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【ガンダム】“緑のおじさん”ことシャリア・ブルがフィーチャーされた理由が明らかに! 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』舞台挨拶レポートが到着

PASH!

 スタジオカラー×サンライズの初タッグでお届けする、ガンダムシリーズ最新作『機動戦士 Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』。本作の劇場先行版『機動戦士 Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』の大ヒット御礼舞台挨拶が2月2日に実施され、オフィシャルレポートが到着しました。

 イベントには、主人公アマテ・ユズリハ(通称マチュ/CV.黒沢ともよ)が出会う、少女・ニャアン役の石川由依さん、そして、マチュの目の前に現れる不思議な少年シュウジ・イトウ役を演じた土屋神葉さんをはじめ、本作の監督を務めた鶴巻和哉さん、シリーズ構成・脚本を担当した榎戸洋司さんの豪華キャストスタッフ陣が登壇(石川由依さんは16:00上映後舞台挨拶のみ登壇)。

 なお、話題に上がった『I can Friday by day!』は現在、「カラー公式 YouTube チャンネル」にて配信中となっているので、是非合わせてチェックしてみてください。

『機動戦士 Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』大ヒット御礼舞台挨拶 10:00の回レポート


 劇場先行版『機動戦士 Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) -Beginning-』本編の上映が終了したのち、MCの松澤ネキさんが登場。続いて米津玄師さんによる主題歌「Plazma」をBGMに、シュウジ・イトウ役の土屋神葉さん、監督を務めた鶴巻和哉さん、脚本を担当した榎戸洋司さんが登壇した。

 1月17日に公開された本作は、3週目突入を前に早くも動員100万人を突破するなど、大ヒットを記録中。まず、登壇した各ゲストによる挨拶が行われ、鶴巻監督から「今日は雨の中お集まりいただき、ありがとうございます」と、満員の観客に感謝を述べたあと、3名によるトークショーがスタートした。

 MCの松澤さんから公開後の周囲の反応について問われた土屋さんは、「100万人も観に来てくださるのは想像が付かなかった」と率直な感想を述べ、榎戸さんは、「緑のおじさんが人気だと聞きました(笑)」と、SNSで話題のキャラクターについて言及。鶴巻監督も、「先行上映のつもりだったので、こんなにヒットするとは。ファンアートが盛り上がっているのが嬉しい」と、その盛り上がりを喜んでいた。

 ここで松澤さんから電撃発表。シュウジ役を務める土屋さんが、「機動戦士 Gundam GQuuuuuuX -Beginning-アンバサダー」に就任することが決定。鶴巻監督から、「司会進行だ、とガンダムが言っている。」と書かれたタスキを託され、「がんばるぞ、とガンダムが言っている」と、シュウジの印象的なセリフに合わせて、土屋さんも勢いよく応えた。

 続いて、すでに本作を3回鑑賞している松澤さんから、作品の企画や内容の構築に関して鶴巻監督と榎戸さんに質問。『機動戦士ガンダム』リアルタイム世代である鶴巻監督、榎戸さんが「if の世界」を描いた理由や、庵野秀明さんも脚本に参加した冒頭のパートがどのように描かれたかなど、物語の構成についても語られた。榎戸さんは「これが一番、最適解かも」と、今回の内容がある意味で必然だったのではないかと話していた。

 また、以前から鶴巻監督、榎戸さんはガンダムについて熱く議論を交わしていたようで、榎戸さんは「リック・ドムとジム、どっちが強い?」といった話をしていたと回想。鶴巻監督も、「僕くらいの年齢のアニメ好きだと、ガンダムは骨身に沁みて一体化している。しかも、それぞれに自分の中のガンダムがある」と、改めてガンダム好きの強い愛を実感したようだ。

