改造を宣言。前日に入寮した選手寮「青濤館」での生活も始まり、「いい食事が出てくる。体を作る面でもよかったです」と前だけを見つめる。
この日、オリックスは2025年のキャッチフレーズが「常熱(じょうねつ)#Bassion」に決定したと発表。「熱い気持ち」を大切にする岸田護新監督の思いが込められている。
外野は西川龍馬、中川圭太、杉本裕太郎、福田周平、来田涼斗、茶野篤政らライバルは多いが、熱い気持ちを胸に秘めるスーパールーキーがポジション争いに割って入るか。早くもキャンプが楽しみになってきた。
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記事:SPAIA編集部