洋服は?バッグは? やましたひでこさんに教わる断捨離テク「今捨てられるモノベスト5」
「もうずっと着ていないけれど、捨てられない...」そんな服がクローゼットに眠っていませんか? 今回は、やましたひでこさんにクローゼットの断捨離のポイントを教わりました。
この記事は紙&WEBマガジン『毎日が発見』2024年12月号に掲載の情報です。
今捨てられるモノベスト5
着たくなくなっている服を認める
捨てる目安として分かりやすいのはまず破損、ほつれ、色落ち、シミや汚れなどがある服。
服としての寿命を終えています。
次は長期間着ていない服。
流行は巡るのでとっておくという考え方はやめましょう。
次の流行はいつかも分かりません。
寿命を全うしたと思って感謝して捨てます。
2シーズン着なかった服もその次に着る機会はぐっと減っているはず。
まだ洋服は傷んでいなくて、もったいないと思っても、着ないほうがもったいないのです。
早めに人に回すなりして処分を。
「この服を着て外に出かけたくなる」、または「人に会いたくなる」という気持ちにさせるような"旬"の服だけを残しましょう。
洋服の断捨離は、単なる片づけにとどまりません。
どんな服を捨てればよいのかというより、今後の自分にふさわしいのはどんな服なのか、その背景にある自分と服との関係を見直すことが重要です。
そうすることは服の選択だけでなく、新しい自分を作り、人生を飛躍させる方法になります。
同じようなシャツやプルオーバーは本当に必要? 扉を開けると心がときめく服ばかりが並ぶクローゼット作りを目標に。
服は旬のモノと考えて、どんどん新陳代謝させるのが理想的。
バッグなどの小物は数を絞って残りを選び抜く
バッグはいま一緒に持って行きたいモノのみを厳選します。
生活スタイルによるので、数は決めなくてもよいのですが、あえて数をあげるなら3つに絞ります。
たとえば仕事用、普段用、お出かけ用という目的別かトート、リュック、ハンドバッグというようなバッグの種類別でもOKです。
捨てるときはまず全てを取り出して俯瞰します。
次にいまの自分にどれが必要でふさわしいか、使って心地よいかを基準に見極めます。
外出先に持って行きたいと思わない、かつては似合っていたのにいまは似合わない、長年使っていてもどこかで違和感や不快感のあるモノなど。
それらをふるいにかけ、最後に捨てます。
家から出してこそ断捨離が完了します。
靴箱も定期的にチェックして、量を減らします。
形見の着物は思い出だけ残してお別れ
着物は高価だったりするので、捨てにくいモノの代表です。
しかも形見など思い出が伴うものはなおさらでしょう。
着物に限らず、遺品整理のポイントは次の3つです。
(1)故人と会話をしながら選別
「お母さんはどれを残してほしい?」などと、気持ちを想像しながら整理することは、故人を思う供養の時間にもなります。
(2)モノを整理すれば心も整理できる
残された人がこれから生きるうえで、さまざまな整理がつき、新しい道に進むことができます。
(3)「捨てる」のではなくて「供養する」
遺品は捨てると思わず、供養する気持ちで。故人の残したかったモノは残し、そうでないモノは捨てておとむらいをしてあげます。
着物であれば残す枚数はそれぞれですが、思い出だけを残し、供養と思って処分しましょう。
いきなり捨てるのが難しければ、少しずつ行うこと。
また、着物リフォームなどの方法や、着てくださる方に譲る、リサイクルショップや寄付、バザーに回すなど、自分が納得できる形で手放すのもよいでしょう。
捨てるときは、まず下着や帯揚げなどの小さいモノから取りかかって。特に思い入れがあるものは最後に回すのがコツ。
取材・文/細川潤子 イラスト/みやしたゆみ 撮影/原田 崇