結成10周年記念コンサート 音楽バンド「シリウス」 23日に名張で
真冬の夜空に明るく輝く星シリウス。この星のように音楽を通してひと筋の光を届けたい――。そんな思いで発足した音楽バンド「シリウス」が、3月23日午後1時から三重県名張市丸之内の市総合福祉センターふれあいホールで「10周年記念コンサート」を開く。
メンバーは、リーダーでギターの福間博さん(74)、ボーカル・キーボードの荒木薫さん(63)、ベースギターの南園真純さん(68)とドラムの広池正人さん(75)の4人。発足して2年の間に福間さんが一人ひとりに声を掛け、その後は同一メンバーで活動してきた。
ドラマーを志して今年で60年目の広池さんは、現在も会社に勤務しながら民謡教室に通い、南園さんは合唱やハーモニカのサークルにも属し、荒木さんはコーラスやウクレレのサークルの一員として活躍するなど、それぞれ個性豊かな音楽好きの集まりだ。
中学時代からギターに目覚め、ベンチャーズやビートルズに熱中した福間さんを中心に、昨年は57回の演奏会をこなした。ほぼ週に1回のペースになり、それぞれが多忙なスケジュールの中、楽しみながら本番に臨んでいる。
レパートリーは歌謡曲、演歌、フォーク、唱歌、洋楽などあらゆるジャンルの約700曲。6年ほど前からはジャズにも挑戦しており、3年前には大阪府高槻市で開かれた「富田ジャズストリート」のオーディションに応募して初参加し、プロもいる中で熱演した。
練習は週1回、元カフェの荒木さん方の自宅スタジオで行っており、練習後のコーヒーを楽しみながらのお茶会は「最も幸せな時間」と口をそろえる。
10周年コンサートは1部と2部で計24曲を演奏する。演歌の難曲である「風雪ながれ旅」や「無法松の一生」の他、映画「ボディガード」のテーマ曲の「オールウェイズ・ラブ・ユー」なども歌う。「息ぴったりの演奏を楽しんで」と荒木さん。福間さんは「地元に愛され、楽しんで頂ける音楽グループとして、互いに体をいたわりながら今後も活動していきたい」と話している。
入場料は500円。
問い合わせは荒木さん(080・5318・6523)まで。