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『怪獣8号』第2期 保科宗四郎役・河西健吾さん&鳴海 弦役・内山昂輝さんインタビュー|今は大きな盛り上がりの前の「凪の時間」。保科がどんな行動をして、鳴海がどんな表情や強さを見せるのか、楽しみにしてほしい

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

2025年7月19日より毎週土曜23:00~テレ東系列ほかにて放送中、Xにて全世界リアルタイム配信中のTVアニメ『怪獣8号』第2期。

第1期の最後、防衛隊の仲間たちを救うために意を決して怪獣8号に変身した日比野カフカは、鳴海 弦が率いる第1部隊にキコルと共に配属されることに。

一方、人間から知識や経験を、他の怪獣から能力を吸収し脅威を増していく怪獣9号は、怪獣8号を倒すために大量の蟻型怪獣を引き連れて現れる。第1部隊の総力をあげて何とか退けたのもつかの間、怪獣9号の本体がオペレータールームに出現。キコルの父親である四ノ宮功長官が怪獣2号をベースにした専用武器を装備して立ち向かうが、敗北してしまう。

保科は、以前激闘の末討伐した怪獣10号から自身を識別怪獣兵器にして共に戦うよう持ちかけられるなど、各部隊、隊員に大きな動きがあった。

そんな激動の展開と熱い人間ドラマで盛り上がっているアニメ『怪獣8号』について、第2期の後半突入に合わせ、第3部隊副隊長・保科宗四郎役の河西健吾さんと、第1部隊隊長・鳴海 弦役の内山昂輝さんにインタビューを実施!

第1期からここまでの展開を経て感じた保科の変化や、第2期から登場した鳴海の魅力について、そして今後の展開の見どころなどを語っていただきました。

 

 

【写真】『怪獣8号』第2期 河西健吾&内山昂輝が語る後半戦の見どころ/インタビュー

演じていて楽しかった第18話の口論シーン。二人のいい関係性が垣間見えた一幕に

──内山さんは第2期から本格参加となりますが、『怪獣8号』の原作やアニメをご覧になった感想と魅力を感じた点をお聞かせください。

内山昂輝さん(以下、内山):原作を読んだ時、いろいろな「ジャンプ」作品がありますが、主人公が意外な立ち位置から始まって、僕と近い年齢くらいから新たな道を歩んでいくのがとても新鮮でした。そして敵として、いろいろな怪獣が出てきて、カフカや防衛隊がどう立ち向かっていくのかを見るのが面白かったです。

 

 

──スタートから『怪獣8号』のアニメに関わっている河西さんは、第1期を振り返った感想はいかがですか?

河西健吾さん(以下、河西):人々を脅かす怪獣に相対するのも怪獣、というのが設定的におもしろいなと思いました。キャラクター一人ひとりも個性的で、隊長格になるとすごく強いし、武器や戦い方も独特なのに対して、それ以外の隊員たちは小銃を構えて戦うという棲み分けがあって。あと、敵となる怪獣たちも個性的で、人間に語りかけてくるのも新しいなと。強大な怪獣に防衛隊がどう立ち向かっていくのかが丁寧に描かれているのも王道だなと思いました。

第1期の最後では、仲間を救うために、みんなが見ている前でカフカが怪獣8号に変身して。そのおかげでみんなを救うことはできたけど、「カフカはこれからどうなるのだろう?」と思いました。

 

 

──内山さんが演じる「鳴海 弦」の印象と、演じる時に意識している点をお聞かせください。

内山:たくさんの要素がギュっと詰まったキャラクターで、それぞれの要素を的確に表現してあげられたらと思いました。彼のギャップも重要で、私生活ではだらしないけど、戦場に入ると隊長としてキリっとしていて、冷静に指示も出すし、怪獣と戦うときは強い力を発揮するなど、シーンごとの違いを引き立てながら表現できたらと思いました。

