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インナージャーニー 3人編成となり、結成5周年を迎えたバンドは今、どんな思いで音楽を届けているのか

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インナージャーニー 撮影=菊池貴裕

インナージャーニーが4th EP『はごろも』を10月2日にリリースした。「きらめき」(NHK土曜ドラマ『%(パーセント)』主題歌)、「陽だまりの夢」(映画『とりつくしま』主題歌)という、ドラマと映画の主題歌も収録されている今作は、日常に寄り添うメロディと歌詞が、ときに抒情的に、ときに激しいオルタナティブサウンドで紡がれている。3人編成となり、結成5周年を迎えたバンドは今、どんな思いで音楽を世の中に届けているのだろうか。EP収録曲の制作過程と、初の東名阪ツアーへの意気込みを聞いた。

――インナージャーニーは10月1日をもって結成5年ということなんですね。

とものしん(Ba):元々カモシタのサポートから始まって、彼女の名前でバンド編成として2ヶ月ぐらいやったんですけど、ちゃんと名前を改めて活動を始めたのが10月1日なんです。

カモシタサラ(Vo&Gt):私は元々ずっと弾き語りでデモ音源とかをたまに上げるみたいな活動をしていたんです。それをバンドの音でちゃんと録りたいなと思って今のメンバーをそのとき呼んだんですけど、10代限定のフェス『未確認フェスティバル』にその音源で応募したらいいところまで行ったので、そのままバンドとしてやっていくことになったんです。だからあんまりサポートの人を呼んでの活動は全然やってなくて、このメンバーが初めて一緒にやったバンドです。

――結成してからここまで、振り返ってみていかがですか。

とものしん:たぶん、バンドを始めて一番稼働していたのがこの1年間だと思うんですよ。だから、どれがいつの記憶なのかがもうわかんなくて(笑)。

カモシタ:そうだね。すごく短いような気もするんですけど、はじまりが割とバーっと一気に「レコーディングして、バンドってこうやってやっていくんだな」って思った瞬間にコロナが来て、バンドのやり方がよくわかんなくなっちゃった(笑)。

とものしん:バンドのやり方は、まだあんまりわかってない(笑)。

――みんなそうかもしれないですけど、そこまでの5年間と世の中自体が違いましたもんね。

とものしん:そうですね。バンドを始めてから、人がマスクをして間隔を開ける状態でしか基本的にライブをやっていなかったので、本当にパンパンにお客さんが入ったライブハウスを見たのって、多分最近になってからなんですよね。だから変な5年間だなって思います。

カモシタ:ライブも結構最近はいっぱいできるようになってきたので、「ライブってこうやって作っていくんだな」って、他のバンドを見ながら学ぶことも多かったりして。「自分ができるのだろうか?」と思いつつやってます。

本多秀(Gt):この5年間って、なんか記憶が薄いなみたいな。思い入れがないとかじゃなくて、最初の1年目と今年があって、その間が空洞になって抜けてるんじゃないかみたいな気がしますね。コロナもあったし、メンバーの都合で活動できない期間があったり、ちょっと間があった感じで、「この時間もったいなかったな」って、今反省してるかも知れない(笑)。

カモシタ・とものしん:ははははは(笑)。

とものしん:去年までドラマーがいたんですけど、彼のもう一つの活動の兼ね合いでライブができないときもあって、2022年は僕ら年間5本しかライブをやってなくて。それが今年の8月は1ヶ月で9本ライブをやっているので、これだけやれるんだったらもっとやっとけばなとは思いますけど。でも、空洞の期間がなかったら多分、このEPもできてないだろうと思うので、「こうしとけばよかった」とはなってないですね。

カモシタ:あと空洞だった期間があっても、またこうやってEPを作れたっていうのは、このメンバーとまだできるぞっていうことなんだろうなって。だから別にライブができてなかったことを後ろ向きに感じたことはないです。

本多:うん、今年に入って充実感はとてもあります。

カモシタサラ(Gt.Vo)

――では4th EP『はごろも』について聞かせてください。まずタイトルはどんな意図で付けているんですか。

カモシタ:『はごろも』っていうのは天女が纏っている布なんですけど、天女はあんまり関係なくて、「纏って自由に飛べる布」というか。このEPは3人体制初っていうのもあるんですけど、バイオリンが入っていたりとか新しい試みがいろいろあるので、「新しいインナージャーニーがもっといろんな場所に飛んでいけるように」と思ってつけました。

