究極のしっとり感!卵なしパウンドケーキのレシピ
「卵なしパウンドケーキ」しっとりレシピ
調理時間:50分
卵アレルギーのお子さんでも食べられる、卵なしパウンドケーキです。卵なしでも簡単に失敗なく上手に膨らみますよ。パウンドケーキ作りで卵が持つ「風味を足してしっとり膨らませる」役割を、ベーキングパウダーや牛乳、サラダ油で代用します。
卵なしでもおいしさに妥協せず、しっとりやわらかで、素材の旨味が活きるパウンドケーキを作りましょう。
材料(18×8cmパウンド型1台分)
薄力粉:150g
砂糖:60g
牛乳:130cc
ベーキングパウダー:小さじ2杯
サラダ油:大さじ3杯
牛乳とサラダ油でしっとり!「卵なしパウンドケーキ」の秘密
パウンドケーキ作りにおける卵の役割は、やさしい風味とコクを加え、生地をしっとりやわらかく膨らませること。卵なしで作る場合は、牛乳でミルキーなコクと風味を、サラダ油でしっとり食感とくちどけの良さを再現しましょう。また、ベーキングパウダーで膨らませるのも重要です。
下準備
・オーブンを180℃に予熱する
・パウンド型にクッキングシートをぴったり敷いておく
作り方
薄力粉とベーキングパウダーをふるう
薄力粉とベーキングパウダーをあわせてふるいます。※事前にふるっておくことで、ダマができるのを防ぎ、きめの整ったくちどけの良い生地に仕上がります。
牛乳とサラダ油を混ぜる
牛乳とサラダ油を泡だて器でよく混ぜます。
※サラダ油がなじんで浮かんでこなくなるまで混ぜることで、しっとりやわらかい生地が作れます。
砂糖を加えてさらに混ぜる
砂糖を加えてザラザラの粒感がほとんどなくなるまで混ぜます。
※粉類を加えてからはさっと混ぜるだけにするため、ここでしっかり砂糖を溶かしておきます。
粉類をあわせて混ぜる
粉類を一気に加え、ダマがほとんどなくなるまでヘラで切るように混ぜます。
※泡だて器でぐるぐる混ぜ続けると生地に粘りが出て膨らみにくくなります。ヘラで生地を切ってすくい上げ、やさしく落としながら全体を混ぜるのがコツです。
型に生地を流し入れる
クッキングシートを敷いた型に生地を流し入れます。
表面をならす
平らな台の上で型を15cmくらいの高さから2~3回落とします。中心を少しへこませるようにヘラでならします。
※中心をややへこませることで、均一な膨らみに焼き上がります。
オーブンで焼く
180℃に余熱したオーブンで約35分焼きます。焼き上がりの中心に竹串を刺し、生地がついてこなければ完成です。途中で表面が焦げそうな場合はアルミホイルをかぶせてください。
【失敗原因を探る】「卵なしパウンドケーキ」を上手に焼くためのコツ
コツ1:型の準備は生地作り前にしておく
焦らず焼き上げられるよう、生地を作り始める前に型の準備をしておきましょう。クッキングシートを切ってパウンド型に敷くと、生地が型から簡単に取り出せます。
型の底面にあわせてクッキングシートに切り込みを入れ、折りたたむように敷く方法と、切らずにクッキングシートを敷く方法があります。切らずに敷く場合は、クッキングシートを一度さっと濡らしてしっかり水気を拭いておくと、適度にやわらかくなって敷きやすくなりますよ。
コツ2:牛乳とサラダ油をよく混ぜて分離を防ぐ
牛乳とサラダ油をよく混ぜることで液類がしっかりなじみ、生地が分離しにくくなります。粉類をあわせる前に、牛乳とサラダ油をあわせて泡だて器でしっかり混ぜておきましょう。サラダ油が表面に浮かんでこなくなり、均一な状態になるまで混ぜてください。
コツ3:生地に粘りが出ないようさっくり混ぜる
粉類を加えてからぐるぐる混ぜると、グルテンが多く発生して生地がべたっと重たくなってしまいます。粉類を加えたらヘラに持ち替えて切るように混ぜましょう。ダマがなくならずどうしても混ぜにくいなどの場合は、泡だて器ですばやく混ぜてから、ヘラで持ち替えてください。
コツ4:風味アップのひと工夫は牛乳
卵なしパウンドケーキは、卵を使わないことでほかの材料の風味や旨味が際立つのも特徴です。とくに、牛乳のミルキーな風味はパウンドケーキのおいしさを底上げしてくれますよ。薄力粉や砂糖の種類にこだわるのもおすすめです。素朴ながらも味わい深いパウンドケーキに仕上がります。
コツ5:生焼け・パサつきを防ぐ焼き加減の見極め方
焼きあがったら竹串を中心の底まで刺し、ゆっくり引き抜いて生地がついていないことを確認しましょう。生地がついてくる場合は180℃でさらに5分ほど焼いてください。
表面が色づいて竹串に生地がついてこなければ焼き上がりです。焼きすぎると生地がパサつくため、35分経ったら一度取り出して生地の状態を確認しましょう。
Q&A:「卵なしパウンドケーキ」あるある疑問を解決!
