『ROCKIN’ON』創刊から53年 ロッキング・オン・グループ創業者の渋谷陽一氏が死去
音楽雑誌『ROCKIN’ON JAPAN』の創刊や、大型音楽フェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」の立ち上げなど、日本の音楽カルチャーに多大な影響を与えてきたロッキング・オン・グループの創業者、渋谷陽一氏が7月14日に死去した。74歳だった。
7月22日、同グループ(株式会社ロッキング・オン・ホールディングス、株式会社ロッキング・オン、株式会社ロッキング・オン・ジャパン)が公式サイトを通じて発表した。渋谷氏は2023年11月に脳出血で緊急入院し、その後は療養とリハビリに取り組んでいたが、今年に入り誤嚥性肺炎を併発していたという。
渋谷陽一氏は1951年生まれ、東京都新宿区出身。明治学院大学在学中からロック評論家として活動し、1972年に音楽雑誌『ROCKIN’ON』を創刊。1996年には日本のロックシーンに特化した姉妹誌『ROCKIN’ON JAPAN』、その後も『CUT』『H』などのカルチャー誌を次々と世に送り出した。
さらに2000年には、夏の大型音楽フェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」を茨城・ひたちなかで初開催し、音楽イベントの定着にも貢献。以降、音楽雑誌の編集だけでなく、フェスや番組制作など多角的なメディア事業を展開してきた。
渋谷氏の入院後は、代表取締役副社長の海津亮氏と山崎洋一郎氏が社長職務を代行している。