テーマは「循環」 これからの都市のあり方について考えるフェスティバル「都市と循環 2024」京都にて開催
循環をキーワードにこれからの都市のあり方を考える3日間 京都・梅小路で「都市と循環 2024」が開催
京都府京都市の梅小路エリアにて、「循環」をキーワードにこれからの都市のあり方を問うフェスティバル「都市と循環 2024」が、11月28日(木)・29日(金)・30日(土)の3日間に開催される。
具体的な会場は、近日中に公式サイトより発表予定。昨年の開催同様、梅小路エリアにある複数の建物が会場として使用されるという。
20世紀において、モノを新しくつくり出しては破壊し、絶え間なく新陳代謝を起こし続けることが、都市風景の肯定される姿だった。しかし21世紀に入り、全時代の遺産を再利用する「ストック型(リノベーション)主義」の時代が訪れ、さらに現代は「循環主義」の段階へと進んでいる。
同イベントは、これからの都市・文化・経済をつくるため、さまざまなジャンルのプロフェッショナルたちが集結し、「循環」をキーワードに共鳴・共創するフェスティバルだ。建築や、食、農、衣服、工芸、エネルギー、コミュティ支援など、異なる分野を連関させることで、次の時代へのビジョンと実践をつくることを目的としている。
多彩なスピーカーによる「循環」にまつわるトークセッションやスピーチ
カンファレンス会場では、さまざまな分野のプロフェッショナルたちがスピーカーとなり、「循環」をキーワードに多彩なトークセッションをくり広げる。
トークセッション「建築と循環」
28日(木)の10時30分より第1会場で開催されるのは、トークセッション「建築と循環」。ファシリテーターを務めるのは、ヴィンテージ・デザイン物件紹介サイト「東京R不動産」の設立者である、建築家の馬場正尊氏だ。
この回には、建築家の能作文徳氏、株式会社ゴバイミドリ代表の宮田生美氏、竹中工務店大阪本店設計部の山﨑篤史氏が登壇し、「植物化する都市」をテーマに、植物・土・風・光など、都市と建築と生態系の関係性を切り口に、これからの建築のあり方を議論する。
トークセッション「災害と循環」
29日(金)の16時からは、第1会場にて、トークセッション「災害と循環」が開催される。ファシリテーターは「金沢R不動産」を運営する小津誠一氏。
この回のテーマは「災間という時のなかで都市・村落を持続するために」。株式会社雨風太陽代表の高橋博之氏、東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻教授の小野田泰明氏が登壇し、今年元旦に発生した能登半島地震の創造的復興に関わる2人を中心に、持続可能な地域再生や認識の更新について考える。
オードリー・タン氏によるキーノートスピーチ
最終日の16時からは、元台湾デジタル担当大臣であるオードリー・タン氏にキーノートスピーチが行われる。
テーマは「多様性とはなにか」。オードリー氏とのオンライン中継により、AIやデジタル化が進む社会において、民主主義をどのように機能させていくべきか、家族システムや働き方はどのように変容し、都市はどう変化していくべきかなど、台湾のサーキュラー戦略の実情とともに探っていく。
展示やパフォーマンス、フードコーナーも充実
トークセッションやスピーチのほかに、日本全国の出展者による50以上のブースが広がる展示会や、飲食事業者によるフードコーナーも充実している。28日(木)には、料理家の中東篤志氏と合同会社シーベジタブル代表の友廣裕一氏によるランチセッション「食と循環」も開催される予定だ。
さらに、28日(木)・29日(金)のディナー休憩後には、ミュージシャンによるライブパフォーマンスや落語が披露されるほか、30日(土)のクロージングパーティーでは、DJによるパフォーマンスも予定されている。
各日充実の内容となっているが、「1Dayチケット」のほかに3日間すべて参加できる「FULLチケット」も用意されているので、気になる内容やスケジュールによって希望のチケットを購入するのがおすすめだ。
「都市と循環 2024」概要
開催日:2024年11月28日(木)・29日(金)・30日(土)
会場:京都・梅小路エリア ※確定しだい公式サイトより発表予定
料金:「1Dayチケット」15,000円/「FULL(3日間通し)チケット」25,000円
主催:「都市と循環」実行委員会(事務局 R不動産株式会社)
後援:京都市
オフィシャルサイト : https://cccf.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/cccf.2024/
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お問い合わせ先/R不動産株式会社
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