 トークパート後半は、アンバサダーに就任した土屋さんに質問役をバトンタッチ。初仕事として、鶴巻監督、榎戸さんに話を聞くコーナーがスタートした。

 まずはシャア・アズナブルとシャリア・ブルについて。「『FLCL(フリクリ)』の頃から、シャリアでリメイク作ったら面白いよねと話していた」と榎戸さんが過去を振り返れば、「シャリアを掘り下げてみたいという気持ちはあった」と鶴巻監督が重ねる。さらにバトルシーンやモビルスーツについても話は展開され、鶴巻監督は、「モビルスーツがおもちゃになることが前提のアニメを作ってみたかった。(デザイナーの)山下いくとさんにも、“ガンプラ映え”するようなデザインがほしいとリクエストした」と秘話を明かしてくれた。

 もうひとつ、土屋さんが気になっていたという“マヴ”についても質問。「クランバトルのアイデアとして監督から、2対2で戦うモビルスーツ戦という設定を頂きました。富野由悠季監督が描くニュータイプの概念にも、ニュータイプというのは一人ではなく、アムロとララァのように対になる存在がいて、そこで精神が交換されて、よりニュータイプの能力が発現していくというのがあるから、二人組というのはガンダムの中では意味のある組み合わせだと思うので、そこを分かりやすく、今作ならではの様式になるネーミングないかなと思った時に『マヴ』という言葉がふと思い浮かび、監督に提案した。”二人組”を表すのに、戦術的にも、日常的にも、バディ以上の言葉として、本作ならではの『マヴ』という言葉を作りました」と、榎戸さんがその言葉を思いつくまでの流れなども丁寧に説明され、観客も興味深く聞き入っていた。

 話はマチュやニャアン、シュウジが登場するパートについて移行。マチュとニャアンが出会う改札のシーンや、川辺でマチュとシュウジが対面するシーンなどについて具体的に解説が行われた。橋の下や、日本ならではのシーンが登場する理由、またコロニー内の地名についても話が及んだ際、その背景に鶴巻監督、榎戸さんが制作に携わった『トップをねらえ2!』の影響があったことなど、興味深いエピソードが語られ、土屋さんも驚きをもって受け止めていた。

 トークコーナー最後は、松澤さんから土屋さんへの質問コーナーがスタート。「ガンダムに乗るとわかったのはオーディションの段階。合格したときは興奮した」とシュウジ役に選ばれたときのことを回想。さらに、好きなシーンについて、まだ選びきれないと話ながらも、「先行上映版冒頭のBGMが流れた瞬間に、その世界観にグワッと入っていった」と話していた。また、シュウジについては、「う~ん、これは悩ましい質問で。最後まで見て! それしか言えません!」とだけ話し、その謎めいた存在の正体が明かされるのはまだ先となりそうだ。

 そして、ここでサプライズ。2月2日は鶴巻監督のお誕生日ということで、土屋さんから「お誕生日おめでとうございます、とガンダムが言っている」という言葉と共に、鶴巻監督に花束が贈呈された。会場からの拍手に加え、年齢を問われた鶴巻監督は、「17 歳と言っておこうかな(笑)」と、少し恥ずかしそうに応えていた。

 フォトセッションのあと、最後にゲストを代表して鶴巻監督が挨拶。「映画はまだまだ上映が続くわけですが、TVシリーズになるとこのままの形では放送されません。映画でしか見られないつなぎ方、シーンが多くあります。このあとも『機動戦士 Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) -Beginning-』をよろしくお願いいたします」と語り、舞台挨拶は大きな拍手の中、締めくくられた。

『機動戦士 Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』大ヒット御礼舞台挨拶 16:00の回レポート


 本日2回目となる舞台挨拶は、1回目と同じく、劇場先行版『機動戦士 Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) -Beginning-』本編の上映後に行われた。MCの松澤ネキさん、監督を務めた鶴巻和哉さん、脚本を担当した榎戸洋司さん、さらにニャアン役の石川由依さんがハロを、シュウジ・イトウ役の土屋神葉さんがコンチを抱えて登壇。それぞれ観客からのあたたかい拍手で迎えられた。

