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美しさ追い求めた洋画家「中山忠彦✕大場再生 二人展」3月16日(日)まで開催中【市川市】

チイコミ!

美しさ追い求めた洋画家「中山忠彦✕大場再生 二人展」3月16日(日)まで開催中【市川市】

市川市ゆかりの文化人や芸術家を紹介する「市川の文化人展」。

23回目となる展覧会「中山忠彦✕大場再生 二人展―永遠の美しさを求めて」が芳澤ガーデンギャラリーで開催中です。

中山忠彦《帽子の女》1976年

人物画と風景画、それぞれの理想美を追い求めて

中山忠彦氏、大場再生氏は、中学・高校生の才能を発掘・育成することを目的とした「いちかわ未来の画家コンクール」(市川市文化振興財団主催)で長年審査員を務めるなど、市川市の美術の発展、次世代の育成に尽力してきました。

中山忠彦氏(市川市名誉市民、1935-2024)
大場再生氏(1952-)

「二人は共に、これから活躍する方たちの背中を押してくれるような存在。二人が求める理想の美を会場で見てほしい」と市川市文化国際部の割田吏さん。

今展では約30点の作品が展示されています。

人物画で著名な中山氏は、西洋のアンティークドレスをまとった良江夫人をモデルにした作品を数多く描いています。

「中山氏の作品はドレスの質感やリボンの立体感、肌の温度感まで手に取るように伝わってきます」と学芸員の中能淳子さんは話します。 

中山忠彦《花容》2001年

対して、風景画を中心に描く大場氏の作品は「絵の中に音や匂い、風のそよぎ、水辺のしっとりした空気まで感じられ、作品の中に自分が没入したような臨場感があります」(中能さん)。

大場再生《夏の水辺―MORET》2023年
大場再生《a pond (Kinkakuji)》2024年

身近なところで文化芸術に触れて

「『市川の文化人展』では市川の文化芸術を知ってもらい、市に魅力を感じ、誇りに思ってほしいと考えています。芳澤ガーデンギャラリーのような地域に密着した場所で、散歩の途中にふらりと立ち寄るように、気軽に地元の文化芸術に触れてほしい」と中能さんは言います。

中山氏の絵に実際に描かれたアンティークの小物類。全て本物にこだわった氏の貴重なコレクション

四季折々の自然も楽しめる美しい庭園が併設されたギャラリーで、芸術作品を鑑賞してみてはいかがでしょうか。(取材・執筆/松)

会期/3月16日(日)まで
開館時間/午前9時30分〜午後4時30分(入館は午後4時まで、月曜休館)
場所/市川市芳澤ガーデンギャラリー
住所/千葉県市川市真間5-1-18
料金/一般300円、65歳以上・団体(25人以上)240円、中学生以下・障がい者手帳をお持ちの方と付添の方(1人)は無料
※会期中、東山魁夷記念館との相互割引を実施しています
電話番号/047-374-7687 市川市芳澤ガーデンギャラリー

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