【詳報・ジュビロ磐田新体制会見】 ハッチンソン監督がポゼッションスタイル構築明言「ボールが空中に浮いてるスタイル好まない」
ジュビロ磐田が1月7日、J2で戦う2025シーズンに向けて新体制発表会見を行いました。ジョン・ハッチンソン新監督はポゼッションをベースにしたスタイルの構築を明言し、「磐田がいるべき場所に戻る」と強調。12人の新加入選手も新天地での活躍を誓いました。
監督や選手の会見コメントは次の通りです。
＜浜浦幸光社長＞
「昨シーズンは悔しい結果となった。結果を真摯に受け止めたい。今季はJ2優勝という明らかな目標に対して、新体制で選手編成を行い、準備をしてきた。将来を見据え、J1で躍動できるようなチームを目指して戦っていきたい」
藤田SD「新しい歴史をつくっていく」
＜藤田俊哉スポーツダイレクター＞
「昨年の悔しい思いを心に刻み、自分たちを見つめ直し、自分たちのマインドを変えて新しい歴史を作っていくんだという思いでいる。ミーティングではみんなに、チャレンジできる喜びを感じ、目標に向かって進んでいこうと伝えた。「夢と感動をともに」というクラブ理念を大切にして、目標に向かっていく。タフな日々が続くと思うが、力を合わせてアクションフットボールをしていきたい。
昨季はどうしても自分たちで主導権を取れず、相手にボールを与える時間が多くなり、耐えきれず失点が多くなった。この反省をベースに守備を構築していくことは大前提だが、自分たちがボールを握る主体性をもったアクションフットボールを目指したい。こうした考えからスタートし、ハッチンソン監督のスタイルが融合するのではないかとオファーを出した。
守備だけしていても、J2優勝にはつながらない。J1残留するために守備を固めて勝ち点を一つ一つ積み上げるという戦い方も考えられるが、J2を勝ち切るという意味では自分たちがアクションを起こさない限り、勝ち点3を積み上げることはできない。
ジュビロ磐田のオリジナルフットボールをここから構築していく。我々で新しいものをつくっていく。勝ち続けるクラブでありたい。
（背番号10が空いているのはなぜ？）歴史ある10番をつけるプレーヤーがきっとこの先、現れるだろうという思いも込めている」
監督「磐田を誇りに思ってほしい」
＜ジョン・ハッチンソン監督＞
「J1に戻るというプロジェクトは大きなチャレンジ。この歴史あるクラブがJ1に戻るためにいろいろ変えなければいけない。選手には我々が取り組んでいくことを楽しんでほしいし、選手のため、ファンのための楽しめるフットボールを構築していきたい。我々は勝者になりたいと思っている。皆さんに磐田を誇りに思ってほしい。磐田がいるべきところに戻りたい」
ーこれまでの磐田との対戦で印象に残っていることは？
マリノスにいた昨季、ヤマハスタジアムの素晴らしい雰囲気を感じていた。昨年4−1から4−3に迫られた時の雰囲気。そういういったものを常にファンの方に作っていただきたいし、そういった雰囲気の中でプレーしたいと思っている。
ーなぜオファーを受けたか。
クラブが勝とうとしているところ。リーグ中位で終わっていいということであったなら受けなかった。フットボールを変えていく、J1に上がるという目標があるからこそ受けた。
この素晴らしいクラブの歴史を繰り返せるようにしたい。攻撃的なポゼッションのスタイルを目指していく。前掛かりに、攻守両面でスーパーアグレッシブにやっていきたい。ボールが空中に浮いているスタイルは私自身は好まない。ボールを持つことが鍵になるが、そのためにどうプレスを掛けてボールを奪うか。毎試合勝利を目指していく。
ー守備の強化についてどう考えているか。