本多:メンバーが変わったのもあるし、前作と比べて今回のEPは曲の変化がすごく大きいのかなって。それもありつつ、収録曲もいろんな印象がある感じですね。

とものしん:とりあえず、『はごろも』って聴いたときには、シーチキンみたいな名前だなと思いましたけど(笑)。EPの歌詞を見て、「きっと何かからの離脱をしたいんだろうな」って思いました。逃げてるわけではないんでしょうけど、何か別の世界に行きたいんだろうなって。でも、初めて単語だけでタイトルをつけたんじゃないかな?

カモシタ:今までのEPはみんなでタイトルをつけていたからね。それぞれが出した言葉を組み合わせたり。

――インナージャーニーっていうバンド名自体が、意味を持った言葉ですよね。

とものしん:そうですね。元々、僕とカモシタがandymoriがすごく好きで、andymoriの曲名「インナージャーニー」から取ったんですけど、特に意味とか知らないまま、かっこいい曲のバンド名もいいなと思って付けたんです。でも結構しっかりスピリチュアルな意味があることを後々知ったので、聴く人の想像に任せてみようかなって(笑)。

カモシタ:私は、「こういうことを伝えたい」とか、「誰かを変えたい」とか「こう思って欲しい」と思って歌詞を書いてなくて、自分が歌いたいことをずっと歌っているので、それを聴き手の人が自由にどんな解釈でもいいから、何かを感じてほしいな、みたいな感じでやってます。だから、インナージャーニーというバンド名に捉われたりするっていうのは、歌詞についてはないですね。

――今回のEPには、映画『とりつくしま』の主題歌として書き下ろされた「陽だまりの夢」が収録されていますが、こういうタイアップの主題歌はどうやって出来上がるものなんですか? 映像を見せてもらってイメージを膨らませたり?

カモシタ:「陽だまりの夢」は、映像は見てない状態で台本だけ読ませていただいたんですけど、アコースティックな感じでバイオリンも入れたいとか、監督さんの意見はある程度組み込んでます。歌詞の内容に関しては別になかったんですけど、どっちかって言ったら音楽的な部分で、あまりしんみりさせないように、お涙頂戴映画にはしないような感じ、みたいなことを言われたので、それに沿って作りました。

――あんまりウェットな感じならないように三拍子で淡々と、みたいな感じ?

カモシタ:そうですね。映画の中で終わらないような、日常に潜んでいる感じの曲がいいかなって。そういう空気感で、尚且つインナージャーニーサイドはバンドなので、そこをうまい具合にキュキュキュッと落とし込んでいきました(笑)。

本多:アコースティックな感じでと言われてはいたけど、サポートドラムを呼んでバンドサウンドにしたくて。そうしたらちゃんとサビで盛り上げてくれました。

とものしん:一旦やれるところまでバンドでやってから投げてみて、ちょっとずつ削っていった感じですね。じゃあ最初はアコギだけにしてみようか、とか。あと、バイオリンに関して言うと、サポートドラムを含めて自分たちが4ピースでできる楽器以外を入れたのって、この曲が初めてだったので、それもなかなか難しいなと思いました。もう、「バイオリンって何だ?」っていうところから始めて、どういうふうに参加してくるのかがわかんないみたいな感じで。本当にバイオリンのソロだけ弾いてもらおうと思って、一旦キーボードをバイオリンみたいに持って全員でソロを弾いてみたり。「どうやらこれではなさそうだ」って(笑)。

カモシタ・本多:ははははは(笑)。

――バイオリニストの越川歩さんとは、実際にレコーディングでお会いしたんですか?

とものしん:バイオリン以外の楽器は全部録って仮歌も入った状態で、レコーディング当日に初めてお会いしました。それでソロを何パターンが弾いてもらいました。

カモシタ:もう、すごかったです。「いい音!」って思いました。今までエレキギターとかベースとか電気を通した音しか聴いたことがなかったので、「楽器の鳴りってこういうことか」って。しかも声みたいな感じで楽器が動いていくので、感情の表現がこんなに乗ってくるんだな、みたいな。すごく感動しました。

――世界が広がった感じがありました?