──第14話でキコルに借金を頼むシーンが印象的で、部屋にうず高く積まれたYAMAZONの箱に何が入っているのか気になりました。

内山:フィギュアやプラモデル、ゲームなどじゃないですか?(笑) たくさん購入しているから出費もかさむのかもしれませんね。あのシーンでも彼の多趣味なところがうかがえたんじゃないかなと思います。

──第18話の有明りんかい基地で行われた「対9号対策会議」で保科と鳴海が顔を合わせた途端に言い合いをしていて。そんなに仲が悪いのかなと。

河西:僕は鳴海がバーッと来てくれるので、それをスッといなす感じで。そうするとまたワ~ッと来るので、こちらがチクっと刺すと「グヘェ!」とリアクションが返って来るので、やっていて楽しかったです。

内山:第17話のカフカやキコルとの会話シーンで、今までになかった鳴海のシリアスな隊長らしさを見せた後にこのシーンが来たので、「この振り幅こそが鳴海らしさなんだろうな」と思って、すごく印象的でした。ギャグっぽいシーンでもあるので、僕もいろいろワーワー言えて、おもしろい収録でした。

 

 

──保科は第1期からずっと冷静で弁も立つので、誰かに言い負かされる場面はありませんでしたが、このシーンでも保科が一枚上手だなと思いました。

内山:鳴海も討伐演習ランキングのタイトルを持っているのは事実なのに、小型怪獣部門で保科に抜かれたくらいでそんなに意気消沈しなくてもいいのになと思いますけど。保科にはどうしても負けたくないのかな?

河西:遠距離射撃部門も第3部隊の亜白隊長が持っていますけどね(笑)。保科と鳴海が向き合ってしまうと収拾が付かなくなってしまうけど、はたから見るといい関係性だなと思います。

 

お互いのキャラクターの印象は「対照的」

──保科は第1期の最初からここまでの間で、変化や成長を感じた点はありますか?

河西:第3部隊にカフカやキコルなど新しい隊員が入ってきて、新たな怪獣も出現して、保科自身にもこれまでとは違う出来事が次々と起きました。それに対処しなくてはならなくなったことで、普段も厳しい鍛錬を積んでいるのに、更に2倍、3倍もやらなくてはいけないと自分を追い込んだり、第18話でも10号をベースにしたスーツを着て戦う決断を下さなくてはいけなくなって。「彼なりに変化しなくてはいけないんだろうな」と演じていて感じました。

──カフカやキコルが、保科が厳しい鍛錬を続けているのを目にしたことで「もっとやらなくちゃ」という想いが強くなったことも、二人に大きな影響を与えたと思います。

河西:新しい部下が加わって、下からの突き上げを保科も感じていたことが、彼自身も変化していった一因なのかなと思います。

──お互いのキャラクターの印象と、お芝居についての感想をお聞かせください。

河西:第13話で、長谷川に蹴飛ばされた時の鳴海がすごくおもしろくて。現場で実際に聴いているからどんな風になるのかはわかっているはずなのに、(オンエアを見て)めちゃめちゃおもしろいシーンに仕上がっていて。

また、同じ第13話で、鳴海の部屋がプラモデルなどで散らかっているのを見かねた長谷川が隊員にゴミ袋に入れていくよう指示を出したら「勝手に触るな! 自分でやるから!」と子供っぽいところもあって。そんなカッコいいシーンとのギャップに、ファンの皆さんは惚れてしまうんだろうなと感じました。

 

 
内山:保科は、鳴海がいくらガーガー言ってもさらっとかわすようなクールさがあるし、いつも冷静なので見ていて安心できて、鳴海とはまったく別方向の強さを持ったキャラクターだなという印象があります。関西弁で話すところも特徴的で、この作品の中でも独特な立ち位置だなと思います。

ここから10号との関係も描かれていくので、まだまだ見どころがありますし、亜白隊長とのコンビ感もよくて。亜白隊長と保科副隊長がいる第3部隊はいい隊だなと思います。

──保科は裏で努力しているところを他人に見せたり、強さをアピールすることはありませんが、それに対して鳴海は……

内山:アピールできるところは何でもアピールしていこうというタイプで(笑)。保科とは対照的ですね。

 

 

第2期は第3部隊以外にもスポットが当たり、各部隊のカラーが鮮明になった

──第2期では鳴海以外にも新キャラが増えましたが、河西さんはその影響や変化をどのように感じていますか?

