「助け合い」で火災を予防 長津田団地の4人に感謝状
長津田団地で発生した火災に対し、発見、通報、初期消火を迅速に実施して火災の拡大を防いだとして、同団地に住む佐藤恵美さん、岡本貞男さん、田村眞さん、管理人である(株)長谷工コミュニティの韮澤証さんに、4月11日、寺山洋司緑消防署長から感謝状が贈られた。
火災は2月10日、長津田団地5号棟531号室で発生。上の階に住む佐藤さんが火災に気付き、敷地内の管理棟にいた岡本さんと韮澤さんに状況を伝えた。岡本さんと韮澤さん、さらに同じ棟に住む田村さんの3人で部屋に入り、バケツに入れた水で初期消火を実施。布団に焦げた跡を確認したため室外に布団を出し、再び水をかけて消火した。その間、佐藤さんが消防に通報。被害の軽減に貢献した。
感謝状の授与式は同団地の集会所で行われ、対象者4人を祝福するため、住民17人が駆けつけた。あいさつに立った寺山署長は「発見から通報、初期消火に避難誘導など、理想的な行動をとっていただいたおかげで被害を軽減できた。自治会としてコミュニティがしっかりしていることが有事の際にも心強い」と感謝を伝えていた。
長津田団地自治会の栗本敏夫会長は「昨年10月に自治会で防災訓練を実施していたことで、初期消火がスムーズに行えたと思う。今後も団地の安全を考え、引き続き訓練を行っていきたい」と話していた。