日産自動車横浜工場 絵本78冊を寄贈 区内39施設へ
日産自動車株式会社横浜工場=宝町=は3月5日、絵本78冊を神奈川区役所に寄贈した。
寄贈した本は、日産が毎年主催しているアマチュア作家を対象とした「日産童話と絵本のグランプリ」の第40回大賞作品2作品だ。同コンテストは昨年3月に行われ、12月に大賞作品は実際に出版された。
童話部門で大賞に輝いたのは『今日にかぎって』(樺島ざくろさん作)。小学生が自転車の鍵を失くしたことをきっかけに同級生との新たなつながりが生まれる物語で、1490編の中から選ばれた。277編の中から絵本部門を制したのは『さんにんだけのないしょのはなし』(スージィさん作)。幼馴染のおばあさん3人組が、夢の世界で子どもに返るストーリーだ。
寄贈された絵本は、区内の地区センターやコミュニティハウスなど39施設で活用される。鈴木茂久区長は「みなさん毎年楽しみにされている。こうした企業の協力はありがたい」と感謝した。同工場総務課の古川太課長は「車づくりだけでなく、今後も多様な地域貢献に努めていきたい」と話した。