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<不登校の原因は?>お母さんに心配かけちゃう……でも「ベッドから起き上がれない!」【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

私はサユリ(38)。夫のダイチ(40)と一緒にエリ(7)とカイト(4)の子育てをしながら仕事をしています。私は過去、いわゆる「不登校」でした。高校1年から3年の間は学校に行かず、高等学校卒業程度認定試験を受けて大学に進学しました。大人になって結婚し、母となった今、子どもたちが育つ環境を見守りながら当時を振り返ることがあります。とくに、エリが小学校に進学してからは、エリの姿と過去の自分を重ねる機会が増えました。

母は、私を無理やり起こして学校に行かせるようなことはしませんでした。けれどベッドから起き上がれない私に、「今日もか」と感じているのを察します。私が学校を休みがちなことに母が悩んでいるのは知っています。ただ、明るく接するように心がけてくれているようです。それにも少し、罪悪感があります。

体がだるい、気持ちがざわざわする。そんな理由で学校を休む人は自分だけかもしれないと、当時は悩んでいました。同級生はみんな学校を楽しんでいるようにも見え、つらかったことを覚えています。

生理用品を買ってもらうのは母に任せていました。それに、汚れものは私が手洗いしますが洗濯機を回すのは母です。きっと母はそういった状況から娘に生理がきていないと勘づいたのでしょう。

小学校から休みがちだった私は、高校に進学したあと、もっと学校に行けなくなってしまいました。当時は自分の気持ちをうまく話すことができず、自分の体のことも母に伝えられませんでした。 自分が母になってから当時を振り返ると、私の母はどんなに葛藤していたのだろうと思います。それでも娘の体や心を気遣って「しばらく休む」、つまり休学も視野に入れた選択をさせてくれたのは、簡単にできることではありません。 不登校に対して、さまざまな意見があると思います。けれど私にとっては、ここで「休む」ことを選ばせてもらえたことは、とても大きな意味のあることでした。

自由な大学生活「楽しい!」出会ったカレは私とは正反対のタイプ

高校を休学した私は、いろいろ考えた結果、大学に進学したいという思いが強くなり、休学しながら高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)のために勉強しました。1日6時間ほど集中して勉強したのを覚えています。結果、高卒認定試験は一度で合格しました。そして、私立大学の一般入試にも合格し、大学に進学したのです。

「休む」ことを選んだことで、逆に自分の人生を前向きに考えられるようになりました。進学できた大学では、自由な環境で学ぶことができました。ダイチと出会い結婚し、母となった今もまだ試行錯誤をしている途中ですが、家族のバランスはとれているように思います。

エリやカイトには、このまますくすくと大きくなっていってほしい、というのが母としての願いです。 昔の私にとって学校は「箱」のようなものでした。先生が厳しければ気に入られるようにして、怒りっぽい先生ならおびえていました。まるで「箱」の形に自分自身を無理やりはめこんでいるような気がしていました。友人との関係もです。 もしもエリ、そしてカイトにとって学校が苦しい場所になってしまったら……私はどういう選択肢を提示してあげることができるでしょうか。

学校より会社のほうが生きやすい?同僚の「偏見」感じ、思うこと

私が働いている部署の上司・シライさんや同僚のマユミさんも家庭があり、子どもがいます。今日は半休を取るとか、残業はできないなどと互いに家庭の予定を共有しながら仕事ができるのでありがたいです。しかし過去、マユミさんがとった言動から、私はマユミさんと距離を置いているのです。

「不登校」と聞いて、マユミさんのような反応をする人は決して珍しくありません。確かに、学校に通わないことの苦労はあります。でも、自分の子どもの不登校に悩むのならともかく、他人の家庭の事情をゴシップのように扱うのは好きではありませんでした。

誰かと一緒にいる時間ももちろんいいものですが、私は1人でぼんやりする時間も好きです。 会社勤めは苦手な人と距離を置く工夫もできますし、私のように何かに追われるのが得意でない場合はほっとする時間も作れます。正直言って、子どものときより大人のほうがずっと生きやすいと思うのです。 あらためて、学校という場所がいかに私に合わなかったのか、そして不登校という選択は私にとってメリットが大きかったのではと振り返りました。 不登校に対してネガティブなことを言ってくる人もいますが、そういった意見も受け止めつつ、気にしすぎないようにしたいと思っています。

子どもも大人も関係ない!心が疲れたら……ウチは「特別感」で解決

日曜日の夜、夫のダイチがエリのノートを見ると、書きとったひらがなに赤が入っています。トメやハライなどを正しく書いてほしいという先生の熱意が伝わってきます。しかしエリにとっては、同じ字を何度も書く作業は億劫に感じるようです。子どもたちにとっても「理解ができない」「理不尽だ」と感じることは世の中にたくさんあると思います。うまくかわしたり誰かにグチを聞いてもらったりするのは大切だと思うのです。

まだまだ親と一緒に遊びたい時期のカイト。一方エリは小学生になり、友達と過ごす時間がぐっと増えました。カイトも成長とともにそうなっていくでしょう。子どもたちの「有休」は私たち親にとっても貴重な時間なのです。「有休」といっても、もちろん子どもたちには給料はありません。ただ、大人と同じ言葉を使うことが子どもたちにとっては特別感があるようで、わが家ではそういう言い方をするようになりました。

私は昔、不登校でした。しかしその経験は自分への理解を深めるきっかけになりましたし、「無理をしない」という考えを大人も子どもも持ってほしい、という今の姿勢につながっています。 もちろん、家族のあり方や子育てに「正解」はありません。ただ私は、不登校を経験しておいてよかった、大人になった今の自分が好きだと思えます。自分の子どもたちのSOSを受け止めたり理解を示したりできるような、そういう母親でありたいです。 子どもたちが今後どのような道を歩んだとしても、自分に誇りを持って生きていってほしいと願っています。


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