流罪の島で描いた貴重な作品も ― サントリー美術館「没後300年記念 英一蝶」
サントリー美術館「没後300年記念 英一蝶 ― 風流才子、浮き世を写す ―」会場
江戸時代に活躍した絵師、英一蝶(はなぶさいっちょう 1652~1724)の没後300年を記念し、過去最大規模の回顧展が東京で始まる。
英一蝶は京都生まれ。狩野安信のもとで高い絵画技術と幅広い教養を身につけるも、次第に狩野派の枠を飛び出し、市井の人々を活写した独自の風俗画を確立。
一蝶の画風を慕う弟子たちにより、英(はなぶさ)派と呼ばれる一派が形成されるなど、大きな勢力を誇った。
数え47歳で三宅島へ流罪になるも、島でも旺盛に制作。島で描かれた作品は「島一蝶(しまいっちょう)」と呼ばれ、とくに高く評価されている。
展覧会では瑞々しい初期作から、貴重な島一蝶の作品、江戸再帰後の晩年作など、国内外の優品を紹介しながら、英一蝶の全貌に迫る。
「没後300年記念 英一蝶 ― 風流才子、浮き世を写す ―」はサントリー美術館で、2024年9月18日(水)~11月10日(日)に開催。入館料は一般 1700円など。会期中に展示替えがある。
サントリー美術館「没後300年記念 英一蝶 ― 風流才子、浮き世を写す ―」会場
サントリー美術館「没後300年記念 英一蝶 ― 風流才子、浮き世を写す ―」会場
サントリー美術館「没後300年記念 英一蝶 ― 風流才子、浮き世を写す ―」会場