とものしん:そうですね。これができたから、もうどの楽器を入れてもいいかなって。それぐらい可能性は広がったのかなと思います。

本多 秀(Gt)

――バイオリンとベース、ギターって同じ弦楽器として気を遣ったところはありませんでしたか。

本多:「陽だまりの夢」はギターを結構削ってますね。先にギターソロを録って別日でバイオリンの録音だったんですけど、ギターソロも結構隙間を作って弾いてます。

とものしん:バイオリンってフレットがない楽器なので、パキッとした音はこっちのアタックでしか出ないなと思って、ベースはフレットレスのベースを使って、バンドのベースの音だけどちょっとでも弦楽器に寄れるようにしました。

――「きらめき」も、NHK土曜ドラマ『%(パーセント)』の主題歌として配信リリースされた曲ですね。

カモシタ:これもエンディング主題歌として、ドラマの締めくくりをちょっと明るくしたいからこのテンポ感でっていうのは最初に言われていて、しかも秒数が決まっていて、「ここまでにサビがあって一番が終わる」みたいな指定があったので、そこからどうしようかなって思いながら作りました。それに合わせつつ、ドラマの内容と、自分の言いたいことも言いつつ、みたいな3方向から進めていって、ちょっと悩みました。

とものしん:もともと、オファーをくださったプロデューサーさんが僕らのことを好きでいてくださったみたいで。直接オファーをもらったわけだし、1回全部自分だけで、できる限り自由に個性を出してやってみようっていう気持ちがありました。

本多:僕は“メタい感じ”がありました。

――“メタい感じ”とは?

本多:僕はギターを最後にダビングするので、バンドサウンドに対して何を入れよう?っていうところから始まるんですけど、例えばサビだったら、上の音域がちょっと空いてるからそこの空いた隙間にピースを埋めていくみたいな感じでギターを弾いていったなっていう感覚です。

――それが物語の登場人物が突然こちらに話しかけてくる、みたいなメタ的な考え方でやっているということですか?

本多:そうですね。使い方としては合っているかはわからないですけど、感覚として(笑)。

――それは他の曲に対してのアプローチと違ったわけですか。

本多:例えば「トーチソング」だったら、サビはちゃんと音を出していきたいから、そういうのは結構埋める感じで弾くんですけど。でも大事なところで自分が弾きたいなっていうところはちゃんとやりたいことをやるし、でも埋めるところはちゃんと埋めるみたいな、そんな感じで大体録っている気がします。

――「トーチソング」はすごくエモーショナルなギターソロをきっかけに、その後の展開が白熱していくように聴こえました。これはセッションしていくうちにそうなっていったのかなと思ったんですけど、いかがですか。

とものしん:作っていく段階で、どんどん楽しくなっちゃった感じがありますよね。

本多:「ここはなんかぐちゃぐちゃにしたいな」ってドラムの打ち込みを入れ込んだりして編曲していったので、そういうのもあるかもしれない。

――ノエル・ギャラガーを彷彿とさせるソロだなと思いました。

本多:“オアシス味”がまた出てきた(笑)。結構よくあるんですよ。

――「トーチソング」はどんなきっかけでできた曲ですか。

カモシタ:元々は親友が失恋していて、「失恋の曲ってあった方がいいな」と思って書いていったんですけど、自分の気持ちとかいろいろなところから聞く気持ちを落とし込んでいった感じですね。それで歌っていて一番ハマったのが「トーチソング」っていう言葉だったんです。《君の静かなトーチソング》っていうフレーズは、自分の好きだった人が喋ってる言葉自体が歌になる、全部の言葉が歌になるっていう意味にも繋がるかなと思って書きました。

――すごく良い曲だなって思うんですけど、先ほどとものしんさんがおっしゃった「演奏していて楽しくなってくる」みたいな感覚がありながら、曲としては失恋を歌ってるわけじゃないですか? 歌われている内容に対しての演奏のアプローチってどう考えてやっているんですか?

