全国高校サッカー選手権県予選特集 注目選手のライバルを紹介(3)
高校サッカーの最高峰となる「全国高校サッカー選手権大会」の出場を目指して、県予選が来月8日から始まる。今大会で活躍が期待される注目選手を紹介するとともに、気になる選手を聞いた。
増田真聡(大分鶴崎3年)
バランサー 168cm、55kg、前所属はスマイスセレソン
大分鶴崎のパスサッカーを体現する選手の一人。運動量はチーム随一でピッチのあらゆる場所に顔を出す。首藤謙二監督は「ポゼッションの要となる選手。攻守のつなぎ役となり、味方のパスを引き出し、散らしてリズムをつくってくれる」と信頼を寄せる。練習熱心で「いつもボールを蹴っているサッカー小僧」(首藤監督)でもある。
気になる選手は?
チームメート
中学までのチームメートなど他校に気になる選手はいるけど、今のチームメートと切磋琢磨(せっさたくま)して、全国高校選手権の出場に向けてチーム内の競争を高めている。インターハイに出場して一人一人の意識が高くなった。特に3年生は最後の大会なので気合が入っている。
南周哉(中津東3年)
司令塔 166cm、51kg、前所属はFC中津グラシアス2002
中盤の底で最終ラインからパスを引き出し、長短のパスを使って攻撃の起点となる。ボールに触れる回数が増えれば増えるほど、テンポの良いパス回しでチームにリズムをもたらす。昨年は全国高校選手権を経験し、全国のレベルの高さを痛感した。「もう一度、あの舞台を経験したい」との思いは強い。
気になる選手は?
工藤渓(大分工業3年)
中学の県トレセンで一緒にプレーした。技術が高く、落ち着いてプレーでき、大分工業の中心選手。対戦すればマッチアップすることが考えられる。走力もあるので、なんとか食らいついて、思うようなプレーをさせないようにする。失点をゼロに抑えて勝ちたい。
高橋典誠(柳ケ浦3年)
ダイナモ(発電機を意味する。豊富な運動量によって、攻守にわたりチームに貢献する選手) 168cm、66kg、前所属は大分トリニータ宇佐U-15
「チームの象徴。この選手を見ればウチがどんなチームか分かる」と有門寿監督が話すように、柳ケ浦のプレー原則である攻守の切り替えが速く、球際で戦い、ハードワークのできる選手だ。3年になってからはリーダーシップが備わり、今では攻守で代えの利かない選手となっている。大会に向けて「もっとアグレッシブに柳ケ浦らしさを前面に出したい」と意気込みを語った。
気になる選手は?
MF伊東蒼馬(大分鶴崎3年)
中学のチームメートで一緒にボランチを組んだ。相手の攻撃の芽を摘むのがうまく、味方の良さを引き出せる選手だと思う。(6月の)県高校総体では準々決勝で0−3で負けたのでリベンジしたい思いは強い。自分たちのサッカーをして完勝したい。
(七蔵司)