河西:第1期は立川基地が主戦場だったので、第3部隊の面々が中心に描かれていましたが、カフカやキコルが第1部隊に入隊したこともあって、他の部隊にもスポットが当たるようになりました。第1、第2、第3、第4といろいろな部隊がいるので、そこにフォーカスすることで、必然的に各部隊ごとの色が出てくるなと。例えば第1部隊は、クセがあるけど強い鳴海の下に小隊長クラスのメンバーがあれだけそろっているので、鳴海にはカリスマ性があるんだろうなと思いました。

第18話で保科に対して鳴海が「ワレ、誰の許可取ってワシのナワバリに足を踏み入れとんじゃ」と吹っ掛けてきたら、「許可なら隊長の更に上の本部から取っとりますんで、お気遣いなく」と言い返して。「第1ってこんな感じなんだ」「第3ってこんな感じなんだ」と今までなかった各部隊のカラーが見られて。新しいキャラクターが増えたことで、より幅が広がった感じがします。

 

 

──鳴海の部下の東雲の印象は?

内山:いいキャラクターですね。実力はすごいし、性格的にも勝気なところがいいなと思います。キコルと張り合うシーンもあるので、2人の関係性にも注目していただきたいです。

河西:「しののめ」は言いにくいのが、玉にきずで。

内山:鳴海が部下に命令する時、「東雲!」と言うのが難しいのがちょっと(笑)。

──第2期では9号がどんどん強くなり、対抗する手段も狭まるなか、保科も大きな決断を下しました。

河西:圧倒的な9号に対して、保科も過去に前例がない、自我を持った10号を兵器化して、自身がのっとられる危険性も承知の上で着装する覚悟ができるのがすごいなと思いました。

──第1期の最終話(第12話)で、カフカが怪獣8号だと正体が明らかになってしまっても仲間を救おうとしたことも影響があるのでしょうか?

河西:カフカがいなければ、立川基地は全滅していたわけですから。序盤ではカフカに何か秘密があると怪しんでいる節がありましたが、カフカの人間性なども見てきたことで、彼のいる日常が当たり前になっていて。

またカフカが自分に力が足りないと思って、努力を重ねて這い上がろうとする姿に、過去の自分の姿を重ねたところも少なからずあると思います。頑張る人は応援したいし、カフカが怪獣になったとしても、立川基地のみんなで彼を守ろうという気持ちはあったんじゃないかなと思います。

 

 

──キコルの父である四ノ宮功長官が2号スーツを着装して9号に立ち向かうものの敗北し、2号の能力や長官の記憶なども奪われてしまったのも衝撃的でした。

内山:僕もすごく驚きました。功さんは鳴海にとっても大きな存在だったし、その後も9号が長官の姿になって語りかけてきたりと衝撃的な展開の連続でした。

長官が命をかけてまで2号スーツで戦ったのに、それでも9号は倒せないし、「どうすればいいのかな?」と防衛隊も市民の人々も絶望したでしょうね。その中で鳴海たち、残された防衛隊のメンバーは、各自レベルアップしないと9号を倒せないし、平和を守れないという想いを更に強く持ったと思います。

──振り返れば、第1期でかつてカフカがいた怪獣処理業者の一人の姿で登場した時は、ここまで強大な敵として立ちふさがるとは思っていませんでした。

河西:それまで人間の言葉を普通に話せる怪獣がいなかったこともあって、結構異質だなとは感じました。

内山:捕食した人の知識や能力を取り込んでしまうのも恐ろしいですね。

 

保科がどんな行動をして、鳴海がどんな表情や強さを見せるのか、今後の展開を楽しみにしてほしい

──シリアスさが漂う第2期ですが、収録の雰囲気はいかがですか?

