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【南阿蘇】水源から水源へ歩いてみよう~小池水源から吉田城御献上汲場~

肥後ジャーナル

【南阿蘇】水源から水源へ歩いてみよう~小池水源から吉田城御献上汲場~

今回は南阿蘇にて、二つの水源を見て歩くお散歩道を紹介します。 記者が行った日は残念ながら曇り~雨でしたが、絵画のような美しさを堪能出来ましたので、晴天だと更に素晴らしい景色が見られるかと思います。

まずは小池水源

熊本市中心部からおよそ車で1時間15分程。水源と言っても、さまざまな姿を見せてくれるので、毎回どこへ行っても感動します。

小池水源は、公園のような作りになっており、

大きな東屋や、

テーブルや椅子、

お手洗いがありますが、割と鬱蒼とした中にある池、タイプの水源です。

東屋の横から池に降りれるようになっておりますが、取材時の10月には草が生い茂り、足元が悪かったので、道側に出て、池の横を歩きます。パッと見、そんなにきれいな池には見えませんが…

近づくとこの透明感です。素晴らしい。

小池水源は毎分13トンの湧水量と言われております。

どうどうと水の音が聞こえるわけでもなく、しとしとと降る雨を受け入れて、

ぐんぐんと空へ伸びる花たちを

たくさんに育てておりました。本来は、もっとさっぱりとした公園のようですが、訪れた時はかなり草などが生い茂っておりましたので、水の透明度以外の点では、他の水源と比べると整備されていない印象でした。

だた、この小さな森のような風景は、水の中の風景。

素晴らしい透明度は、息をのむ美しさ。今で見た中で一番素晴らしいビオトープだと思いました。

縦に長い池をゆっくり歩きます。

先に進むと、水生植物のせいなのか、こちらは水の色が変わって見えます。不思議です。

水神様がありました。しばらく触られていないよう。草などで水神様の前の石の橋にはたどり着けませんでした。 天気が悪くて残念ではありましたが、雨の波紋が広がる池は延々と眺める事が出来、何にも代えられない癒しとなりました。

吉田城御献上汲場へ歩いて

もう一つ近くの水源、吉田城御献上汲場へ。

車でも行けますが、道が細い事もあって「吉田城御献上汲場」は歩いて行きます。つい最近まで焼けるような夏だった事を思い出せないくらいの冷気。

民家の間をのんびりのんびりと歩きます。

案内板がありますので、迷う事はありません。片道10分くらいです。

白い花が咲き乱れる畑。水源から水源まで歩くなんて、贅沢なお散歩だなぁと。水が豊かな土地である事に感謝し、阿蘇の空気をたくさんに吸い込みます。

狭い道に入り、ぐっと民家が近くなります。しーんとしているので、話声も小さくなり、

ぱっと突然開けたのがこちら。

吉田城御献上汲場です。すごく透き通っていて、テンションが上がります。

お城みたいでカッコいい!

近くにあった、吉田城のご献上汲場として知られております。お城の人々がこちらでお水を汲んでいたのを想像してロマンを感じます。

ここのお水にはファンも多いそう。はるばる汲みに来る方もいらっしゃるようなので、利用する際にはマナーを守って、譲り合いの心を持ってお願い致します。

近くにあったら毎日眺めて一日の心の汚れを落とすのになぁと、

水源でしか癒されないものがある事を、毎回感じます。

ここのお水で育った草花も心なしかつやつやのように見え、

こんな光景を見られるのなら、また一週間頑張れる!と思うのです。

昔はこういう光景が当たり前だったはずなのに、都市化が進み、自然こそが贅沢に思えてしまうのは皮肉なものです。

近くにある吉田城跡を見て帰ります。

民家が隣接しており、全貌は分かりません。

当時は阿蘇大宮司家臣・吉田主水頭(もんどのかみ)が在城したという。一説には戦国時代には既に城があったとも伝えられ、天正14年(1586年)正月二三日薩摩勢の猛攻を受けて落城したと伝えられている。

取材時には誰一人としてすれ違いませんでしたが、昔ここが栄えて人が行き来していた事を花がそっと教えてくれているようでした。

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