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「砂浜以外でも潮干狩りは出来る!」 ゴロタ浜で採れる美味な巻貝『酢貝(スガイ)』

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酢貝(提供:PhotoAC)

海の楽しみはいくつもありますが、美味しい「貝拾い」もオススメのレクリエーションです。

磯でもできる潮干狩り

春といえば潮干狩り。今年はゴールデンウィーク前半と良い潮周りが重なり、潮干狩り日和な日々が続く予報となっています。

潮干狩りといえば「砂浜で貝を掘り当てる」レクリエーションというイメージが強いです。基本的にはそれで間違いはないのですが「潮が引いた時に貝を狩る」という意味で考えれば、砂浜以外で潮干狩りをすることも不可能ではありません。

ゴロタ浜(提供:PhotoAC)

実際に筆者は、砂浜や干潟と同じくらい「ゴロタ浜」で潮干狩りを行います。砂浜にいるのはアサリやハマグリなどの二枚貝ですが、小さな石がゴロゴロしているところには小型の巻貝がたくさんおり、その中には食べて美味しいものも少なくないのです。

各地で人気の「酢貝」とは

そんな「ゴロタで採れる食べて美味しい巻貝」のひとつに「スガイ」があります。スガイは直径2cm程度の小さな貝ですが、サザエの仲間であり、サザエと同じように硬く厚みのある蓋を持っています。

スガイ(提供:PhotoAC)

その味もまたサザエのように良く、酒蒸しにして爪楊枝で身を抜き出して食べると適度な磯の香りと強い旨みをもちとても美味です。生息地によっては砂を噛んでいることがあるので、蒸した時に出る汁で剥き身をすすいでから食べると良いです。

なお和名の「スガイ」は、その蓋を酢に浸すとくるくる回ることから名付けられたそうです。実際に試しましたが、よく乾燥させてから浸さないとうまく動かないようです。

漁業権には要注意

このスガイをはじめ、小磯には簡単に採れて美味しいものがたくさんあります。しかし簡単に採れるからと言って採って良いとは限らないということには注意が必要です。

集めたスガイ(提供:PhotoAC)

スガイのような小型巻貝を総称して「ニナ」「ビナ」と呼ぶことがあります。地域によってはこのニナもしくはビナに漁業権が指定されており、勝手に採ると密漁となってしまうことがあるのです。

漁業権の指定状況は自治体に問い合わせると確認することができるので、ハントする前に必ず調べておくようにしてほしいです。

<脇本 哲朗/サカナ研究所>

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