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【瀬戸口みづきさんの新刊「ローカル女子の遠吠え」11巻】 有野りん子、富士山初挑戦。瀬戸口さんの「霊峰への敬意」

アットエス

静岡新聞論説委員がお届けするアートやカルチャーに関するコラム。今回は12月21日に発行(奥付)された漫画家瀬戸口みづきさん(焼津市)の新刊「ローカル女子の遠吠え」第11巻(芳文社)を題材に。(写真・久保田竜平)

まんがタイムの2023年12月号~2024年11月号の連載などを収録。「ローカル女子の遠吠え」は連載開始から10年経過したという。数々の静岡ネタ(大きいものからニッチなものまで)を全国の漫画ファンに放出し続けていることに、敬意を表したい。

第11巻で最もニッチな静岡ネタは、藤原道長の著名な歌の紹介コマだろう。「この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」に関して、コマの枠外で「この場合の望月は名字ではありません」と注釈を加えている。

望月という名字は静岡、山梨両県に突出して多いとされるが、読者がその情報を得ていることを前提にして「ギャグ」として提示している。「ローカル」の名に恥じない創作態度である。

これ以上ないぐらい大きな静岡ネタを投入しているのも今巻の特徴。主役の有野りん子がついに富士山に挑戦する。「富士山過激派」の水馬咲耶の導きで登頂を目指す。登山の装備、歩き方、山小屋の様子、富士山の天候変化については実態に即した描写が見事。一方でTシャツ、短パンの軽装登山者を警告的、批判的に登場させる。何度も。「撤退する勇気」も強調される。作者の「富士山愛」が伝わる。
(は)

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