Q1. 膨らみが悪い、しぼんでしまうのはなぜ?
ベーキングパウダーが古い、粉類を加えたあと混ぜすぎているか混ぜ不足、オーブンの温度が低い、などの原因が考えられます。
生地は混ぜすぎても混ぜなさすぎても膨らみが悪くなるので、ダマがほとんどなくなってなめらかな状態になるまで、ヘラで混ぜましょう。お使いのオーブンの温度が上がりにくい場合は、予熱温度を10℃ほど上げてみてください。
Q2. 食感がパサつく、または、ねっとり重いのはなぜ?
生地がパサつく場合は、水分量や油分が少ない、もしくは焼きすぎが原因です。ねっとり重い場合は、水分量が多い、もしくは生地を混ぜすぎていると考えられます。材料の計量と生地の混ぜ方、オーブンの温度と焼き時間に気を付けてみてください。
Q3. 中が生焼け……どうすればいい?
オーブンの温度が低くて中心まで火が通っていない、または焼き時間が不十分な場合は、生焼けになってしまいます。竹串を刺して生地がついてくるようであれば、そのまま型をオーブンに戻して追加で5分ほど加熱してください。表面が焦げている場合は温度を10~20℃下げ、アルミホイルをかぶせて焼きましょう。
Q4. 焼きあがった「卵なしパウンドケーキ」の正しい保存方法は?
常温で1~2日、冷蔵で3~4日、冷凍で約1カ月ほど保存可能です。丸ごとラップで包んでから保存用袋に入れて保存してください。
冷凍する場合は、食べやすい大きさに切り分けて、ひと切れずつラップでぴったり包み、フリーザーバッグに入れて空気を抜いた状態で密閉してください。解凍時は常温でやわらかくなるまで置く、もしくは電子レンジ500~600Wで10~20秒ずつ加熱しましょう。
Q5.この「卵なしパウンドケーキ」はアレンジするには?
シンプルでクセがないため、幅広いアレンジが可能です。薄力粉の1~2割をココアパウダーや抹茶パウダー、全粒粉などに置き換えると一気に味わいが変わります。また、生地を混ぜ終えてから、チョコチップや刻んだナッツ類、ドライフルーツや柑橘類のピールなどを適量加えてさっくり混ぜるアレンジもおすすめ。
実食レポート!「卵なしパウンドケーキ」の気になる味は?
粗熱がとれた卵なしパウンドケーキは、しっとりやわらかく、ほろっと崩れるようなくちどけです。あっさりとした味わいで、ほのかな牛乳の風味と薄力粉の香りを感じられます。
バターや卵入りのパウンドケーキよりかるい食べごごちで濃厚さはないものの、素材本来の素朴なおいしさが堪能できました。卵なしでも十分おいしく作れるので、ぜひレシピを参考にして卵なしパウンドケーキ作りをお楽しみください。
ライター:Uli(フードコーディネーター/パンシェルジュ/薬膳アドバイザー/レシピライター)