ふるさと納税初の1兆円超 46都道府県で前年度から増加 静岡県は大幅増で全国4位
■静岡県は458億円 焼津市が全国8位の107億円でけん引
昨年度のふるさと納税の寄付総額が初めて1兆円を超えた。全国で佐賀県を除く46都道府県で前年度より寄付受入れ額が増加。市町村別では宮崎県の都城市が最多の194億円を集めた。静岡県内では焼津市がトップで、全国で8番目に多かった。
【写真で見る】静岡県でふるさと納税トップの焼津市 市内には江戸時代の集落が残る観光地が
総務省によると、ふるさと納税の寄付額は昨年度、1兆1175億円に上った。前年度から1521億円増加し、初めて1兆円を突破した。過去最多を更新するのは4年連続となる。
都道府県別の金額では、北海道が1655億円で最も多かった。次いで、福岡県の615億円、宮崎県の520億円。静岡県は129億円増加の458億円で、全国4番目だった。能登半島地震の寄付が増加した石川県は前年度から倍増の113億円。佐賀県以外は前年度から増加している。
市区町村別では宮崎県の都城市が194億円で全国トップ。宮崎県全体の37%を占めている。2位の北海道紋別市は192億円、3位の大阪府泉佐野市は175億円だった。静岡県内では焼津市が107億円で8位。前年度の1.4倍の寄付額を集め、順位を3つ上げた。県内では富士宮市が63億円で21位となり、前年度の35位から大きく順位を上げている。
【ふるさと納税で受け入れ額の多い自治体】
①宮崎県都城市 194億円
②北海道紋別市 192億円
③大阪府泉佐野市 175億円
④北海道白糠町 168億円
⑤北海道別海町 140億円
⑥北海道根室市 126億円
⑦愛知県名古屋市 117億円
⑧静岡県焼津市 107億円
⑨福岡県飯塚市 105億円
⑩京都府京都市 100億円
ふるさと納税の仲介サイトでは現在、特典ポイントを付与している。ただ、総務省は本来の趣旨から外れるとして、来年10月からポイントをつけるサイトの利用を自治体に禁じる。
(SHIZUOKA Life編集部)