 上映後の周囲の感想について尋ねられた石川さんは、「ネタバレなく楽しんで欲しいという、ファンの方のガンダムへの強い愛を感じました」と、この作品を盛り上げようとするファンの姿勢について感謝を述べ、土屋さんもそれに強く同意していた。榎戸さんは「TVシリーズの先行上映という形でしたが、もうすべて映画にしたほうが(笑)」と、予想以上のヒットに驚いた様子。鶴巻監督は、「内容から言っても賛否両論ありそうと思っていた。でも、マチュやニャアン、緑のおじさんのファンアートが盛り上がっていて嬉しいし、もっと描いてほしい」と顔をほころばせていた。

 また、1回目の舞台挨拶後に“緑のおじさん”ことシャリア・ブルの情報が解禁されたこともあり、松澤さんが「これからは本名で呼んであげてください」と伝えると、会場には喜びの歓声・笑いが広がった。さらに、残念ながら舞台挨拶に参加できなかったマチュ役の黒沢ともよさんから「思う存分楽しんでください! 私も早くみなさんの前でお話したい!」とのメッセージが届けられたのち、4名によるトークショーがスタートした。

 最初の質問は、『機動戦士 Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』のテーマについて。榎戸さんは、「ガンダムを描くならニュータイプをきちんと描きたかった」とし、その中でシャリアが選ばれたとフィーチャーされた理由を明かしてくれた。対して鶴巻監督は、「スペース・コロニーの描写を大切にした」と話し、コロニー内の生活描写や重力表現などにもこだわったと語った。

 「ガンダム」シリーズのマスコット的存在であるハロに関しての質問では、「鶴巻監督は最初、ハロを出さないと言っていて……(苦笑)」と榎戸さんから爆弾発言が。しかし結果的にハロが登場することとなり、鶴巻監督は「画面にいると面白くなった」と、登場させたことに後悔はない様子。また、石川さんも「重要な部分を担っている」と話すなど、今後もハロの行動に注目だ。

 鶴巻監督は、改めてニュータイプに言及。「富野由悠季(監督)さんのニュータイプの概念に関して、新しい解釈をしたい」と、本作ならではのニュータイプの在り方を説明してくれた。

 トークパートも中盤に入ると、「機動戦士 Gundam GQuuuuuuX -Beginning-アンバサダー」に任命された土屋さんがシュウジ、ニャアンのお芝居について鶴巻監督、榎戸さんに質問。すでにSNSでは話題となっているシュウジの“と、言っている”というセリフが生まれた理由や、ニャアンのセリフ作りが難しかったことなど、制作者ならではのエピソードが次々と飛び出した。

 鶴巻監督はニャアンについて、「見た目通りじゃない、昨日と今日で違う」「どう扱えばいいの? というキャラにしたかった」と明かす。それを受けて石川さんも、「見た目はクールで、そつなくこなせそうだけど、意外と臆病でポンコツ」と演者視点から彼女に触れてくれた。

 このほか、「コンニチワオイソギデスカ」も含めた過去ガンダム作品へのオマージュや、思い入れのあるキャラやシーンについても話が及んだ。その中で鶴巻監督は、マチュのカバンについているマスコットについてコメント。今作のキャラクターデザインの竹さんが参加した短編映像『I can Friday by day!』に登場するキャラクターであることを明かしてくれた。

 トークショーも終盤となり、MCは再び松澤さんにバトンタッチ。今後の注目してほしいポイントについて、石川さん、土屋さんは、「キャラクター同士の関係性」と話す。石川さんは、対となっているマチュとニャアンの関係性を説明しながら、その変化を見てほしいと語る。一方で、土屋さんはシュウジについて、口数の少ないキャラクターではあるが「重要なことは言わせてもらっている」と、今後の活躍についてもアピールしていた。その上で、土屋さんは「物語を見た人が考える余白が残る作品だと思います」と、今作の奥深さにも言及していた。

