<義母、すべて嫁にお任せ!>毎日の家事に「おもてなし」まで!?ぜ~んぶ私の役割?【まんが】
私(アリサ)は夫の両親と二世帯同居をしています。玄関も、水回りも別、生活費も別で、近くに住むくらいなら、一緒に住んでも変わらないかと思い同居をはじめました。近くに住んでいるので気は使いますが、助け合いの精神でいろいろやってきたつもりです。しかし私にも我慢ができないことがあります。それは、どんなときも私がまるで“召使い”のように家のことをしないといけないこと。義家族全員がそれを当然だと思っている節があり、どんなに夫や義母に訴えても変わらないのです。
同居をはじめてからわかったのですが、義母は「面倒なことは自分でしない」タイプなのです。たとえば、お風呂の掃除が面倒だと思えば「腰が痛くてね」と私に頼んできます。買い物や食事作りが面倒だと思えば「年のせいかな調子が悪くて……」とこちらが断れない感じで頼んできます。あとは、揚げ物とか油使う系の料理は絶対に1階でしません。私に料理を頼んできて、私に作ってもらって、それを1階にもっていって食べるのです。
揚げ物が好きだという夫と義弟のために、私は毎回12人分の料理を作らされます。食費の負担もうち。料理を作るのも私1人。なんなら、お皿を洗うのも私。それで翌日は朝ごはん12人分。昼ご飯を用意することもあります。
たかがキャベツを切るだけ。されどキャベツを切るだけ。こういった雑用が積み重なると、心にも余裕がなくなります。
夫とは何度か話し合いましたが、今では「家事を手伝って」と言うと「またその話かよ、しつこいな」と文句を言い、数日口を利かなくなるのであきらめました。でも、先日私はある病気になり手術、入院をしたんです。
同居をはじめてから、義家族が「男は働いて女は家のことをする」という価値観なのは理解しました。けれどうちは共働きなので、私も夫と同じくらい働いています。 お給料だってそこまで変わりありません。それなのに、子どものことはもちろん、家事もすべて私なのでしょうか? それって総合的に私の方が働いていますよね? それなのに自分の家族のおもてなしすらしないなんて……。私の疲労も怒りもたまる一方です。 さすがに、夫も義母も、私の退院のあとくらいは気を遣ってくれてもいいのではないでしょうか!?
夫も義母の味方「もてなすのは嫁の務め!」話にならない
案の定、義弟(ユウジ)一家が来ても、夫も義母もいつも通り何も手伝ってくれませんでした。義母からは「アリサさん病み上がりなのだから」の一言すらない。夫も「無理するな」とも言ってくれない。もちろん、ユウジ君の嫁のサラさんも何もしてくれません。申し訳ない程度に、食器を下げてくれるだけ。
「お兄ちゃんだって稼いでいるのだから、それくらい出せるでしょう?」「それに、お金が大変だっていうのなら、なおさら自炊しないと」義母はまったく私に配慮しようとしません。負担だ、大変だという意見さえ受け入れてもらえないのは正直かなりしんどいです。
(もう、この人たちには何を言ってもダメなんだな)(私を“便利な嫁”としかみていないんだ……)今まで一生懸命話し合いをしようとしていた私ですが、諦めたほうがいいと感じました。
前々から離婚が頭をよぎっていたのは事実です。しかし、毎日をこなしていくのに精いっぱいで、離婚を考えるほどのエネルギーがありませんでした。 けれど、今回入院をしたことであたらめて“自分のためにも”離婚をしたほうがいいと気が付きました。子どもも男の子と女の子がいるから、こんな時代錯誤な男尊女卑な家を見て、この通りに育ってしまうことは避けたいです。 ただ、私が今までやってきたことを、誰かにわかってもらいたい。そう思い、義弟のお嫁さんであるサラさんに連絡を入れることにしたのです。なおかつ、「義実家はひどい家なので気を付けて」ということも、伝えたくなってしまいました。
【義妹の気持ち】義実家の真実「なぜ誰も助けないの?」
私はサラ。うちは子どもが3人の5人家族です。夫は実家が大好きなので、月に1回は家族みんなで義実家に帰省します。帰省しても、とくに観光に行ったり遊びに出るわけではないので私は退屈ですが、子どもたちは仲が良いいとこに会えることを楽しみにしているので、特に不満はありませんでした。義母も義姉のアリサさんも歓迎してくれるし「月に1回くらいなら」と、この帰省を受け入れていました。しかしその楽観的な考えが間違っていたようです。ある日、アリサさんからこんな電話がかかってきました。
帰省のときは、私たちが着くころにはもう夜ご飯の準備が終わっているので、食器を下げるくらいは手伝いますが勝手が分からないので本当に毎回最低限しかしていませんでした。食費も義母が出してくれているとばかり思っていたので、毎回義母にお礼を言っていました。
「母に比べたら、アリサさんの方がだいぶラクだと思うけど?」夫のこの言葉にびっくりしました。義母はたしかに過去、大人数をもてなしていたのかもしれません。でも、「だから嫁もやるべき」というのはいきすぎた意見ではないでしょうか。
アリサさんが「義母も旦那も話が通じない」と言った意味が分かりました。私の夫も話が通じず、アリサさんの負担は当たり前だと思っているようです。 それって、自分のお母さんを見て育ったからなのだとは思うけれど、アリサさんは正社員で仕事をしているし、子どもの人数も多いし、比較すること自体が間違っていると思うのですが……。 しかも「同居嫁の務め」なんて急に言われても、そこまで承諾して同居を決めたとは到底思えません。私だって、そこまでは考えません。
去っていった義姉「同居するなら離婚!」
「帰るなら1人でどうぞ。でも、あなたがしていることは家族の中だけの常識で、世間からみれば非常識よ」私はそう伝えました。夫は納得していないようですが、子どもたちにも言い聞かせて、私たちは帰省をすることを止めようと判断したのです。
「お金はもう貯まっているから、同居をやめるか、それとも離婚をするかで悩んでいて。でも今回のことではっきりわかった。旦那は私の味方をしないし、離婚をして子どもを引き取るつもり」義姉のアリサさんにそこまで言わせてしまうのは、明らかに周りが悪いのです。それでも親切に忠告してくれた義姉に感謝したいと思いました。
夫たちは、反対の立場になって考えることができないのでしょうか。仕事をして、子育てをして、家事をして、その毎日だって夫の協力がないと苛立つこともあります。 そんななかで、おもてなしのような負担が増えることがどんなに苦痛か。それとも、負担を一身に受け入れてくれる人を嫁として迎え入れたのでしょうか。それこそ私とは価値観が合いません。 今のところわが家の分担は、多少不満はあれどなんとかなっています。けれど同居になればこの夫も変わる気がします。いいえ、絶対に変わると思います。 だからこそ、同居は断固拒否していこうと思っています。