【首位対決第2R】日本ハム加藤貴之が熟練の投球術で魅せるか、20歳の阪神・門別啓人が故郷に錦飾るか
2勝2敗、防御率2.52の加藤
パ・リーグ首位の日本ハムがエスコンフィールドにセ・リーグ首位の阪神を迎える3連戦の2戦目。日本ハムは加藤貴之が先発する。
今季は7試合に登板して2勝2敗、防御率2.52。持ち前の変化球を駆使した投球で大崩れはないものの、4月26日のロッテ戦以来、白星から遠ざかっている。
最大のウェイトを占めるカットボールは打者の左右を問わず多用しているが、フォークは左打者には9.6%と少ないのに対し、右打者には32.1%と3倍以上に増える。逆にシュートやスライダーは左打者に多用するが、右打者には少ない。
端的に言えば、右打者には落ちる球、左打者には曲がり球で勝負している。近本光司、中野拓夢、佐藤輝明ら左打者と森下翔太、大山悠輔ら右打者がジグザグに並ぶ阪神打線をどのように料理するかもカギを握りそうだ。
新庄剛志監督にとって古巣でもあり、元チームメイトの藤川球児監督が指揮を執る阪神との対戦は世間の注目度も高く、首位同士ということもあり、負けられないだろう。加藤の熟練の投球術にかかる期待は大きい。
2勝2敗、防御率3.98の門別
一方の阪神は門別啓人が先発する。東海大札幌高からドラフト2位で入団して3年目の20歳。プロに入って初めての故郷凱旋となる。
今季は4月6日の巨人戦でプロ初勝利を挙げるなど、7試合で2勝2敗、防御率3.98。左腕からキレのいいストレートとスライダー、フォークを主武器として、一軍で戦力になっている。5月8日に二軍落ちしたが、ウエスタン・リーグ2試合で結果を出して一軍に復帰し、前回5月28日のDeNA戦で2勝目を挙げて見事に凱旋登板の切符をつかんだ。
小学校時代には日本ハムジュニアでプレーした門別。12球団最多のチーム本塁打数を誇る日本ハムの強力打線を相手に好投し、故郷に錦を飾るか。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
西武・渡邉勇太朗-ヤクルト・高梨裕稔(ベルーナドーム)
オリックス・田嶋大樹-広島・大瀬良大地(京セラドーム大阪)
楽天・内星龍-DeNA・A.ジャクソン(楽天モバイル)
ロッテ・石川柊太-巨人・井上温大(ZOZOマリン)
ソフトバンク・前田純-中日・三浦瑞樹(みずほPayPay)
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記事:SPAIA編集部