「窓を汚した」マンション住人の女、12階で外壁補修中の作業員の安全ロープの切断を試みる(中国)
高層ビルの外壁メンテナンスや窓拭きなどをする作業員は安全のためのロープを着けているが、このほど中国のあるマンションで、外壁メンテナンス中の作業員がマンション住民の女に、安全ロープを危うく切断されるところだった。この女は警察の取調べに対して以前の修繕工事で窓を汚されたと不満を漏らしていたという。シンガポールのニュースメディア『MustShareNews』などが伝えた。
中国、安徽省合肥市にある高層マンションで現地時間9月24日、このマンションに住むワン(王、68)が、外壁にいた作業員のタオさん(陶、38)の安全ロープを切断しようとして警察官が駆けつける事態になった。タオさんは当時、マンションの12階付近で防水のための外壁補修をしていた。
その時、タオさんは突然ロープが揺れるのを感じ、下を見たところ9階の住人であるワンがナイフでロープを切断しようとしているのを目にした。もしすでにロープが切断されていて、それに気づかないままタオさんが下に移動していれば、そのまま滑り落ちて地面に転落してしまうところだった。
タオさんはワンに向かって止めるよう叫んだが、彼女は聞く耳を持たず、さらにワンの夫まで窓から顔を出して「この壁は俺たちのものだ」と言い放ち、ワンと夫は「ロープが窓の外に垂れ下がって来たら切断する」と脅したという。
身の危険を感じたタオさんは、現場から警察に通報して助けを求めた。幸いにもロープが切断される前に警察官が到着し、ワンは取調べを受けた。ワンは「以前、上の階で外壁の修繕をしていた時に、作業員がうちの窓枠を汚したため、不満を抱いていた」と述べ、今回も上の階のメンテナンスでロープが窓の外に垂れているのを見て不満を感じて犯行に及んだという。
警察はすでに立件して現在捜査を進めているが、今回の事件を知った人たちからは「これは殺人未遂でしょ」「殺人罪で処罰すべき」といった声があがっている。また、中にはマンションの管理側の不十分な対応が住民とメンテナンス業者との間に対立を生んでいると指摘する者もいた。
画像は『MustShareNews「Elderly woman in China accused of attempted murder for trying to cut safety rope of worker in mid-air」(Source: 时间视频 on Weibo)』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)