河西:ほぼ全員で収録できたので、みんなの声が聴けてありがたかったです。

──怪獣が分散して出現したため、第1部隊、第3部隊が別々に戦っていたり、隊の中でも分かれて戦っていましたが、自分が戦っていない時はブースの外で待っていたんですか?

内山:基本的には毎回前半と後半に分けてそれぞれ通しで収録していたので、自分の出演シーン以外もスタジオで見ていました。

河西:第1部隊が戦っている時は第3部隊のみんなで「第1部隊すごいな」って見ていました(笑)。そして第3部隊の番になったら「よし、行こう!」とスイッチを入れて。

 

 

──休憩中の裏話があれば教えてください。

内山:第1部隊の長谷川役の安元(洋貴)さんが多趣味なので、僕は海外サッカーの情報をいろいろ話していました。

河西:亜白隊長役の瀬戸(麻沙美)さんが隣に座ることが多かったんですけど、「あのゲームがね……」とゲーム好きなのが判明して。

内山:ゲーム好きといえば鳴海なのに(笑)。

河西:ゲームとかお互いの趣味の話をすることが多かったですね。

──お話がシリアスだと、休憩時は逆に和やかになるんでしょうか?

内山:そうですね。カフカ役の福西(勝也)さんは熱心にお仕事されているし、キコル役のファイルーズ(あい)さんも明るいし、それ以外も各世代の方がバランスよくいるので、いい雰囲気で収録できていると思います。

 

 

──もし怪獣9号のように人から知識や能力などを奪えるとしたら、何か欲しいものはありますか?

河西:僕は高い身長が欲しいです。もうちょっと背が伸びてほしかったなと今でも思っているので。

内山:確かに怪獣は大きいですからね(笑)。

河西:僕は今の身長で長年いるので慣れましたけど、昔は「もうちょっと身長があったら楽しめたかな」と、ないものねだりみたいなものはありました。

──でも身長が高い人はよく頭をぶつけるそうなので、良いことばかりではないかも。

河西:確かに江口拓也くんは大変そう(笑)。

内山:僕は河西さんの関西弁の能力が欲しいです。

河西:『怪獣8号』の関西弁は大変なんです! 関西弁といってもいろいろな地域の人がいて、「うちではこう」とか「それは違う!」など、それぞれ我を持って主張するので、口論になることが多々あって(笑)。

内山:保科の関西弁はこの地域のものみたいな決めごとがあるんでしたっけ?

河西:保科は京都の人間で、僕は大阪出身なので、ちょっと違うんですけど、方言指導とかはなく、「お任せしていただいて、ありがたいな」と思って現場に行ったら、「いや、うちの関西弁はこうなのでこう思います」と言うスタッフさんもいらっしゃって。そこでの駆け引きが最初の頃はありました。「任せてほしいな」と思いつつ、「わかりました」と(笑)。

 

 

──最後に、今後の見どころのご紹介をお願いします。

河西:「9号災害」の前のお話や、各隊長や隊員たちが各々どう怪獣9号に対処していかなければいけないのかという盛り上がりの前の凪の時間なので、そこを楽しんでいただきつつ、これから先に起きる大きな“何か”に向けて、視聴者の皆さんも心構えをしながら待っていただけたら嬉しいです。

保科としては、10号を兵器化して戦う決断はしているので、これからどう行動して、どう戦っていくのかにも注目していただけたらと思います。

内山:大変な危機が訪れた状況の中で、各キャラクターが今までよりも強くならないといけないと自覚して、苦しい修行をしたり、葛藤を抱えながらも頑張って成長しようとする姿が描かれていきます。これまでとは違った雰囲気のストーリーもありますので、毎週楽しんでいただけたらと思います。

あと鳴海に関しては、功さんへの想いも強かったと思うので、9号を倒したいという気持ちはより大きくなったと思います。
これまでも鳴海のシリアスな顔やコミカルな顔が見られましたが、これからも鳴海のいろいろな表情や強さを魅力的に表現できたらいいなと思っています。

 

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