とものしん:元々そこをそんなに一緒には考えていないというのがあるのと、僕はこの曲を作り終わってから「トーチソング」の意味を知ったので。「もうちょっとしっとりした曲でもよかったのかな」ってちょっとだけ思いました(笑)。オルタナをやりたい心が勝っちゃったのでこんな感じでやっちゃいましたけど。

とものしん(Ba)

――ギターもベースも、オルタナティブロックをやっている感覚がある?

本多:「トーチソング」のイントロが結構いかつい感じになったのは、とものしんのアイディアで、元々全体的にもうちょっと抑えめで作っていたんですけど、「ギターをこれぐらい弾くなら」って、どんどんオルタナな感じにしていったのはあるかもしれないです。

――それは歌っているカモシタさんからするとどうなんですか? サウンドと自分の歌のバランスというか。

カモシタ:デモの段階だと、自分のやりたいことをデモに反映できない部分が結構あったので、やりながら「そう、これが欲しかったー!」みたいな感じがあったかなって。

とものしん:解釈、大一致だったんだ?

カモシタ:うん、解釈、大一致で今歌ってます。

――1曲目の「Mary」もかなりオルタナですよね。

本多:これは初めて4人でリードギターも込みで録っていて、クリックも使わないで録ったんです。

カモシタ:この曲でドラムを叩いているタイチ(タイチサンダー/ex.爆弾ジョニー)さんは、3人体制になってからサポートとしてライブを一緒にやっていて、曲のアレンジも一緒に考えて作っていったんです。そのレコーディングのときに途中まではクリックを聴きながらやっていたんですけど、なんか最後に「思い出作りで1回クリックなしでやってみよう」って録ったテイクがめちゃめちゃ良くて。やっぱりライブを一緒にやっていたからっていうのもあるかもしれないけど、空気感が一番一致してできたテイクがこれなんです。

とものしん:前のドラムはクリックにしっかり合わせるタイプだったので、「こういうレコーディング方法って本当に存在するんだ!?」って思いました。4年目を過ぎてからバンドのやり方を教わると思ってなかった(笑)。

カモシタ:アレンジは、私が最初に全部4つ打ちの曲を作りたいと思ってデモを作っていて、それを秀がイントロのところを今みたいなバーンッていうかっこいい感じにしたんです。それが結局、歌の内容とか全部に合っていて空気感が最高だなって、バンドアレンジになったんです。

――この曲はどんなことをモチーフに作ってるんですか。

カモシタ:現実世界でつらくなってる人とかが結構いると思うんですけど、なんかもっと俯瞰で宇宙的な場所、違う星から見れば全然今の悩みとかちっちゃくなるかな?っていう気持ちを、壮大なスケールで歌ってみようかなと思って作りました。曲を書いたとき、空を見るのがめちゃめちゃ好きな時期で。あとSF小説にもハマっていたし、なんかいろいろデカい場所が好きで。あれから見たら、私は多分めちゃめちゃ小さな存在で、この悩みとかも別にあんまり大したことではないかな?みたいなことは結構思っていて。そういうでっかい規模感で見れば楽になれるのでは?と思いながら、デカい愛を歌いました。

――なるほど、そういう空を見るのがめちゃくちゃ好きな時期とかが、『はごろも』っていうタイトルに繋がっていったんですかね。

カモシタ:ああ~、確かに! あんまり考えてなかったけど、そうです(笑)。今気付きを得られました。

――そういう歌詞の世界観ってお2人はどう感じているのでしょうか。

本多:う~ん、まだあんまり読んでない(笑)。

カモシタ:でもそのぐらいのメンバーの温度感が、私にとってちょうど良い、心地良い感じなんですよ。めちゃめちゃ解釈されるよりは(笑)。

とものしん:レコーディングぎりぎりまで歌詞も見せてくれないし。

カモシタ:聞かれなかったら見せないもんね。

――お互いに干渉しすぎてない感じが良いですね。曲を聴いても、ラウドな演奏をしていたとしても歌はちゃんとそこにあって良く聴こえるし、その辺のメンバー間の空気感が音に出ているのがインナージャーニーの良さなんだろうなって思いました。元々はボーカリストとサポートという形で初めて5年経ったわけですけど、今はどんな感覚でバンドをやっているのでしょうか? カモシタさんの歌を立てようっていう感覚なのか、それとももっとバンドとしての一体感を求めているのか。