 鶴巻監督からは、「エグザベが出撃する時に、緑のおじさんに不満をこぼしているシーンは好きです。ああいうシーンがあると深みが出る」と説明したあと、「シャリアとエグザベ、ふたりの関係性がどう展開していくのかは、楽しみにしてほしい」とTVシリーズを待ち望むファンにメッセージが送られた。

 最後は登壇ゲスト全員によるフォトセッションのあと、ゲストを代表して鶴巻監督が挨拶。「TV シリーズとして制作されたので当初、一本の劇場先行版にするのには無理があるかなと思ったけれど、予想以上にうまく行きました。TVシリーズと作りは違いますが、美しい作品になっているので、ぜひよろしくお願いいたします」と語ると、観客からは大きな拍手が送られ、本日2回目の舞台挨拶も大盛況の中、締めくくられた。

『機動戦士 Gundam GQuuuuuuX』作品概要


制作:スタジオカラー/サンライズ

原作:矢立肇/富野由悠季

監督:鶴巻和哉

シリーズ構成:榎戸洋司

脚本:榎戸洋司/庵野秀明

キャラクターデザイン:竹

メカニカルデザイン:山下いくと

アニメーションキャラクターデザイン キャラクター総作画監督:池田由美/小堀史絵

アニメーションメカニカルデザイン メカニカル総作画監督:金世俊

デザインワークス:渭原敏明/前田真宏/阿部慎吾/松原秀典/射尾卓弥/井関修一/高倉武史/絵を描くPETER/網/mebae/稲田航/ミズノシンヤ/大村祐介/出渕裕/増田朋子/林絢雯/庵野秀明/鶴巻和哉

美術設定:加藤浩(ととにゃん)

コンセプトアート:上田創

画コンテ:鶴巻和哉/庵野秀明/前田真宏/谷田部透湖

演出:鶴巻和哉/小松田大全/谷田部透湖

キャラクター作画監督:松原秀典/中村真由美/井関修一

メカニカル作画監督:阿部慎吾/浅野元

ディティールワークス:渭原敏明/田中達也/前田真宏

動画検査:村田康人

デジタル動画検査:彼末真由子(スタジオエイトカラーズ)/三浦綾華/中野江美

色彩設計:井上あきこ(Wish)

色指定・検査:久島早映子(Wish)/岡本ひろみ(Wish)

特殊効果:イノイエシン

美術監督:加藤浩(ととにゃん)

美術監督補佐:後藤千尋(ととにゃん)

CGI監督:鈴木貴志

CGIアニメーションディレクター:岩里昌則/森本シグマ

CGIモデリングディレクター:若月薪太郎/楠戸亮介

CGIテクニカルディレクター:熊谷春助

CGIアートディレクター:小林浩康

グラフィックデザインディレクター:座間香代子

ビジュアルデベロップメントディレクター:千合洋輔

撮影監督:塩川智幸(T2 studio)

撮影アドバイザー:福士享(T2 studio)

特技監督:矢辺洋章

ルックデベロップメント:平林奈々恵/三木陽子

編集:辻󠄀田恵美

音楽:照井順政/蓮尾理之

音響監督:山田陽(サウンドチーム・ドンファン)

音響効果:山谷尚人(サウンドボックス)

主・プロデューサー:杉谷勇樹

エグゼクティブ・プロデューサー:小形尚弘

プロデューサー:笠井圭介

制作デスク・設定制作:田中隼人

デジタル制作デスク:藤原滉平

配給:東宝/バンダイナムコフィルムワークス

宣伝:バンダイナムコフィルムワークス/松竹/スタジオカラー/日本テレビ放送網/東宝

製作:バンダイナムコフィルムワークス

(C)創通・サンライズ

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