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【EXPO2025日本盆栽・水石展】1970年の大阪万博で展示された盆栽が、55年の時を超え再び大阪・関西万博に集結!LAST SHOGUN徳川慶喜公の愛した名品も

イロハニアート

大阪・関西万博の華やかな舞台で、日本の伝統芸術文化の粋を集めた「EXPO2025日本盆栽・水石展」が2025年5月19日から22日までの4日間、開催されます。 本展では、55年前の大阪万博(EXPO'70)で世界を魅了した盆栽たちが再びその荘厳な姿を現すほか、幕末の最後の将軍・徳川慶喜公ゆかりの盆栽など、歴史と逸話に彩られた数々の名品が一堂に会します。

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盆栽 – それは「生きる芸術」。その奥深い魅力とは


かつて「おじいちゃんの趣味」といったイメージもあった盆栽ですが、今や「BONSAI」として世界的に認知され、「生きる美術品」として国内外で高い評価を得ています。

盆栽の魅力は、何と言ってもその生きた姿が凝縮された芸術性でしょう。長い年月をかけて丹精込めて育て上げられた樹は、まさに「生きる美術品」。
55年前の大阪万博に飾られた名樹たちが、半世紀を超えた今もなお健やかな姿を見せ、樹木の生命力を感じさせてくれます」

会場でその圧倒的な存在感と生命力に触れることで、深い感動を覚えるはずです。

55年の時を経て再び万博へ – 昭和の名樹たちの今


1970年の大阪万博「日本万国博盆栽水石展」に出品された盆栽たちが、半世紀以上の時を経て、再び万博の地に凱旋します。

五葉松・銘「雨やどり」


例えば、五葉松・銘「雨やどり」。昭和45年当時の若々しい樹姿と、2024年の風格を増した現在の姿を見比べれば、55年という歳月が生み出す生命の力、そして盆栽芸術の奥深さに圧倒されることでしょう。
これらの盆栽は、まさに日本の戦後復興と成長を見守り続けてきた、生きた証人なのです。

五葉松・銘「雨やどり」。左が昭和45年「日本万国博盆栽水石展」出品時の樹姿、右が2024年の樹姿

幕末の動乱を生き抜いた「鎧掛けの松」 – 徳川慶喜公の愛した盆栽


本展の目玉の一つが、江戸幕府十五代将軍・徳川慶喜公が愛したと伝えられる黒松・銘「鎧(よろい)掛けの松」(一般財団法人京都国際文化振興財団・慶雲庵蔵)です。

幕末の動乱、そしてその後の戦火をも生き抜いたこの黒松は、まさに日本の歴史そのものを体現するかのよう。
その力強い幹肌、風格ある枝ぶりからは、激動の時代を生きた慶喜公の想いや、日本の盆栽界が紡いできた歴史の重みが伝わってきます。

このような歴史的背景を持つ盆栽と対峙することは、美術品を鑑賞する以上の感動を与えてくれるはずです。

徳川慶喜公遺愛の黒松・銘「鎧掛け(よろいかけ)の松」(一般財団法人京都国際文化振興財団・慶雲庵蔵)と証書

内閣総理大臣賞受賞樹


また、コーナン商事株式会社の特別展示ブースでは、2024年の第44回日本盆栽大観展で内閣総理大臣賞を受賞した真柏など、国内最高峰の逸品が揃い、その技巧と美しさに息をのむことでしょう。

2024年の第44回日本盆栽大観展にて内閣総理大臣賞を受賞した真柏(コーナン商事株式会社による特別展示)

将棋界の歴史的瞬間を見守った盆栽


さらに、将棋ファンならずとも見逃せないのが、2021年の歴史的な棋聖戦第一局の会場に飾られ、藤井聡太棋聖・渡辺明名人(当時)の対局を見守った盆栽2点です。

2021年、藤井聡太棋聖と渡辺明名人(当時)が対戦した棋聖戦第一局の会場に飾られた盆栽2点

これらの特別な展示に加え、国風賞受賞樹など、日本各地から集結した銘品をじっくりと堪能できます。
特別協賛団体や後援団体の展示ブースを含めると、盆栽だけでなく水石や盆器も合わせて約128席が出展予定ですので、盆栽を取り巻く多様な美の世界にも触れることができます。

そして、見るだけでなく、盆栽の世界への第一歩を踏み出す機会も用意されています。
会場内には全国から集った盆栽ショップによる即売ブースも設けられ、盆栽素材や関連資材の購入も楽しめます。

世界に広がるBONSAIの輪:日本の伝統から世界の共通言語へ


1970年の大阪万博は、盆栽文化が世界に広く浸透する大きなきっかけとなりました。
期間中、日本庭園で開催された盆栽水石展は、国内外の多くの人々に感銘を与え、国内では盆栽ブームを巻き起こしました。

この時、初めて英国の辞典に「BONSAI」という言葉が掲載されたといいます。
その後、1989年には埼玉県・大宮で第1回世界盆栽大会が開催され、今では4年ごとに世界の異なる都市で開催される国際的なイベントへと発展しました。

日本の盆栽イベントには欧州、アジア、北米、南米と世界各国から愛好家が訪れ、その熱気は高まる一方です。
盆栽は、日本独自の伝統文化でありながら、国境や言語を超えて共感を呼ぶ「生きる芸術」として、世界中の人々を結びつけているのです。

まとめ:EXPO2025で、日本の美意識の結晶に触れる


「EXPO2025日本盆栽・水石展」は、単に美しい盆栽を鑑賞するだけの場ではありません。
そこには、樹木が刻んできた悠久の時間、歴史上の人物の想い、職人たちの技と情熱、そして日本の自然観や美意識が凝縮されています。

55年の時を経て再び万博の舞台に立つ盆栽たち、そして徳川慶喜公が愛した黒松など、一つ一つの作品が持つ物語に耳を傾けてみてください。
きっと、あなたの心に深く響くものがあるはずです。
大阪・関西万博を訪れる際には、ぜひこの「生きる芸術」の世界へ足を運び、日本の伝統文化が放つ静かで力強いエネルギーを感じてみてはいかがでしょうか。

開催概要


イベント名称:EXPO2025日本盆栽・水石展
会期:2025年5月19日(月)から5月22日(木)まで
会場:大阪・関西万博会場内「EXPO メッセ(WASSE)」
主催団体:EXPO2025日本盆栽・水石展組織委員会

【お問い合わせ先】
EXPO2025日本盆栽・水石展組織委員会(上野グリーンクラブ内)
TEL. 03-5809-0027

【ニュース配信元】
株式会社近代出版 

PR TIMES

引用元:【EXPO2025日本盆栽・水石展】(5/19~5/22)前回の大阪万博で展示された盆栽たちが、55年の時を超えて大阪・関西万博に登場! LAST SHOGUN徳川慶喜公が愛した盆栽も…

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