師崎沖でのカットウ釣りでジャンボヒガンフグ好捕【愛知・石川丸】ゲストにコモンフグ
休日は冬型の気圧配置となり釣りに行ける日がなかったが、2月16日は穏やかな日になりそうだったので愛知県・南知多町師崎港の石川丸にフグ狙いで乗船した。
石川丸でカットウ釣り
第5石川丸の左舷トモから3番目に釣り座を構える。アシスタントの山下さんに前日の釣果を聞くと「1kgを超えるジャンボヒガンフグ交じりでコモンフグが良く釣れていたよ」とのこと。前回はジャンボヒガンフグを釣ったので、今回も期待して準備を始めた。
受付時にオモリ30号とカットウ仕掛けを1組もらったが、ヤマワのシングルアームとダブルアームのカットウ仕掛けを数セット持参した。エサは定番のアオヤギだ。
また、偶然にも隣に座った人はヤマワのカットウ仕掛けの研究と開発に携わる小栗さんで、知識が豊富な人だった。
開始早々コモンフグ登場
午前7時に出船、行程20分で中ノ島の水深20mのポイントに到着した。約1時間は上げ潮、その後は沖上がりまで下げ潮となる。エサバリにアオヤギをたっぷり刺して投入。オモリ着底後にイトふけを取り上下に動かして海底の様子を探る。根掛かりはなさそうだ。
そこでオモリを着底させたまま5秒待って空アワセをする。このときフグが掛かることが多いので、アタリがなくても空アワセはカットウ釣りの基本中の基本だ。
開始早々、小栗さんが良型のコモンフグを掛けた。続けて左舷トモでも良型のコモンフグを取り込んでいる。毎回出遅れる私、早く掛けて安心したいが、一向にアタる気配がない。その間に小栗さんは2匹目のコモンを上げる。アタリを見極めて掛けているようだ。
ヒガンフグヒットに安堵
小栗さんのサオ先を見ると、小さなアタリが分かるように穂先が細くて軟らかい。繊細なアタリが分かるように改良してあるそうだ。私のカットウザオは穂先が太くて硬い。サオのせいではないと頑張るが、気配がないまま30分経過。やがて潮止まりを迎えて船中アタリが止まった。
下げ潮に期待していると、小栗さんが良型のヒガンフグを釣り上げた。船中でもパラパラとヒガンフグが釣れだし、下げ潮が効き始めたようだ。そろそろヒットしてほしいと思っているとズシッと重くなった。良型なので慎重にリールを巻き、ジャンボヒガンフグを取り込んで安心した。
ジャンボヒガン追加
これで調子が出るかと思ったが、しばらくの間アタリなし。気分転換で前回良かったカワハギザオにすると、サオ先に微妙な変化を感じてアワせるとヒット。今度もズシッと重い。取り込んだのは1匹目より大きいヒガンフグだ。この2匹で今夜の食事は十分楽しめそうだと気が楽になった。
しばらくすると、今度もズシッと重くなるアタリ。この日一番の強い引きで1kgオーバーだと確信したが、姿が見える直前にハリ外れ。残念だ。
その後アタリが止まり移動する。ポイント到着直後から船中でコモンフグがパラパラと釣れ、私にもヒット。2匹連続でヒットしたが続かず、沖上がりとなり納竿した。
海水温が下がって活性が悪く全体的に良くなかったが、大型のヒガンフグが釣れたので良かった。船宿でむき身にしてもらったフグはテッサ、昆布締め、フグ雑炊に。食卓は豪華になった。
<週刊つりニュース中部版APC・山本嘉弘/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年3月14日号に掲載された記事を再編集したものになります。