とものしん:話してはいないですけど、「歌が最優先」というのは共通認識というか、根本にはあるんじゃないかな。

カモシタ:昔からそれは言ってくれているんですけど、私は別に自分の歌にめちゃめちゃ自信があるタイプじゃないので、もっと紛らわせてくれてもいいなっていうのはあるんですけどね(笑)。ライブだと最近、音源を超えてライブ感がもうバチバチになってる感じがあるので、それが音源にもフィードバックされて良いバランスになってるように思います。

とものしん:ライブをやるようになったから、こういうアレンジになったんだよね。でもやっぱり、歌を聴きたいと思うんですよね。

本多:「陽だまりの夢」みたいに、結構アコギのアルペジオ2本でどうにかしようっていうのは最近増えた気がしますね。あと、「予感がしている」は結構歌に対して攻めてるアプローチを取っていて、言葉の頭とフレーズの変わり目が一緒になるようにしているんです。聴いてみたらわかると思うんですけど、例えば《時を越えゆけばまだ間に合う夕暮れ》っていう歌詞の《ゆけば》で一緒に変わっているんですよ。こういう、邪魔をするにしてもちゃんと歌が抜けてくるようなアプローチにしたいなっていうのは結構意識してるかもしれないですね。

カモシタ:「予感がしている」の最後の三拍子みたいなところがあるんですけど、そこがギターと歌がちょうどいい感じでハモってくれていて、いつも歌っていて気持ちいいなっていうのはあります。

4th EP『はごろも』

――アートワークについても聞かせてください。CDのブックレットもイラストが曲ごとに描かれていますが、どんなイメージで出来上がったのでしょうか。

とものしん:3年前に出した「深海列車」という曲のMVにライブペインティングで参加していただいた近藤康平さんに、イメージしてもらってお任せで描いてもらいました。

カモシタ:歌詞は私が手書きで書きました。歌詞に合わせて全部それぞれの絵を描いてくださっていて、「ああ、こうなるんだ!」って。

――ジャケット、ブックレットの絵と手書きの歌詞も含めて作品になってますね。

カモシタ:そうですね。すごく綺麗ですよね。

本多:5曲収録だからこそっていう感じですね。この規模じゃないとできない。

――では最後に、初めての東名阪ワンマンツアーに向けてそれぞれ意気込みを聞かせてください。

カモシタ:東京は何回かワンマンをやっているんですけど、名古屋と大阪でのワンマンは初めてなんです。ただ、サーキットフェスとかでこの1年は行けていたので、今回は長尺でインナージャーニーが観れますよ(笑)。お客さんと一緒に楽しい時間ができたらいいかなと思っております。あと、インナージャーニーのライブの良さは、若者だけではなくいろんな世代の人が、1人で寂しい気持ちを持っていても来れるような、結構でっかく寛容なライブなので。一対一で届けられたらいいかなと思って意気込んでおりますので、よかったらみなさん来てください。

とものしん:今回のワンマンツアーは、東京がduo MUSIC EXCHANGEなんですけど、結成時のメンバーで初めてライブをしたのがduoだったんです。それはオーディション大会の予選だったんですけど、そこで初めて音を鳴らして、3周年のときにようやくワンマンライブでduoに戻って来れたんです。今回3人になってまた初めてのワンマンをduoでやるっていうのは、自分たちの大事な場所に3人で戻って来られたんだなって思い入れがありますし、そこは頑張っていきたいなって思います。名古屋と大阪に関しては、2ヶ月に1回ぐらいライブをさせてもらっているんですけど、マックスでも多分40分とか50分ぐらいだったりとか、お客さんの雰囲気に合わせて意図的にセトリから外しちゃう曲も出てきちゃう中で、僕たちの純粋なライブを観せられるのはやっぱりワンマンだし、それが初めて名古屋・大阪でできることが嬉しいです。ぜひ観に来てほしいです。

本多:今回、ワンマンだから新しい曲もやるし、今まで全然やってこなかったような曲もやるし、懐かしい曲もやります。1時間半、インナージャーニーの音楽を浴びてクタクタになって帰ってくれればいいなと思っています。

取材・文:岡本貴之 撮影=菊池貴裕

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