相手にロングボールを蹴らせて、セカンドボールを早く回収できるように仕向けていきたい。前からプレスを掛け、時にはセンターバックに前に出ていくことも要求する。キーパーに後ろのスペースをカバーしてもらう。勝ちに近づくスタイルだと信じている。
新加入選手コメント
※カッコ内は前所属
＜MF為田大貴（31歳、セレッソ大阪）＞
優勝に向かってアクティブにプレーしたい。J1昇格を経験しているので、自分の経験を若い選手に伝えながらチームの力になれるように頑張りたい。
＜DF川口尚紀（30歳、柏レイソル）＞
歴史あるクラブでプレーできることをうれしく思う。チームの明確な目標があるので、その中で自分の力をチームに還元できるように精一杯やっていきたい。6年間レイソルでプレーした。最後の2シーズンは出場機会に恵まれず、サッカー選手としてもっと成長したいという思いがあった。オファーをいただけてうれしかった。
＜DF上夷克典（28歳、サガン鳥栖）＞
素晴らしいクラブの一員になれたことをうれしく思う。サッカー人生の中で一番成長できる場所がここだなと思った。いろんなポジションができると思うが、真ん中で勝負したいと思ってこのチームに来た。チームの力になれるように頑張る。
＜GK阿部航斗（27歳、アルビレックス新潟）＞
ジュビロ磐田を強くするんだという強い気持ちでこのチームにきた。自分もJ2優勝とJ1昇格を経験しているので、ピッチの内外で生かせると思う。自分の持ち味のビルドアップを生かせると思う。このチームのために全力で戦いたいと思う。
＜MF相田勇樹（26歳、レノファ山口）＞
クラブの一員になれたことを誇りに思う。切磋琢磨しながらクラブが掲げる目標を達成できるように頑張りたいし、自身の成長につなげていきたい。攻守においてのハードワーク、アグレッシブさが自分の特徴。前への推進力やボール奪取は得意としているところ。ぜひ見ていただきたい。
＜MF金子大毅（26歳、京都サンガ）＞
チームの目標に向かって１年間貢献できるように頑張る。ミッションをしっかり自分に課したい。
＜FW佐藤凌我（25歳、アビスパ福岡）＞
毎試合誰よりも走って、誰よりも戦って、チームに貢献できたらと思っている。対戦している時から、素晴らしいスタジアムで熱いサポーターがいるなと感じていた。フォワードなので多くのゴールを取って一緒に喜べたらと思う。
＜DF江﨑巧朗（24歳、ロアッソ熊本）＞
このチームで絶対にJ2で優勝して、J1に行きたいと思っている。以前対戦した時は、こんなスタジアムで戦えるなんて幸せなことだな、いつかこのスタジアムでホームの選手としてプレーしたいなと思っていた。精一杯頑張りたい。
＜MF倍井謙（23歳、名古屋グランパス）＞
僕を必要としてくれたクラブに感謝している。自分の特徴を存分に生かしてチームの勝利に貢献できるように頑張りたい。このスタジアムでたくさんいい思い出を作って、成長できたなと思えるような1年にしたい。
＜MF角昂志郎（22歳、筑波大）＞
昨季、特別指定選手としてルヴァンカップなどに出させていただいたが、悔しい思いをした。今季はJ2優勝して、次のシーズンにJ1で勝ち続けられるように、土台をつくっていきたいと考えている。自分の持っているものを全て出したい。
＜GK西澤翼（22歳、桐蔭横浜大、函南サッカースポ少ージュビロ磐田U-18出身）＞
プロキャリアをジュビロ磐田でスタートできることをうれしく思う。磐田ユースの時に憧れていた場所だったので、この場に立ててうれしい。1対1のシュートストップやビルドアップを武器にしているので見てほしい。自分の力を最大限発揮したい。
＜MF川合徳孟（17歳、ジュビロ磐田U-18）＞
チームの目標でもあるJ2優勝のために、自分の持っている力を100パーセント発揮したい。自分の武器でもある視野の広さと、ボールを持った時の推進力、ミドルシュートで貢献したいと思う。