Zen(禅)+Tangle(絡まる)=ゼンタングル 上越市で初の絵画作品展 11月17日まで
線や円などの簡単なパターンを繰り返し描く絵画技法「ゼンタングル」の新潟県上越市で初めての作品展が2025年11月15日から、同市西本町3の無印良品直江津内のイベントスペース「オープンムジ」で開かれている。同市中央2の古川まゆみさん(62)が全国の愛好者仲間に呼び掛けて開催した。11月17日まで。
《画像:ゼンタングル作品展を開いている古川さん》
ゼンタングルは「Zen(禅)」と英語の「Tangle(絡まる)」を合わせた造語で、直線とカーブ、S字、円を組み合わせた「タングル」と呼ばれる1800点以上のパターンを繰り返し描いていく抽象画。2004年にアメリカで生まれ、無心にペンを動かすことで自然に気持ちが落ち着くことから、名付けられた。世界中に愛好者が広がっているという。
自宅の龍泉寺でパッチワーク教室を主宰する古川さんは2年前にインスタグラムで偶然、ゼンタングルを知り、魅了された。すぐに長岡市の認定講師の元に通い、2024年11月に上越地域で唯一の認定講師となった。それまではイラストを少し描く程度で、絵画とは無縁だったが、「絵が苦手でも、簡単に描ける。パターンがパッチワークと似たものもあって通じるものがあり、家が禅寺というのも不思議な縁を感じた」と語る。
《画像:会場に展示されたゼンタングル作品》
会場には古川さんと愛好者仲間計30人が描いた大小のゼンタングル作品のほか、パッチワークでゼンタングルを表現した縦約160cm、横約130cmの大型タペストリーなどが並ぶ。63個のタングルを使って30人それぞれが描きつなげた巨大作品も展示。使用したのは全員同じタングルであっても、全て違う30種類の作品となっている。
《画像:30人による作品》
古川さんは「初めてゼンタングルを見た人は『どこからどうやって描いているのか』と話すが、難しそうに見えて、驚くほど簡単なものばかりなので、足を運んでほしい」と話している。
15分程度の体験も実施しており、参加していた市内の50代の女性は「どうやって描いても、(講師作品のように)それっぽくなるのでびっくり」と話していた。
時間は16日午前10時〜午後5時、17日午前10時〜午後3時。入場無料。
▽古川さんインスタグラム( https://www.instagram.com/runatoto/ )