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アート葉山 子ども支援で県知事表彰 作品けなさない造形教室

タウンニュース

賞状を手に笑顔の杉野さん

障害の有無や年齢などに関わらず、創造を楽しむ造形教室「アート葉山」(杉野三千代代表・71)が昨年12月にかながわ子ども・子育て支援奨励賞を受賞した。1月20日に神奈川県庁で行われた表彰式で黒岩祐治知事から賞状を贈られた。

杉野代表は「25年間続けてきた活動が認められてうれしい。障害のあるなしに関わらないという点が、『ともに生きる社会かながわ憲章』に合致したこともありますかね」と受賞のよろこびをを噛みしめる。

同教室は25年前、障害のある子ども対象にした造形教室としてスタート。杉野代表は元々、娘を教室に通わせる保護者だった。10年ほどすると「通いたい」という近所の健常な子どもが増えてきた。そこで杉野さんは運営にあたり町からの助成金を得ようと「キッズアート葉山」という団体を立ち上げ、代表に就任。2年前には展示会を見た80代の人が参加したいと申し出があったことから名称からキッズを外し「アート葉山」となった。

同教室に通う子どもは障害のある子、不登校の子、落ち着きのない子など様々。杉野さんは「はじめはうまく言葉が通じなくても、同じ空間で同じ作業をしているうちに、気持ちが通じるようになる。彼らにとって障害はなんの違和感もない。今でいうインクルーシブがそこにはある」と、子どもたちの柔軟さに感心する。

同教室の方針は「決して作品をけなさない」こと。子どもは褒められることで自己肯定感が強まり、達成感も得られる。「ここでの経験で”救われた”子もいるはずです」と振り返る。

「今回賞をいただいたことで、この活動は継続しなければという思いを強くした。ただ、自分の年齢を考えるといつまでできるか不安。後を継いでくれる人を探したい」と課題も語った。

活動日は毎月第2・4水曜日、午後3時30分から6時30分。場所は多機能型事業所hanto(堀内638の10)。参加費2100円(おやつ代込み)。

問い合わせは【携帯電話】080・5412・8985、または【メール】kidsarthayama@gmail.com。

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