萩原市長 市政を運営から経営に 臨時会で所信表明
伊勢原市議会10月臨時会が10月16日に開催され、9月に行われた伊勢原市長選挙で初当選した萩原鉄也市長が、今後の市政運営に対する考えや基本的な方針について所信表明を行った。
萩原市長は冒頭、これまでの議員活動を通じて市民の声を受け止め、様々な立場の人と議論を交わしてきた中で、「市内にはまだ多くの課題があり、解決には多くの人々の協力が不可欠であることを痛感した」と説明。さらに歴代市長の功績に敬意を表したうえで「これまでの成果に満足することなく、さらにまちづくりを進化させ、市民生活の安心・安全と暮らしの向上に取り組むことが必要」と自らの考えを語った。
目指すまちへ6つの約束
市政運営の基本的な方針について「住みたい住み続けたいまち伊勢原」を創り上げるために目指す取り組みとして【1】「子育て世代が子育てしやすい・暮らしやすいまち」【2】「恵まれた医療環境を生かし、日本一の健康都市」【3】「持続ある力強い地域経済と魅力ある観光発信都市いせはら」【4】「生活の利便性、経済インフラの整ったまち、いせはら」【5】「いきがい、やりがいのある魅力的な市役所」【6】「災害に強い安心して暮らせるまちいせはら」の6つを発表。「まちづくりは短期間で成果が出る取り組みもあるが、医療、福祉、子育て、教育の分野など効果の検証に長い時間を要するものもある。的確にニーズに対応し、常に市民に寄り添い市民生活の向上につながる取り組みを早急に進めたい」と語った。
財政については「状況が厳しいことは承知している。だからこそ施策の優先順位を見定めながら、ソフトハード両面の事業をバランス良く推進し、より良い伊勢原に向けたまちづくりを目指す」とし、「『市政運営』から『市政経営』に転換することで、これまでの常識から脱却し、大胆な発想や新しい概念で難局を乗り越えていかねばならない」と訴え、市民をはじめ市に関わる全ての人が一丸となって明るい未来のためのまちづくりを進めることを誓った。
臨時議会では専決処分1件が承認されたほか、8つの議案が上程され、3つが最終日の31日(木)に、残りは各委員会の審査を経て12月議会で採決が行われる。