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【福岡カフェ巡り】“ちょっとの時間を豊かに”バリスタと料理人の夫妻が営む喫茶店(福岡市・鳥飼)

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カフェを目当てに普段あまり訪れない場所に出かけるのもカフェ巡りの楽しみのひとつ。そして目的地が想像以上に素敵な場所だと、ますます気分が高まるものです。今回、訪れた鳥飼「A little COFFEE」はまさにそんなよろこびを感じられるカフェです。

バスが行き交う城南線から一本入った路地に現れる「COFFEE」の文字。この外観を見ただけでもいいカフェであることが容易に想像できます。中の様子をうかがえる大きな窓があり、初めて訪れた時も躊躇なくドアを開けることができました。

テーマカラーの白と青を基調に、温かみを感じる木をプラスしたインテリアの店内にはテーブル席とベンチ席があります。喫茶店にありそうな小さなテーブルや丸い照明などクラシカルなアイテムが現代的な空間に調和していていい雰囲気です。

こちらを営むのは牛島さんご夫妻。カフェや喫茶店が好きでよく足を運んでいた夫・裕太さんは、大学卒業後、建設系の会社に就職したものの、いつも頭の中にカフェへの想いがあったといいます。そこで会社を退職し、飲食の道へ。いくつかの店を経て働くことになったのが、福岡を代表するコーヒーショップのひとつ「REC COFFEE」でした。「約5年間働いたなかで、コーヒーの知識や抽出の技術はもちろんですが、お客さま一人一人に合わせたコミュニケーションの取り方やコーヒーの淹れ方など、バリスタとして大切なことを多く学びました」と牛島さん。イタリアンの料理人である奥さまとの結婚を機に小さなお店を開くことを決意し、2人それぞれが積み重ねてきた経験を活かせる喫茶店「A little COFFEE」をオープンしました。

「世代を問わずさまざまな人が気軽に立ち寄り、私たちとそしてお客さま同士も交流することによって、いろんなものを持ち寄り、持ち帰ることができる社交場になればいいですね。“ちょっとの時間を豊かに”という想いをもとに、お客さまが気持ちよく過ごしていただけるように心がけています」と牛島さん。「A little COFFEE」という店名からもその想いが伝わってきます。

コーヒー豆は「REC COFFEE」のもの。ブラジルを中心にコロンビアやグァテマラをブレンドしたオリジナルの「鳥飼ブレンド」をはじめ、ブレンドコーヒーやシングルオリジンコーヒーが用意されています。

「ある日、朝食に用意していたコーヒーとホットケーキの香りをとても幸せに感じたのも喫茶店を開いた理由のひとつです」と素敵なエピソードを教えてくれた牛島さん。きっかけのひとつになったホットケーキは、オープン当初に提供したのちしばらくお休みしていましたが、8月から再びメニューに並びます。

深呼吸したくなるような焼きたての香りが漂う「ホットケーキ」(700円)は、懐かしさを感じるオーソドックスなタイプ。バターやシロップがいきわたりやすいように一枚で提供しているそう。ふかふかの生地にメープルシロップやハチミツをかけてほおばれば、だれもが笑顔になるおいしさが広がります。

コーヒーらしい苦みと酸味を楽しめる中深煎りの「鳥飼ブレンド」を使用した「カプチーノ」(540円)。時間が経ってもシルキーな口当たりが続き、牛島さんのバリスタとしての技術の高さを感じられる一杯です。

暑い季節にうれしい「水出しコーヒー」は、深みのある「ビター」(600円)と果実感のある「フルーティ」(650円)の2種から選ぶことができます。そしてコーヒーと一緒に楽しみたいスイーツはすべて奥さまの手作り。パティシエではなく料理人が作るからこそ、妥協せず納得いくまで試作を重ねているそうです。

人気の「チーズケーキ」(500円)は、バスクチーズケーキをベースにした濃厚かつクリーミーな一品。甘さは控えめでクリームチーズ特有の爽やかな酸味を楽しめます。「なめらかプリン」(400円)は、ネーミングから想像していた以上になめらかな口当たり。大人から子どもまでファンが多いというのに納得の味わいです。甘いものとコーヒー、交互に楽しみながら至福の時間を過ごしました。

店内でいただくこともできる焼菓子は、好評のため種類を増やしているそう。クッキーやパウンドケーキ、マーブルケーキなどさまざまな種類があり、ドリップバッグと一緒に手みやげにする人も多いそうです。

8月からはパスタランチが休みになり、自家製パンを使った厚焼きトーストが登場するそうなので、そちらも気になりますね。おいしいコーヒーとスイーツ、落ち着いた空間が待つ「A little COFFEE」で心地いいひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。

A little COFFEE
福岡市中央区鳥飼3丁目1−4 平野ビル1F C号室
050-8885-7582

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